「今度は生ませるから」自分の元から去った元カノに再び妊娠を迫る40男

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-12-02 06:00
投稿日:2023-12-02 06:00

素直に「うん」とは言えないよね

 40代の半ばが目前に見えてきて、今は「とにかく、早く結婚をしたい気持ちです」と話すユウジさん。

「そろそろ一度くらいは結婚をしておかないと、周りからも変わり者って思われそうだし、焦ります」とも口にします。

忘れられないんじゃない?

「それにね、明美も年齢的に結婚できるなら、喜んでしたい年齢だと思うんですよ。

 最近、僕から明美に連絡をするようにしているんですけど、新しい恋人もいないみたいだし、あっちもおそらく、僕のことが忘れられないんじゃないですかね?

 ただ、あまりにも喧嘩ばかりの時期があったし、最終的にはドロ沼で罵倒しあって別れているから、僕が復縁しようって言っても、素直に『うん』って言えない明美の気持ちも理解しているつもりです。

早くまた妊娠してもらいたい

 正直なことを言ってしまうと、明美みたいな女には、僕みたいなタイプじゃないとダメだと思うんですよね。

 頑固だし、だからといって器量が良いわけでもないから、普通の男は明美みたいな子を妻にするのは嫌がるんじゃないかな。

 僕らは、一度は子どもを授かった仲ですからね。縁としては、相当に強いものがあるんだろうなって僕は思っています。

 あのとき諦めてしまった子どものためにも、早くまた明美に僕の子どもを妊娠してもらいたいですね。

 今度こそ出産をして、家族になるべきなんだろうって気がしているんですよ」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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