横暴SEXで“分散”決意!乳房、卵巣を失った40代主婦は新たな男を探す#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-02-23 11:21
投稿日:2024-02-23 06:00

LINEを待ちこがれる日々

――香織さんの思いを汲んでくれる彼でよかったですね。安心しました。

「はい、LINEのIDも交換して、翌日から純也さんとのやり取りが始まりました。

――香織、おはよう。今日はいい天気だ。1日頑張ろうね。

――純也さん。おはよう。お互いいい1日にしようね。

――昼休みのランチはヘルシーな蕎麦にしたよ。香織もしっかり食べてる?(画像付き)

――純也さん、お蕎麦の画像ありがとう。とてもおいしそう。私はロールキャベツを作ったの。しっかり食べてるよ。

――仕事帰り、大学時代の仲間と会って、5人で同窓会でした。四谷にある魚のおいしい和食店。今度は香織と来たいな。

――楽しい同窓会だったでしょうね。私も純也さんと一緒に行きたい。

 このように、朝から夜まで、日に3~4通のLINEのラリーがあったんです。

 彼からLINEが来るたび、ワクワクしながら読んで、返信して、また次のLINEを待ちこがれて…。

まさかのヤリ捨て? と思いきや…

 気づけば、1日中彼のことが頭から離れないんです。

(早く逢いたい…また彼に抱かれたい)

 いくども彼に抱かれる想像を巡らせました。でも、付き合い始めて最初の土日は、ぷつりとLINEが途絶えたのには、驚きました。

(どうして…? ヤリ捨て?)

 そう思ったものの、私から連絡するのはためらわれました。いえ、プライドと言ってもいいかもしれません。

 なので、翌週の月曜日に彼から連絡があった時はホッとしました。でも、次の瞬間、私は地獄に突き落とされたんです。

 LINEの文面は、

――香織、おはよう。いい週末を過ごせたかな? 僕のほうは妻のバースデーだったので、家族でミュージカルを観たあと、銀座で食事をしたよ。

「妻とはセックスレス」と言ってたくせに

 一瞬、凍り付きました。そして、今さらながら「婚外恋愛」「自分はセカンドパートナー」と思い知らされましたね。

 でも、不満を伝えることは避けました。大人の女に徹し、

――ご家族と素敵な時間を過ごせて、よかったね。純也さんの幸せなLINEを読んで、私まで幸せをいただいた気分♪

 そう返信したんですが、気付けば頬に涙が伝っていました。

 私には『妻とはセックスレス』と言っていたけれど、けっこう仲良しなんだなと思って…。だから次のデートまでの1週間は、途方もなく長かったですね。

 やっとホテルで2人きりになると、『逢いたかった』と抱きついたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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