中国・貴州省の豆豉を日本の納豆で作った!「干し納豆炒め」でカンパーイ

コクハク編集部
更新日:2024-05-31 06:00
投稿日:2024-05-31 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、納豆好きも大満足「干し納豆炒め」のレシピを教えていただきました。

日本の納豆そっくり!

 中国の調味料「豆豉」は黒大豆を原料にして麹や酵母で発酵させて作ります。ところが貴州省の豆豉は作り方が異なり、薄緑色の小さな大豆を蒸し、葉で包んで発酵させ、乾燥させるんですって。

 ネバネバした糸さえないものの、見た目は日本の納豆とそっくり。

「前は貴州から送ってもらっていましたが、今は自分で作っています。日本の納豆に塩をして、大きな竹のザルに広げて、3日ほど天日干しにするんです」

 豆豉は今回紹介する炒め物のほか、火鍋にも使います。うま味が増すので、汁物料理との相性は抜群♡

「貴州の農村では、おばあちゃんたちが豆豉を作る時にショウガなどを混ぜて、出来上がったものをおやつ代わりに食べるんですよ」

 貴州に行ってみたくなる!

【材料】

・塩をして3日間天日干しした納豆(貴州の豆豉)
・豚肉の脂身の多い部分
・糟辣椒、または鷹の爪
・刻みニンニク
・刻みネギ
・砂糖
・黒酢
・塩
※量は全てお好みで

【レシピ】

(1)フライパンに油を引いて糟辣椒、または鷹の爪、ニンニクを入れて香りが出てきたら、適当な大きさに切った豚肉の脂身の多い部分を入れてカリカリになるまで炒める。

(2)干した納豆とネギを入れて炒め、砂糖、黒酢少々で味付けをする。必要であれば塩を加える。

本日のダンツマ達人…山本智弘さん

▼(林敏)りん・みん
 中国・貴州省北部の遵義出身。遵義には中国最大の唐辛子市場があり、遵義産の唐辛子は味と香りに優れ、唐辛子の中でも特に辛いといわれている。貴州料理を味わい尽くすために、お店に行ったら、まずは林さんに相談を。懇切丁寧にメニュー選びのアドバイスをしてくれる。写真左側が林さん、右側は義理のお姉さんで、一級厨師の有資格者。

▼貴州火鍋
 2019年3月オープン。珍しい貴州料理が食べられるとあって、貴州人が集まって宴会を催すことも。5種類の唐辛子調味料、4種類の発酵調味料は自家製。記者は糟辣椒(ザオ・ラー・ジャオ=唐辛子の発酵調味料)が大のお気に入りで、店に行くたび購入している。

東京都葛飾区新小岩1-55-1 多田ビル1階

(日刊ゲンダイ2021年2月5日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「レンコンの南蛮漬け」たっぷり片栗粉は美味しさのひと手間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の日本料理店「食堂 ユの木」の土屋為芳...
ピリッ!と刺激的な大人の卵焼き「青唐辛子のオムレツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の日本料理店「食堂 ユの木」の土屋為芳...
「牡蠣のコンフィとパクチー」香草と和えるとワインに合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・港区麻布十番の和食料理店「可不可 KAFU...
「万願寺唐辛子 じゃこ炒り」熱々のご飯に混ぜても美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・港区麻布十番の和食料理店「可不可 KAFU...
「クリームチーズ 金山寺味噌和え」たった1分で作れるお手軽さ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・港区麻布十番の和食料理店「可不可 KAFU...
ふぅふぅ!冬のおうちパーティーでメインになる大皿グラタン!
 おうち時間を過ごす機会がさらに増えそうなこの年末。そこで今回は、冬に食べたくなるおいしいグラタンをご紹介します! パー...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:21 フード
「サバ缶煮込みジンジャーカレー」鍋に入れて煮るだけ簡単!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷区神宮前の南インド料理店「エリックサウ...
「タンドリー風フライパンチキン」2度目は好きなスパイスで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷区神宮前の南インド料理店「エリックサウ...
「あっという間の黒胡椒チキンカレー」赤ワインと相性抜群!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷区神宮前の南インド料理店「エリックサウ...
すりこぎで叩きまくる! ほろほろ食感の「水ダコ柔らか煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「さんまのプッタネスカ」香りも見た目も食欲そそる旨パスタ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
「イベリコ豚のタンシチュー」独特のゴリゴリ食感がポイント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
「ヤリイカと長芋のアヒージョ」熱いものは熱いうちに食す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
健康志向の人に作ってほしい「豆腐と牛ほほ肉のロースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ジャガイモのにんにく和え」これぞ自家製のポテサラです
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
「糸ウリと焼きナスのひたし」2種類のダシで生まれる味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...