「スペイン風目玉焼き」アツアツとろ~り半熟卵が味の決め手

コクハク編集部
更新日:2019-10-05 06:00
投稿日:2019-10-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・東銀座のビストロ「イバイア」の深味雄二さんに、とろ~りとした半熟卵でインスタ映えもバッチリな「スペイン風目玉焼き」のレシピを教えていただきました。

卵を半熟に仕上げることに集中すべし

「男性はみんな卵料理が大好きですよね」と、今回のメニューは「スペイン風目玉焼き」。

 “フラメンカエッグ”と呼ばれるアンダルシア地方の郷土料理で、真っ赤なソースの中に半熟卵の黄色がとろ~り。フラメンコダンサーの衣装のような華やかな見栄えからこの名がついたというだけに、インスタ映えもバッチリ。来客へのおもてなしにも使える一皿ですよ。

 本来は“カスエラ”と呼ばれる陶鍋で調理をし、そのまま食卓にサーブしますが、小さめのフライパンや小鍋、土鍋でももちろんOK。

「トマトジュースを使うので、味つけはいっさい必要なし。野菜を炒めるとき、パプリカパウダーを一緒に炒めることで風味が増し、トッピングした生ハムの塩気が調味料代わりになるんです。おいしさの決め手は、卵を半熟に仕上げることに尽きます。そのときばかりは目を離さずに」

 合わせる酒は、同じくアンダルシア地方の町、へレスで造られるシェリーを。

「甘口から辛口まで、さまざまなタイプがありますが、さっぱりしたタイプのマンサニージャをきりっと冷やしてどうぞ」

【材料】

玉ねぎ  1個
赤パプリカ  2分の1個
生ハム  1枚
オリーブオイル  大さじ2
パプリカパウダー  適量
白ワイン  50ミリリットル
トマトジュース  300ミリリットル
卵  3個
フランスパン  適量

【レシピ】

1. 玉ねぎ、赤パプリカは5ミリ角くらいに切り、生ハムは4等分にする。
2. カスエラ(なければ小さめのフライパンか小鍋)にオリーブオイルを熱して玉ねぎを炒め、しんなりしたら赤パプリカとパプリカパウダー小さじ1を加えてさらに炒める。
3. 全体に油がまわったら白ワインを加え、沸騰したらトマトジュースを加える。
4. 再び沸騰したら卵を割り入れ、グツグツしてきたら蓋をして弱めの中火に。卵の表面がうすく白くなったら蓋を開け、生ハムを加えてパプリカパウダーを振り、パンを添えて鍋ごと食卓へ。

本日のダンツマ達人…深味雄二さん

▽ふかみ・ゆうじ
 山梨県出身。辻調理師専門学校を卒業後、「株式会社ひらまつ」に入社。東京・広尾「ヴィノッキオ」、原宿「メゾン・ド・オペラ」を経て、芝公園「クレッセント」へ。2001年のオープン時から銀座「マルディグラ」のスーシェフを12年間務めた後、「ひらまつ」で知り合い「マルディグラ」で共に働いたオーナーの兼安聡子さんに誘われ、2013年から「イバイア」の料理長。

▽イバイア
 肉料理に定評のあるカジュアルビストロ。埼玉県にあるオーナーの自家菜園から届く季節の野菜料理も人気。17~24時(22時LO)、月曜定休。東京都中央区銀座3―12―5 1F 地下鉄東銀座駅A3出口から徒歩5分
℡03・6264・2380

(日刊ゲンダイ2018年1月17日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


甘辛い味付けがやみつきになる「手羽中のコックオーヴァン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「マグロブツのニラ醤油和え」ひとひねりしたタレが美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商店」の酒井英彰さんに、...
簡単だけど奥深い味「アンチョビー入りガーリックトースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
カッテージチーズをかけるだけ…究極の「簡単カプレーゼ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
和と洋をミックス「牛肉とジャガイモのすき焼き風ミルク煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
まるでステーキ! 分厚さが魅力の「ポークのしょうが焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
白ワインに「モルタデッラとタレッジョのクロスティーニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
生クリームのコクが決め手「カニとブロッコリーのサラダ 」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
簡単だけど見た目は華やか「千枚漬け寿司」おもてなしにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、手軽...
つぶ貝をエスカルゴに見立てた「つぶ貝のガーリックバター」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
お酒にも合う「さば缶ごはん」 土鍋で炊くとさらに美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「クリームチーズ醤油漬け」味噌漬けよりもシャープな風味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
クミンシードが香る「干し芋の熱々スパイシークミンバター」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
暑い日に食べたい「蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
「モヤシのスパゲティ」お安いモヤシで作る簡単イタリアン
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西大橋駅近くのイタリアン「トラットリアパッ...
「ちょっとタイム、車エビとこしょう」熱々をカリッとどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...