「乳首だけでイキそう…」南国男の指テクと青臭いザーメンを味わう夜 #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-09-15 17:14
投稿日:2023-09-08 06:00

不倫相手とは違う舐め方と力加減

 ドラフェラとは違う快楽を味わってもらおうと、舌を絡みつかせて吸引し、肉棒を手でしごきながら首を打ち振ったんです。

――ジュボッ、ジュボッ……ジュボボッ!

 ハレンチな唾音が室内に響きました。

――おお……ミクさん……ううっ!

 唸りながら、彼も負けじと舌をワレメに這わせてきたんです。最初は舐めあげ、舐めおろされて……。そして、尖らせた舌先で、ズブリと膣肉を貫かれました。

――くっ……!

 私はヒップをくねらせ、なおも勃起をしゃぶりたてたんです。

 アツオ部長とは違う舐め方、力加減がとても新鮮で……。それに加えて、開け放たれた窓の向こうから聞こえてくるナイトプールではしゃぐ観光客の声が、ことのほか淫靡な気持ちにさせるんです。

 無垢な子供のはしゃぎ声を聞きながら性器を舐め合っている現実に、血が沸騰しそうになるほど、身も心も燃え上がっていって……。

手を引いてバルコニーへ

――ミクさん……ますます濡れてきた。すごくエロティックだ……。

 ユウマ君は溢れる女液を啜りながら、指をワレメの前側にすべらせ、クリトリスをいじってきたんです。

――ああっ……そこはッ!

 女の泣き所を責められて、私はいっそう尻を揺すりながら、深々とペニスを頬張りました。

 彼は鬼の首を獲ったかのようにクリトリスを弾いてきます。イキたい気持ちと、挿入して欲しい気持ちが入り乱れました。

 混乱した私は、とっさにペニスを吐き出して身を起こし、彼の手を引いてバルコニーへと導いたんです。

――ミ、ミクさん……?

 彼はわけが分からないという体(てい)で、私を見つめました。

――ここで海を見ながらして欲しいの……。

 私はバルコニーの手すりにつかまり、お尻を突きだしました。

 見るほどに絶景です。南西の空に浮かぶ月が海を照らし、まっすぐな『ムーンロード』を描いています。寄せ返す波の音、左側の遠くにはナイトプールではしゃぐ観光客の姿も見えています。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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