これってセレブ?「電車に乗らない男」との結婚生活はアリか

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-07-16 14:51
投稿日:2019-07-16 14:50

 毎日通勤ラッシュの電車に乗って、仕事へ行くのは大変ですよね。休日も、人気のスポットへ電車で向かうには、どうしても混むし……。

 とはいえ、「電車に乗らない生活」を手に入れるには、職場の住居の距離が近いことや、時間の融通かきく仕事に就くなど、恵まれた生活環境が整っていないと実現しないし、車を所有したりタクシーに頻繁に乗れるような経済力にも関係してくる話です。

 そんな中、「電車に乗らない男」が目の前に現れたら、あなたはどう思いますか?セレブなのか、それとも……?

 今回は、ある女性が出会った「電車に乗らない男」との、ザンネンな恋(#ザン恋)エピソードをご紹介します。

紹介された年上の彼は「電車に乗らない男」

 2歳年下の彼氏と別れたばかりのA子(36歳)は、その彼とひそかに結婚も視野に入れていたので、かなりショックを受けていました。交際期間は3年……。正直、女の人生が左右する大事な時期を費やしたとの実感があったので、破局後のA子はたがが外れたように、会う人会う人に「もう条件とか何も言わないから、とにかく誰かフリーの人いたら紹介して」と言って回っていました。

 すると、飲み友達のBくんから、「俺の大学の先輩、まだ独身だから紹介するよ。結婚したらセレブかもよ?」と言われて、前のめりで引き合わせてもらったのが、43歳のマサルさん(仮名)でした。

 マサルさんは、背は175cmくらいある長身中肉体型、お顔はごく普通で、服装はシンプルだけどよく見るとオシャレだなという小綺麗なルックスでした。今まで同年代としか付き合ってこなかったA子にしてはかなり年上ではあるけど、まあ許容範囲かなと。

 関西の有名大学を出て、金融系の企業に勤めた後に独立。今はスケジュールもかなり融通がきく生活のようで、フッと思い立って海外に行くなんてこともあるらしい! 2人で何回か食事にも行って、仕事のことは詳しく教えてくれなかったけど、会話の端々から株や投資をしている人なんだろうな、ということは推測できたようです。

 毎回、自分では行けないような美味しいお店でご馳走してくれるし、彼はタワマンに住んでいて、初めて家に行ったときには高層階から見える夜景にクラっとしたし、マサルさんにとってはごく普通の振る舞いなのかもしれないけど、A子は一緒にいるとエスコートされているような気分。

 それから、どこへ行くにもタクシー移動。A子が「マサルさんって電車乗らないよね?」と聞いてみると、「おれ電車嫌いなんだよね。混んでるとストレス溜まって仕事の効率も下がるから、電車に乗らないで仕事ができる環境にしてるんだ。どっかに出掛けるときはタクシー乗ればいいし」とマサルさん。

 その話を聞いて、A子は<電車に乗らないで生活できる人なんて、なかなかいない! マサルさんは勝ち組だわ、カッコイイ〜♡>と思いました。

 そして、A子はマサルさんから告白されたら、もちろん付き合いたいと思っていました。そして、すでに結婚してセレブな奥様になっている妄想も(笑)。

タクシーに乗って大遅刻!

 2人は無事付き合うようになり、マサルさんもいい歳なので結婚の話もすぐに出てきました。

 ある日、ノリで結婚式場の見学に行くことになり、東京駅からほど近いホテルへ。一通り話を聞いて、「こんな結婚式がしたいね」などと2人で楽しく理想を語り合っていると、気付けばアッという間に時間が過ぎていて、A子はこの日の夜に約束していた女子会の時間が迫っていたのです!

「えっと、女子会の場所が表参道だから……大手町から半蔵門線に乗って行けばいいよね」と、A子はスマホで乗り換え検索をしていると、「電車乗るの? おれもこの後、渋谷でアポがあるから一緒にタクシー乗っていこうよ」とマサルさん。

「でも……平日の夕方って、道混んでないかな? 電車なら確実に13分で着くんだけど」とA子が言うと、マサルさんは「おれ電車には乗りたくないよ、今の時間帯なんて帰宅ラッシュだろうしさ」と引かないので、タクシーで行くことに。

 その結果、やっぱり渋滞している箇所があり、A子は女子会に30分遅刻。

 マサルさんも、タクシーに乗ったはいいが時間もお金も思っていたより多くかかって、ちょっぴり不機嫌な様子でした。って、結局ストレス溜まってるじゃん!

