バツ2子持ちのアラフォー“地下アイドル”が語る20代の妊娠 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-26 16:25
投稿日:2023-04-14 06:00

アラフォー“地下アイドル”の恋愛事情

 桜の開花とともにマスク着用が自己判断となり、屋外ではマスクを外す人が増えてきた。一部では「顔を晒(さら)す怖さ」なども報道されているが、やはりマスクなしの解放感に喜びを感じる人が多いだろう。

 そんな中、「新しい出会い」に心ときめかせている女性がいる。今回、取材に応じてくれたのは地下アイドル・R美さん(43歳/バツ2独身・子供アリ)だ。

 サラサラのロングヘアにキュートで愛らしい顔立ち、スリムな体型はとても40代で2人の息子を持つ母には見えない。まさに「選ばれた女性」というオーラを放っている。

 しかし、新しい出会いに心ときめかせる彼女には、深刻な悩みがあった。ずばり「男運の悪さ」である。

「DV男」「アル中男」「浮気男」――過去の恋愛を思えば「今度も失敗するのでは」との恐怖心に包まれるという。だが、恋というのは落ちてしまうものではない。気づいたら落ちているのが恋だ。

 R美さんには今、恋心を抱いている年下の男性がいる。相手は、地下アイドルのライブを開催しているライブハウスの店長Jさん(35歳/独身)だ。

 コロナの影響で、定期的にライブを行っていたライブハウスが潰れてしまい、困惑したタイミングでの出会いだったという。

 43歳のバツ2で子持ち「地下アイドル」として活動中の彼女に、筆者が迫ってみた。

アイドルになったきっかけはオーディション

――新しい出会いの前に、まずはR美さんがアイドルになった経緯を簡単にお聞かせください。

「17歳の時、某アイドルオーディションに合格したことです。私は東京出身で、芸能人や芸能界は割と身近な存在でした。タレントや俳優と道ですれ違ったり、ロケ現場を見に行ったり……。いつもキラキラしている芸能界に憧れましたね。

 その影響で、当時人気だったアイドルグループのオーディションを受けたんです。もともと歌やダンスが好きで、学校の勉強は大嫌い(笑)。そんな背景もあったので、合格すると同時に高校も退学して、アイドル活動に専念しました。

 すでに先輩アイドルたち(フロントメンバー)で人気グループの『追加オーディション』だったので、妹分として可愛がってもらえましたよ。武道館でコンサートができたのは一生の思い出です。

 ただ、私がグループにいたのは4年間だけ。21歳の時に『活動休止』となりました。

妊娠→体調不良で活動休止

 公にしていませんが、理由は妊娠です。

 9歳上のバンドマンとこっそり付き合っていたのですが、思いがけず妊娠してしまって……。事務所の社長は真っ赤になって怒り狂って……もちろん、彼も一緒に謝ってくれて、真剣に交際していることを伝えてくれたんです。その流れで、産む決心がつきましたね。

 そして、表向きは『体調不良で活動休止』ということにしてもらったんです。

 グループのメンバーたちは『元気な赤ちゃんを産んでね』『また一緒にステージに立とう』と励ましてくれましたよ。

 アイドルも続けたかったけれど、やはり好きな人と家庭を持ち、母になる道を選びたかった。実は私、小さい頃に父を亡くし、母が女手一つで育ててくれたんです。温かな家庭を持つことに憧れてもいました」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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