ついに女性用風俗のセラピストデビュー!白肌剛毛のF乳人妻と… #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-06-16 12:24
投稿日:2023-06-09 06:00

最初のお客様は40代のパート主婦

――順調な切り出しですね。続けてください。

「最初のお客様は、カスミさん(仮名・40代パート主婦)という女性です。指名が入ってからは2人だけでSNSのDMでやり取りが可能になり、この時点でカスミさんは『40代の主婦です』と教えてくれたんです。

 彼女の希望は、120分間の性感マッサージコース。デートの日時を決めたのち、当日は、新宿のラブホテル『C』の近くで合流しました。

 初めてのお客様なので、かなり緊張したのですが、プロとしてデビューしたからにはそんな甘いことを言っていられません。カスミさんらしき女性を見つけると、姿勢を正して歩み寄っていきました。

――初めまして。ジンと申します。本日はご指名ありがとうございます。

 僕は一礼しました。仕事帰りなので、白いシャツに細身のグレーのパンツという姿です。

――初めまして、カスミです。今日はよろしくお願いします。

 小柄で少しふくよかなカスミさんも、セミロングヘアを揺らしながら、可愛らしくお辞儀をしました。

 ピンク色のワンピース姿が彼女のホンワカした人柄を表すようで、僕の方が安心感をもらった感じですね。彼女の荷物を持って、ラブホテルの門をくぐったんです」

カウンセリングスタート

――続けてください。

「部屋は中央にキングサイズのベッドと皮張りのソファーセット、大型液晶テレビが置かれたモダンテイストの内装でした。2人で手を洗ってうがいをしたのち、僕はバスタブに湯を張りました。

 その後、ノートに書きこみながら、カウンセリングを始めました。

――カスミさんは、女風をご利用するのは初めてですか?

――いえ……。別なお店でも4回ほど利用しています。

――HPでは顔を隠していましたが、僕で良かったでしょうか?

――もちろんです。写真ではお顔が拝見できなかったので、こんな素敵な男性だったんだと、ドキドキしています。プロフィール通り、癒し系の王子様系ですね。

――ありがとうござます。これからプレイをするにあたり、お名前はなんて呼んでほしいですか?

――カスミと呼び捨てにしてください。

――DMでは、ソフトSMを体験したいとのことですが、SとM、どちらがご希望ですか?

――M女なので、いっぱい恥ずかしい言葉を言われたい……かな。

M女の希望は言葉責めと意地悪なプレイ

 カスミさんは恥ずかしそうに、目を伏せたんです。

――もしかして、言葉責めが好きですか?

――うん……。いっぱいエッチなことを言われて、意地悪なプレイもされたいです。

――意地悪なプレイですか……。SMの道具もありますが、拘束やスパンキングもご希望ですか?

 意地悪なプレイ? と考えながらも、僕はここで、バッグの中身を披露しました。

 マッサージオイルやベビーパウダー、バイブレーターの他、電マ、手錠、数種類のムチやスパンキンググッズ、目隠し用アイマスク、拘束用の縄などです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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