寒い夜には「おでん」と“ベストマリアージュ”の白ワイン!

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2022-12-14 06:00
投稿日:2022-12-14 06:00

「おでん×ワイン」のベストマリアージュ!

「おでん×ワイン」のベストマリアージュとしてオススメしたい一押しワインは、「北野エース」で見つけた『Aves del Sur Reserva Chardonney(デル・スール シャルドネ レセルバ)』(税込1228円)です。

 チリのマウレ・ヴァレーで収穫された「シャルドネ」というブドウ品種から造られた白ワイン。シャルドネは世界中至るところで栽培されている品種ですが、栽培地の土壌や気候、造り手や醸造方法によって全く違う色調や風味のワインが出来上がる、まさに“女優”のような品種なんです。

 マウレ・ヴァレーという温暖地域の肥沃な土壌で育ったシャルドネから造られたこのワインは、グラスに注ぐとキラキラ輝くやや濃いめのイエロー色。そしてスワリングする(グラスをくるくる回す)と、パッションフルーツなど有核果実のトロピカルな芳香のほか、ふわっと優しく広がる樽の香り(ワインを熟成させる際に使用される木樽orオークチップからの香り)が魅力です。

身も心もほっこりするおでんに合う“条件”は…

 口に含むと、バランスのよい酸味と、樽由来の旨みをともなった少しの苦味。若々しくフルーティーでありながらも、まろやかで丸みのある適度なボリューム感が楽しめます。

 おでんって食べると、具材にじんわり染み込んだ優しい出汁の風味に身も心もほっこりしますよね。だから合わせるワインはキリッとスッキリした味わいよりも、心安らぐようにふんわり香る樽香と、癒しを与えてくれるような丸みのあるものがよく合うんです。

 ワインの樽香は、派手に前面に出すぎちゃうとせっかくの優しい出汁の風味が負けちゃいます。でもこのくらい控えめな樽香ならば、鰹昆布出汁や具材本来のおいしさを邪魔せずにうまく調和してくれます。

 ちなみに、「お肉には赤ワイン」とよく言われますが、おでんの具材に牛スジを入れる場合、この白ワインはスジの旨味を引き立てつつその脂をサラリとが流してくれますし、染み込んだ出汁の風味も消えることなく存分に堪能できますよ♪

 言わずもがな、原料が白身魚であるちくわなどの練り物系にもGOOD! また、味の染み込んだ卵や大根、こんにゃく等にも心地よく寄り添ってくれると思います。

新しい冬の楽しみに♪

 お腹を優しく満たしてくれるあったかおでん。いつもは日本酒やビールと一緒にいただいているアナタも、よろしければ是非このワインとともに一度味わってみてください♡

 これまで気づかなかった新たなペアリングの魅力が、冬の楽しみの一つになるかもしれませんよ♪

※本文内のワインの価格等は著者購入時のものとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


野菜たっぷりの万能ソース「エビのカナッペゴイスアルギ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
伝説の店の人気定番メニュー「生ハムとイチジクの白和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
赤と緑が目にも鮮やか 「トマトパクチー」で残暑を乗り切る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ピリ辛薬味とうふ」食材もお皿もキンキンに冷やしてどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
アボカドのポケットにぽとーん♪ アボたま和風カルボうどん
 和洋中さまざまなレシピを紹介しているインスタグラムのフォロワー数はざっと17万8000。かくして各種メディアの記事執筆...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:18 フード
簡単“SNS映え”メニュー「イワシ缶のチーズ焼き~南仏風~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
素揚げしたナスをたっぷり薬味と一緒に「ナスのタタキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
まろやかな甘さが日本酒に合う「ニラとオクラの梅肉和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、暑...
キュウリをおしゃれに「キュウリとゴルゴンゾーラの前菜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
めんつゆでチョー簡単&時短!アボカドと鶏ささみのナムル
 共働き料理家のぐっち夫婦がコクハクに初登場! 美味しくて簡単なレシピは必見ですよ! 記念すべき第1回目は、女性に人気の...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:16 フード
「水しゃぶ豚キムチ」お手軽低温調理でしっとりとした食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
おもてなしにもピッタリ「牛赤身ロティ~アボカドソース~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「牡蠣の玉味噌焼き」フタ代わりに牡蠣のうま味を閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポルポ・エ・セーダノ」独特なタコの歯ごたえの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「塩フレンチトースト」ワインに合うオトナ味のパンペルデュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...