コンビニで売っているもので作る「コンビーフらっきょう」

コクハク編集部
更新日:2020-02-14 06:00
投稿日:2020-02-14 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行さんに、意外な組み合わせの「コンビーフらっきょう」のレシピを教えていただきました。

新メニューを家庭用にアレンジ

 毎年10日間ほど店を休み、夫婦でイタリア食べ歩き旅行に出かける中村シェフ。帰国すると決まって新しいメニューが登場するので、それを楽しみにしている常連客も多いとか。

「今年はフィレンツェで食べた牛テールのアグロドルチェにインスパイアされて、前菜として出しているんですが、それを家庭用にアレンジしてみました」というのがコンビーフらっきょうだ。

 牛テールのアグロドルチェとは、牛のしっぽを茹でてほぐしたものと赤タマネギの甘酢煮を和えたもの。つまり、牛テールをコンビーフで、赤タマネギの甘酢煮をらっきょうで代用したというわけです。

 一見、タルタルステーキのようにも見えるこのリッチな一品が、なんとコンビニで売っているもので簡単に作れてしまうなんて! コンビーフの濃厚なうま味とらっきょうの甘酸っぱさが相性抜群です。

「らっきょうのカリカリとした食感も生かしたかったので、あえて大きめにカットしましたが、お好みで細かく刻んでもいいと思います。らっきょうの代わりにピクルスがあればなおいいですし、その場合は、らっきょうの漬け汁をビネガーやレモン汁に」と中村シェフ。

 トーストしたバゲットを添えればおつまみですが、ベビーリーフやクレソンなどのサラダを添えると立派なおもてなしの一品になります。

【材料】

・コンビーフ(缶詰) 1缶(100グラム)
・らっきょうの甘酢漬け(市販) 5個
・らっきょうの漬け汁 小さじ1
・オリーブオイル  小さじ1
・パセリ(みじん切り) 適量
・黒コショウ 適量
・バゲット 適宜

【レシピ】

1. コンビーフは500ワットの電子レンジに1分ほどかけてほぐすか、フライパンで弱火で炒めながらほぐす。
2. らっきょうは縦半分に切って1とともにボウルに入れ、らっきょうの汁、オリーブオイル、パセリを加えてよくまぜ合わせる。
3. 皿に盛って黒コショウをふり、好みでトーストしたバゲットを添える。

本日のダンツマ達人…中村直行さん

▽なかむら・なおゆき
 1962年、東京都出身。高校卒業後、服部栄養専門学校を卒業して東京・青山の「リトル・イタリー」を経て渡伊。ミラノを中心に各地で学ぶ。帰国後、渋谷「バスタ・パスタ・ウエスト」などを経て、2003年に独立。六本木に「オステリア ナカムラ」を開く。

▽オステリア ナカムラ
 ワインのセレクトとサービスを担当するマダムの幸子さんと夫婦二人三脚で17年。常連客に愛される六本木の路地裏の隠れた名店。「シンプルだけどうまい」「シンプルだからおいしい」が中村シェフの信条で、定番に加えて季節のメニューを提供。

東京都港区六本木7―6―5 六本木栄ビル2階
都営地下鉄大江戸線六本木駅から徒歩5分、東京メトロ六本木駅、乃木坂駅から徒歩7分
18時30分~23時30分(22時30分LO)
℡03・3403・8777
月曜・第2日曜定休

(日刊ゲンダイ2019年11月21日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


うちで作る「チーズタッカルビ」濃いめのタレがたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、意...
「マーラーピータン」モチモチのピータンにピリ辛ダレが合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
シンプルな「ブロッコリー卵サラダ」 他店シェフも太鼓判!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「筋子納豆ピザトースト」太宰が愛したテッパンの組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「カレイの昆布和え」「アジのアボカド和え」ひと手間が大事
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「ぶり山椒」ぶりの脂と山椒のピリッに焼酎のロックがすすむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、焼...
3分で完成する「地獄豆腐」 箸が止まらぬ辛さにビールは最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、あ...
口の中でフワッと溶ける「親子丼リゾット」はワインと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「蛤と九条葱のさっと煮」驚くほど軟らかく仕上がるプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
洋風南蛮漬け 味が染み込んだ「ワカサギのエスカベッシュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
ニンニクと唐辛子とオリーブオイルで「サバ缶のアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
フライパンひとつでできる「鶏レバーのレモンクリーム煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
焦がしバターが香る「サバのムニエル ブールノワゼット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
暑い日に「なすのスタミナそうめん」ナスと大葉の相性が抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...