食べたいものを食べるって意外と難しい 2023.6.14(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-06-14 06:00
投稿日:2023-06-14 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 エモーショナル・イーティングって聞いたことある? 生きるための食欲とは別に、感情を満たすために食べることで「やけ食い」もそのひとつ。

 空腹だから食べるんじゃなくて、イヤな気持ちを紛らわそうとしたり、気分転換と言いながらお菓子を口に入れてしまった経験、誰にでもあるよね。

 マンモスを追いかけていた時代を経て、農耕を行い、家畜を育てるようになり、安定して食料を手に入れられるようになったのは、人類の歴史で見ればここ最近のこと。今だって世界のどこかで飢えている人がまだいる。

 食べたいものを食べて、豊かな気持ちになることは幸せなこと。だけど、「今、本当にそれを食べたい?」。

 ちょっとだけ考えてみてもいいのかも。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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