「スイカと梅干しのガスパッチョ」食欲がない日こそ作りたい

コクハク編集部
更新日:2020-06-30 06:00
投稿日:2020-06-30 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯村藤太郎さんに、夏にぴったり!「スイカと梅干しのガスパッチョ」のレシピを教えていただきました。

スペインの「飲むサラダ」

 トキヤの特徴は素材を羅列したメニューが多く、見た目が鮮やかで美しいこと。美大出身の感性が存分に発揮されています。

「食材を切って、ソースをかけるだけの簡単料理。忙しくて時間がない人向けのツマミです。ガスパッチョはスペインの郷土料理。山形県の“だし”のような存在で『飲むサラダ』ともいわれています。体にいいので、猛暑で食欲がない人にもオススメですね」

 存在感たっぷりの分厚く切られたカツオは、硬くならないように、焼きすぎないのがコツ。これだけ多くの素材を使うと喧嘩しそうですが、不思議なことに、しば漬けが全体のバランスをまとめています。

 料理に果物がまざっているのが苦手の人もいるかもしれませんが、スイカが甘い野菜のように感じ、先入観なく食べられます。

【材料】

・カツオ 100グラム
・しば漬け 適量
・ビーツ水煮 適量
・スイカ 8分の1玉
・生ハム 適量
・梅干し 1個
・オリーブオイル 少量
・ゆずコショウ 少々
・塩 少々

【レシピ】

(1)15秒ずつカツオの両面を焼く。
(2)しば漬け、ビーツ、スイカ(少し残しておく)、生ハムを好みの大きさにスライス。
(3)残りのスイカと梅干しとオリーブオイルとゆずコショウをミキサーにかけてガスパッチョに。
(4)カツオに塩をかけ、2を盛り付けて、3を回しかけて完成。

本日のダンツマ達人…飯村藤太郎さん

▽いいむら・とうたろう
 1976年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後、内装業で働く傍ら絵を描き続け美術家を志す。32歳の時に、母親が経営していた家庭料理店を引き継ぎ、フレンチへ変更。料理は独学ながら、ソムリエの資格も持つ異色の料理人。絵の具を食材に替え「見た目と味のギャップを楽しむ」をモットーに料理を提供している。

▽トキヤ
 2008年にオープンしたフレンチレストラン。最寄り駅から少し離れ、住宅街にポツンと店を構える隠れ家風の有名店。人気メニューは「さんま、バナナ、ゴルゴンゾーラ、ハーブのタルティーヌ」「メルゲーズ、迷彩柄のシート」。常時40種類以上ある白、赤、泡のナチュラルワインもお薦め。東京都目黒区五本木2―53―12。

(日刊ゲンダイ2019年8月27日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


ふきのとうの香りが食欲をそそる!「蒸し鶏の蕗の薹ソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代々木上原の「手打ち蕎麦と和食 楽」の長...
純喫茶かさごで出合った「壺漬けピザ」 2021.5.14(金)
 ハイボールの名店としておなじみといえば、東京・銀座7丁目にある「ロックフィッシュ」です。緊急事態宣言の発令に伴い、東京...
「栃尾油揚げの納豆・キムチ挟み焼」空腹も満たせるおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代々木上原の「手打ち蕎麦と和食 楽」の長...
夢の競演!「子持ちししゃもとフルーツトマトのアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代々木上原の「手打ち蕎麦と和食 楽」の長...
「ひじきと豆腐の山椒炒め」スパイシーな味わいがたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代々木上原の「手打ち蕎麦と和食 楽」の長...
香りや食感まで美味しい「焼き長芋の酒盗、ホタルイカのせ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利...
無印良品で始める“ぬか漬け生活” 2021.4.30(金)
 子どものころは苦手だったけど、大人になると好きになる――。ぬか漬けはその代表的な食べ物ではないでしょうか。友人に勧めら...
「筍木の芽焼き」水煮のタケノコにタレで香ばしさをプラス
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利...
「白魚と根三つ葉の卵締め」出汁さえ丁寧に取れば3分で完成
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利...
「イワシのかば焼きサラダ仕立て」ご飯にのせれば最高の丼に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利...
「空豆のチーズ寄せ」市販のプロセスチーズをチンして巻く!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利...
今度は「ペヤングW獄激辛」を食べてみた 2021.4.25(日)
 また、まるか食品さんがやってくれました。激辛シリーズ第3弾は、2020年2月に登場した「ペヤング 獄激辛やきそば」と2...
ビールのおつまみに最高!「肉ジャガのスパイシーコロッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さ...
赤味噌とバターの絶品コラボ料理「鶏ジャガのバター味噌煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さ...
「サワラと季節野菜のみぞれあん」野菜は生のままでOK!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さ...
「ポパイエッグ」ホウレンソウをソテーして卵で包むだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さ...