「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!

コクハク編集部
更新日:2019-12-11 06:00
投稿日:2019-12-11 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄さんに、レーズンバターならぬ「干し柿バター」のレシピを教えていただきました。

ブランデーやラム酒にアレンジも

 レーズンバターならぬ干し柿バター。料理人の与那覇朝雄さんから事前に複数のメニュー案を提示いただいた中でも、「これは外せない!」と自信を持って教えてくれた一品です。

 甘味が凝縮された干し柿を好みのウイスキーで漬け込むことで風味が増します。砕いたクルミでさらに複雑な風味を生み出し、ザクザクッとした食感が加わることで、驚くほど見た目も味わいもリッチに。一口頬張ると思わず笑みがこぼれちゃうんだなあ、これが。

 店で提供する際のバターは、やや値段の張るカルピスバターを使用しているそうです。

「もちろん、良質なものを使うのに越したことはありませんが、コンビニやスーパーで売られている手軽なものでも十分おいしく作れます。ウイスキーをブランデーやラム酒にアレンジしても面白いと思います」(与那覇さん)

 ラップはタッパーを覆うぐらい大きめのサイズにカットしましょう。乾燥を防げるし、出来上がった干し柿バターを取り出すのも楽チンです。

 作ったら早々に食べきってしまうと思いますが、冷蔵庫で1カ月ほど保存可能とのこと。じっくり楽しむこともできますよ。

【材料】

・干し柿 150グラム(3個)
・ウイスキー 30㏄
・クルミ 100グラム
・有塩バター 200グラム
・バゲット 2切れ
・黒コショウ 少々

【レシピ】

1. 干し柿はタネとヘタを取り、3ミリ角の粗みじんに切る。好みのウイスキーを振りかけ、10分ほどマリネする。クルミはフライパンで空煎りし、細かく砕く。
2. 常温に戻したバター、1を混ぜ合わせ、ラップを敷いたタッパーに詰めて1時間程度冷蔵庫で冷やして固める。
3. バゲットをトーストし、半分にカットする。好みの大きさに切った2を上にのせ、黒コショウを振りかけて出来上がり。

本日のダンツマ達人…与那覇朝雄さん

▽よなはあさお
 まるしげ歴8年目。オープンキッチンを切り盛りする厨房の司令塔。今回のダンツマレシピを担当。

▽まるしげ 夢葉家
 2000年1月にオープン。オーナー店主で料理人の小久保茂紀さん率いる“まるしげ軍団”が腕を振るう、アイデア満載の料理と、全国各地の酒(日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー……計200種以上)を目当てに、左党が夜な夜な集う人気の居酒屋。
 野菜、魚、肉ともに信頼する契約者から届く食材とにらめっこし、日々のメニューを決めるスタイル。達筆なメニュー表には梅山豚のトンカツや牛すじカレーといったガッツリ系から、ゴボウとコンニャクのきんぴらといった小鉢まで、食いしん坊の心を満たす料理が並ぶ。
東京都港区赤坂2―14―8山口ビル2F 日曜・祝日定休
℡050・5869・3515

(日刊ゲンダイ2019年2月13日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「ぶり山椒」ぶりの脂と山椒のピリッに焼酎のロックがすすむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、焼...
3分で完成する「地獄豆腐」 箸が止まらぬ辛さにビールは最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、あ...
口の中でフワッと溶ける「親子丼リゾット」はワインと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「蛤と九条葱のさっと煮」驚くほど軟らかく仕上がるプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
洋風南蛮漬け 味が染み込んだ「ワカサギのエスカベッシュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
ニンニクと唐辛子とオリーブオイルで「サバ缶のアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
フライパンひとつでできる「鶏レバーのレモンクリーム煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
焦がしバターが香る「サバのムニエル ブールノワゼット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
暑い日に「なすのスタミナそうめん」ナスと大葉の相性が抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
万能の黒こしょうソースと「豚三枚肉とズッキーニのソテー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
豚バラともやしを重ねて蒸すだけ!食欲そそる夏☆満足おかず
 梅雨も明けて、すっかり夏ですね。暑い日はコンロの前に立つ時間を短くしたいもの。今回は「重ねるだけ」で簡単に作れる猛暑に...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:52 フード
白ワインと一緒に 「夏ヒラメと薬味野菜のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「オカヒジキ、ヤリイカ、タラコの和え物」食感がクセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...