欅坂46から10年。平手友梨奈らの脱退・卒業、解散危機に改名…櫻坂46はいかに“最高地点”へ辿り着いたのか

こじらぶ ライター
更新日:2025-08-31 12:22
投稿日:2025-08-30 11:45

「サイレントマジョリティー」後、数々の困難

 櫻坂46が8月24日、全国ツアー「5th TOUR 2025 “Addiction”」の千秋楽を終えた。愛知、福岡、広島でのアリーナ公演に続き、坂道シリーズ史上初の東京ドーム3days、グループ初の京セラドーム大阪2daysを完遂。現時点での「櫻坂46の最高地点」を見せつけた。

 この3日前、8月21日には改名前の前身グループ・欅坂46が結成10周年を迎えている。欅坂46はデビュー曲「サイレントマジョリティー」の大ヒット以来、数々の金字塔を打ち立てた伝説的グループだ。

【関連記事】1位の道枝駿佑を抜いた!2025年上半期「国宝級イケメン」を検索数でランキング。最も調べられた日の出来事は

 しかし、2020年初頭までに平手友梨奈ら中心メンバーが相次いで卒業・脱退。グループ活動が停滞し、当時を追ったドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」において、スタッフがメンバーに檄を飛ばす際には「解散」の言葉も出るなど、グループ存続の危機に瀕した。

 同年10月より櫻坂46に改名し、再スタートを切る。ただ、コロナ禍が直撃した上、欅坂46楽曲封印によってグループの方向性が定まらず、メンバー卒業ラッシュも続き苦しい船出となった。欅坂46時代から続いていた「NHK紅白歌合戦」への連続出場も途絶え、一時はアリーナクラスでも会場を埋めることが出来ないなど、厳しい状況に陥った。

 だが、彼女達はそこからふたたび不死鳥のように舞いあがり、上述のグループの「最高地点」にまで登りつめた。この5年で何が起きていたのだろうか。

方向性を決定づけたダークな世界観

 まず、改名と共に、それまで一期生卒業メンバーの穴埋め要員の役割を担っていた二期生を前面に押し出した。森田ひかる(24)、田村保乃(26)、山﨑天(19)、守屋麗奈(25)、藤吉夏鈴(24)と二期生から5人のセンターが誕生。ファンの間でのちに「櫻坂46の五皇」と呼ばれる彼女達を中心に、一期生の後方支援を受けながら、二期生がグループの軸となっていった。

 特に、藤吉がセンターを務めた2023年発売の6thシングル「Start over!」では、ダークな世界観や強いメッセージ性が注目を集め、新規ファンの大量獲得や、グループから離れていたファンを呼び戻すことに成功。改名後、持ち曲が少ない中で試行錯誤してきたライブの核となり、その後のグループの方向性を決定づけた。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


小栗旬主演「人間失格」が描くデカダンスと女優3人の“艶技”
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子にオススメの作品を毎回紹介しています!
路線図を見て萌える 「腐鉄子」が楽しめる濃い演劇は超満員
 鉄子とは、鉄道好きな女子のこと。腐女子とは、BL好きな女子のこと。そしてこの2つの趣味が”合体”したのが腐鉄子という存...
内藤みか 2019-05-09 06:00 エンタメ
名脇役 故・佐々木すみ江さんが演じた“もう一つの母親像”
 さる2月17日、肺炎のため亡くなった女優・佐々木すみ江さんをしのんで、4月13日(土)から19日(金)まで東京都中野区...