ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?

小政りょう ライター
更新日:2025-08-14 11:45
投稿日:2025-08-14 11:45

『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でもひときわ注目されているのが木曜ドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)です。

『不適切にもほどがある!』(TBS系)や朝ドラ『あんぱん』(NHK)で改めて注目を浴びる旬の俳優・阿部サダヲさん(55)と、大女優・松たか子さん(48)とのマッチングも話題になっています。

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 その評判通り、脚本、セリフ、お二人の演技、個性的な脇役キャラ、人気アートディレクター・吉田ユニのポスター、Oasisの名曲「Don't Look Back In Anger」など、全てが光るドラマになっています。

 しかし、全体的にどうかと聞かれると、どこかちぐはぐでかみ合っていないような印象をおぼえるのです。

第1話を見終わった後の違和感


『しあわせな結婚』は、独身を貫いてきた人気弁護士・原田幸太郎(阿部)が高校教師・鈴木ネルラ(松)と運命の出会いの末に電撃的な結婚するも、ネルラには過去の殺人の疑いがあり……という、ミステリータッチのストーリー。

 公式ホームページによれば、「夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンス」という謳い文句です。

 第1話では、ふたりのキャラクターから、出会い、愛の進展、ネルラのミステリアスさが丁寧に描かれ、最後はドラマの軸となる殺人疑惑の謎が投下されるなど、確実に次も見たくなるような展開でした。

 しかし、見終わった後、どこか胸の奥につかえたような違和感が湧いてきました。

小政りょう
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映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

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