離婚を切り出された夫が妻に取った行動…真由さんのケース#3

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2020-01-11 06:57
投稿日:2019-09-29 06:00
 夫からの無視や大きな物音などに耐えかねて心身症と診断された真由さん。このままでは自分がダメになる、と気づいて離婚を決意しました。そんな真由さんに対して夫が取った行動とは……。

モラハラ男は妻や彼女が自分で考え行動することを許さない

夫婦の核心にふれる課題の解決を避ける

 真由さんは何度も夫に「離婚について話し合いたい」と頼みましたが、日時を約束しては体調が悪い、急な残業が入った、と言われて逃げられてしまうのでした。

「仕事で疲れているんだ。お前は俺の顔を見てもそんなこともわからないのか? 俺の稼いだ金で生きているくせに自分の都合ばかり言いやがって、それでも妻か!」

 と怒鳴られたことも一度や二度ではありません。これもモラハラ男の常套手段で、話し合いに応じる気が最初からないのです。彼らにとって妻や彼女は対等なパートナーではないので、意見を出し合っていっしょに解決しようとは考えていません。

モラハラ男にとって女性の存在とは何か

 では、モラハラ男から見た妻や彼女というのは、パートナーでなければ何なのでしょうか。今モラハラに遭っている人にはつらい言葉かもしれませんが、彼らにとって恋人や配偶者は支配の対象です。

 真由さんもこれまでに登場した女性たちも、そのことに気づいたのは相手と完全に別れたのちのことでした。一緒にいる間はずっと「自分が行動や性格を改めれば、彼の態度は変わるはず」「彼が怒ったり私の行動を制限したりするのは、私のせいであり、私のためなのだ」と信じ込まされているからです。

 真由さんが「夫は私を愛していない。私たちは離婚すべきだ」と思っても、夫は真由さんを手放す気などないので、離婚の話し合いに応じるわけはないのです。思い通りに家事をさせ、言うことを聞かせてきた妻に離婚という“意志”が生まれては困るのです。彼らは妻がその意志を放棄するまで、あらゆる手段を使います。

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「夫、不倫なう」でも別れたくない妻必読の既婚メス力4カ条
 夫には好きな人がいます。  相手の女性とは毎日LINEをするわけではなく、会うのは2、3カ月に一度のペースもある...
神崎メリ 2019-09-29 06:00 ラブ
女性が告白して恥をかかないコツ 本心を探る4つのフレーズ
 俳優の三浦春馬さんが映画の舞台挨拶で、所属事務所の後輩・恒松祐里さんの「三浦さんの顔が好きなんです」という突然の告白に...
山崎世美子 2019-11-14 19:24 ラブ
周囲の評価が“すごくいい旦那さん”ほどモラハラ男である実態
 モラハラが激しい男ほど、世間に本性がバレないよう、姑息な画策をしているのも実態です。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)な...
並木まき 2019-09-28 07:05 ラブ
上から目線? 何げなく口にしていたマウンティング台詞4選
 女子会でついついやってしまうマウンティング。 「彼からの指輪、ティファニーで~」と惚気られたら、「わたしもいいと思っ...
七海 2019-09-27 06:00 ラブ
心が蝕まれる…サイコパス夫が口にする“冷酷なフレーズ3選”
 サイコパス気質な夫ほど、背筋が凍るような冷たい言葉を妻に平然と浴びせます。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分...
並木まき 2019-09-27 06:00 ラブ
無趣味な女性が彼氏を作るなら…“カメラ男子”がいい理由3つ
 甘党男子、オタク男子。あなたのお好みはどんな男子ですか? 一般的に女性よりも、男性の方が趣味にのめりこんでいる人が多い...
ミクニシオリ 2019-09-26 06:00 ラブ
舞い上がり注意!呼べば来る“有料男子”は恋人ではありません
 呼べば来る有料男子、出張ホスト(レンタル彼氏)などをしている男性たちは、ガチ恋客の扱いに悩むことがあります。彼に本気に...
内藤みか 2019-09-26 06:00 ラブ
“人生経験値が浅い夫”が妻の知人に吐いた残念すぎる暴言3選
 人生経験値が浅すぎる男を夫にすると、とんだ赤っ恥をかく展開が待っているかもしれません。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)...
並木まき 2019-09-25 06:12 ラブ
嫌いになったわけじゃないけど…彼氏に疲れた時の対処法4つ
 嫌いになったわけじゃないのに、彼氏に「疲れた」と感じることがある女性は、意外に多いと筆者は感じています。振るのは惜しい...
東城ゆず 2019-09-25 06:00 ラブ
夫がイライラ! 妻にイラつく夫たちの言い分4選と賢い対処法
 男女のイライラするポイントは大きな相違がありますよね。当然、その仲直りも一筋縄にはいきません。女性は、友達同士や井戸端...
東城ゆず 2019-09-24 06:00 ラブ
結婚するならネトオタ男子!安定して家族を支えていける理由
 結婚相手にするならネットオタクな男子がいい――。その理由が分かりますか? どちらかと言えばオタクとは結婚したくない。そ...
ミクニシオリ 2019-09-24 06:00 ラブ
恋愛ご無沙汰女子がドン引き…“恋心が一瞬で冷めた”彼の行動
 はじめは「ちょっといいかも」と思っていた男性を意識して見ていたら、ちょっとした言動で一気に冷めてしまうことって、意外と...
田中絵音 2020-05-20 11:25 ラブ
“ナルシスモラ男”にご用心! 彼らのアンビリバボーな発言3選
 ナルシスト×モラハラがセットになった“ナルシスモラ男“と付き合うと、驚くほど理不尽な思いをさせられる展開が待っているか...
並木まき 2019-09-23 07:31 ラブ
「ウチの嫁は鬼嫁!」と言い張る夫のピントがズレた主張3選
「うちの嫁って、鬼嫁なんですよ…」と打ち明けてくる男性からよくよく話を聞くと「それって鬼嫁なんじゃなくて、夫が悪いのでは...
並木まき 2019-09-22 06:00 ラブ
夫婦という名の“支配者”と“服従者”…真由さんのケース#2
 暴力や暴言ではなく、大きな物音や舌打ち、ため息や無視で真由さんを言いなりに動かすモラハラ夫との生活。目に見える傷こそ残...
神田つばき 2020-01-11 06:59 ラブ
人肌恋しい時の恋愛は危険!? 心が寂しい時の4つの対処法
 秋の訪れを感じた時、一人の家に帰ったりした時など、なぜか人肌恋しくなってしまうことってありませんか? でも、そんな時に...
孔井嘉乃 2019-09-22 06:00 ラブ