40代人妻探偵のキケンな性欲…不妊治療がきっかけで夫以外の男と #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-03 13:54
投稿日:2023-12-22 06:00

「性行為中の盗聴と盗撮」案件を打診され

――続けてください。

「社長だけには、『実は元風俗嬢だった』と伝えていました。特に驚く様子も見せませんでしたが、ある日、とある案件で『波子さんは、対象者の男性と寝ることは可能ですか?』『行為中、盗聴と盗撮をして欲しいのですが』と社長が打診してきたんです。

 もちろん、過去に風俗嬢の経験があるからこその打診ですよね。その時は、夫とは完全にセックスレスだったので、『可能です』と即答していました。

 日ごろの欲求不満が解消できるチャンスですから(笑)」

初めてのハニートラップ任務にドキドキ

――対象者となる男性がどんな人物なのか、気になりませんか?

「まったく気になりません。容姿も年齢も…15年間も風俗嬢として多くの男性と接してきた私にとっては問題なしです。

 それよりも、探偵としての任務をうまくこなせるかなとか、久しぶりに男性と枕を交わすことに奮起しましたね。

 もちろん、探偵としてのイロハを教えてくれた社長の役に立って、もっと信頼を得たい気持ちも湧いてきたんです」

 流れとしては、他の調査員が「対象者が頻繁に利用するマッチングアプリ」で波子さん(この段階では顔出しナシ)とマッチングさせ、当日、待ち合わせ場所に出向くという段取りだ。

「マッチングアプリは、『顔出しアリ』『顔出しナシ』があるようですが、私の場合、『顔出しナシ・主婦・Eカップ・色白和風顔』とプロフィールに書き、そこに対象者男性がうまく食いついてきたようです。

 依頼人が誰なのか…それは教えてもらえませんでしたが、私の任務はあくまでも彼と寝て盗撮と盗聴を成功させること。ドキドキしましたね」

 会う前から「久しぶりに体が火照ってきた」という波子さんのハニートラップ任務は成功するのか。

 続きは次回

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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