<基本的にはタクシー移動でいいけど、時間や行き先によって臨機応変に電車に乗ればいいのに……>と、A子は内心思いました。

 その後も少し交際は続きましたが、A子はマサルさんのタクシー使いをはじめとした金銭感覚が結婚向きではない気がして、自ら別れを告げました。とはいえ、マサルさんを振るなんて、もったいなかったかな? という思いも少しありつつ。

 それから半年後、久々に飲み会でBくんに会ったのでマサルさんと別れた報告をすると、「そうなんだ、でもまあ別れて良かったんじゃない? マサルさん、今仕事の調子が悪いみたいで、大変らしいからさ……」とこっそり教えてくれました。

「経済的に厳しくなっても、やっぱり電車には乗らないのかしら? ふふふ」なんて笑い話で終わりましたが、これが嫁の立場だったら全然笑えない! 

 A子の決断は間違ってなかったようですね。

【今日の一言メモ】目先のお金使いに惑わされす、自分の価値観を大事に。

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに!

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

ラブ 新着一覧


彼女を大事にする彼氏の意外な特徴5つ!愛され度チェック♡
 あなたの彼は、いつもあなたを大切にしてくれますか? 「大切にされていない!」と感じた人もいるかもしれませんね。でも実は...
恋バナ調査隊 2020-10-18 06:00 ラブ
彼、結婚する気ある?ない?イチ押し確認法
 メリさんこんにちは。今年30歳になる独身の女です。付き合って1年5カ月、1歳年上の彼氏がいるのですが、私は子どもが大好...
神崎メリ 2020-10-18 06:00 ラブ
倦怠期を越えれば…別れ話を繰り返す彼に耐える女性の心情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:17 ラブ
別れ話を何度しても…結婚に前のめりな彼女に悩む男性の本音
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:16 ラブ
本当に離婚でいいの? 別居期間で歩み寄れた夫婦のケース
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。この人とはもう無理!やっていけない!と離婚が頭をよぎる人って多いはずです。本...
山崎世美子 2020-10-17 06:00 ラブ
彼氏の浮気はどこから? 男女別ボーダーライン&浮気サイン
「最近、彼の様子がおかしい」と感じても、浮気かどうかを判断する明確な定義はないので難しいですよね。実際、男女で浮気のボー...
恋バナ調査隊 2020-10-16 06:00 ラブ
何年も引きずるかも…? 離婚で陥る「最も怖いこと」とは
 離婚で陥りがちな最も怖いことってなんだと思いますか? 経済不安? 世間体? 色々あるとは思いますが、何年も苦しむような...
七味さや 2020-10-16 06:00 ラブ
寂しがり屋の男性と上手に付き合うコツ!悩み別対処法7選
 あなたの彼は「寂しがり屋」ですか? 寂しがり屋の男性はマメに連絡をくれ、2人の時間を大切にしてくれます。でもその反面、...
恋バナ調査隊 2020-10-15 06:00 ラブ
バチェロレッテに学ぶ!「運命の男」を選ぶためのポイント
 依然人気の恋愛リアリティーショー。近頃は、女性が大勢の男性のなかから1人を選ぶという逆バチェラー形式も出ています。こう...
内藤みか 2020-10-15 06:00 ラブ
なんで?どうして? 考えても「意味ナシ」な異性からのLINE
 恋人や気になる人とLINEしていると「これ、どういう意味? 意味深すぎる……」と手が止まってしまうことってありませんか...
ミクニシオリ 2020-10-14 06:00 ラブ
23歳で職場結婚、ラブラブ恋人同士だったのに5年後に離婚。
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。インタビ...
内埜さくら 2020-10-21 23:04 ラブ
“彼氏いない歴=年齢”はよくある? 彼氏ができない4つの原因
 あなたは今、好きな人はいますか? 自分の思いがなかなか実を結ばず、彼氏ができないと焦りますよね。「彼氏いない歴=年齢」...
恋バナ調査隊 2020-10-13 06:00 ラブ
ワケあり内縁妻の存在が発覚した彼氏…加奈子さんのケース#1
 うまくいっていた男性から突然別れを告げられた。大きな喧嘩もなく、急に嫌われるような原因もないのに、もう会えないと言われ...
神田つばき 2020-10-12 06:00 ラブ
“尽くす女”からの脱却方法!重い愛はウザがられる残酷な現実
 カレのために、家事全般を全てやってしまったり、仕事のことでアドバイスしてしまったり……愛ゆえにやってしまうお節介がきっ...
若林杏樹 2020-10-12 06:00 ラブ
秋は恋愛が始まりやすい季節♡5つの理由&しておきたいこと
 秋になると、「恋愛がしたい」「彼氏がほしい」という気持ちが高まる人が多いのではないでしょうか。実は「秋に始まった恋は、...
恋バナ調査隊 2020-10-11 06:00 ラブ
なんで私ばっかり! 浮気を認めない夫に苛立ちが消えない女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-11 06:03 ラブ