「ナスのひき肉詰めムサカ仕立て」余り食材がおしゃれに変身

コクハク編集部
更新日:2020-04-14 06:00
投稿日:2020-04-14 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典久さんに、ギリシャ料理からヒントを得た「ナスのひき肉詰めムサカ仕立て」のレシピを教えていただきました。

甘みと酸味のハーモニーが最高

 ギリシャ料理のムサカをイメージした、ナスの果肉入りハンバーグ仕立て。食べきれず、冷凍庫に入れたままにしていたミートソースがあれば、ぜひ、使って欲しい。

「ナスの甘味とミートソース、トマトの酸味が一体になった一皿です。ミートソースが余ったらぜひ作ってみてください」

 これからの季節は温めずに「冷製ナスのひき肉詰め」のまま食べても、またさっぱりとした味わいが楽しめますよ。

「ボナペティ(bon appetit)」(さぁ、召し上がれ!)

【材料】

・米ナス 1個
・合いびき肉 600グラム
・タマネギ 2分の1個
・ニンニク 適量
・赤ワイン 50㏄
・ローリエ 適量
・ナツメグ 適量
・中濃ソース 50㏄
・塩、コショウ 適量
・トマトソース(市販品でも可) 煮込み用に150 ㏄、仕上げ用に50㏄

【レシピ】

1. 米ナスは縦半分に切り、油で揚げて果肉と皮に分ける。果肉は粗みじん切りにしておく。
2. 皮はココット型(プリン作りに使う耐熱性の陶器でできた丸い焼き型)に敷いておく。
3. 鍋でタマネギ、ニンニクを炒め、ひき肉を入れ、肉汁が澄んだ状態になったら残りの材料を入れ、塩、コショウで味を調え、ミートソースを作る。
4. 3に1のナスの果肉を加え、よく混ぜ合わせる。
5. 2に4を詰め、レンジで温めて皿に盛り付け、トマトソースを加える。

本日のダンツマ達人…鬼頭典久さん

▽鬼頭典久(きとう・のりひさ)
 中学生のころから料理人を目指していたが、テレビ番組「料理天国」を見て料理の世界で働きたいと強く思い、高卒後、大阪の辻調理師専門学校に入学。東京・青山のフランス人シェフの店で4年間、さらに代官山、麻布台の店で2年間修業。広島に戻り、3年間、広島ターミナルホテルで働く。再度、上京して修業を重ね、広島の会員制イタリアンを経て1996年に独立、西洋食堂「コパン」をオープン。その後、店名を「こぱん亭」に変え、現在の場所に移転した。

▽こぱん亭
「こぱん」とはフランス語で「仲間」とか「友達」という意味。カウンターの前には大きな鉄板があり、ジャンルを問わず、夜は50種類ほどのメニューから和食、洋食とバラエティーに富んだ料理を味わうことができる。広島市中区大手町5―8―13。

(日刊ゲンダイ2019年7月13日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


万能の黒こしょうソースと「豚三枚肉とズッキーニのソテー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
豚バラともやしを重ねて蒸すだけ!食欲そそる夏☆満足おかず
 梅雨も明けて、すっかり夏ですね。暑い日はコンロの前に立つ時間を短くしたいもの。今回は「重ねるだけ」で簡単に作れる猛暑に...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:52 フード
白ワインと一緒に 「夏ヒラメと薬味野菜のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「オカヒジキ、ヤリイカ、タラコの和え物」食感がクセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...
晩酌が華やぐ「枝豆の醤油煮」と「谷中生姜のもろみ揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
甘くてまろやか「ニンジンのポタージュをかけた茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
組み合わせの妙!ハイボールに合う「酢飯納豆の春巻き揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
「夏野菜の冷製カレー風味」ちゃちゃっと本格志向の晩酌!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「夏野菜のみぞれ和え」皮ごとおろして大根の辛さを味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、涼を呼...
おうち料理が料亭に!日本酒が進む「アユの大葉酢あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「モツイタリアン」仕上げに日本酒でフランベする理由は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「鶏のイタリア風チャーシュー」最後のひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2度美味しい 「鳥と大根スープ煮」からの「冷麺風そうめん」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
カルパッチョ好き必見!おうちで作る「アジの和風タルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「イワシのうまみ焼き」味噌を加えてハラワタの苦味を堪能!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、イワシ...