「たっぷり秋野菜のそば味噌」ひと口食べたらリースリングを

コクハク編集部
更新日:2020-09-23 06:00
投稿日:2020-09-23 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワインセラー ローゼンタール」の島田由美子さんに、濃厚なうま味が凝縮された「たっぷり秋野菜のそば味噌」のレシピを教えていただきました。

塩分多めの赤味噌系がオススメ

 そば屋のそば前としてお馴染みのそば味噌。これをなめながら熱燗をチビチビやるのもたまらないものですが、「ワインにはちょっと強烈すぎるので、野菜を混ぜてみました」。

 毎月さまざまなワイン会を企画している島田さん。新そばの季節に「そばとドイツワインの会」を開くにあたり、思いついたのがこのメニューだそう。

「フランスワインの場合は、強烈なもの同士をぶつけて、がっぷり四つに組ませるやり方もありですが、ドイツワインは繊細なので、やさしく寄り添わせることを念頭に置いて料理を作っています。そばにそっと控えている感じでしょうか」

 味噌は好みのものでかまいませんが、仙台味噌など香りが高く、うま味も濃厚で、塩分多めの赤味噌系がオススメです。ひと口食べた後、ドイツの白ワイン、リースリングを口に含むと、ほのかな甘さがそば味噌の芳醇な味わいをやさしく包み込んでくれます。

 カリカリとクリスピーな食感も賑やかなそばの実は、ロシアのボリショイバレエ団のバレリーナたちをはじめ、世界の美女たちがこぞって食べているとテレビ番組で紹介されて以来、日本でもヘルシーフードとして注目されています。

 健康を気にする向きにもうってつけのおつまみです。もちろん、飲みすぎには注意が必要であることは言うまでもありません。

【材料】

そばの実  50グラム
好みの味噌(赤味噌系)100グラム
ヨーグルト 100グラム
日本酒   50ミリリットル
なす         1本
きゅうり    2分の1本
みょうが       1個
大葉         3枚
オリーブオイル  大さじ1

【作り方】

(1)そば味噌を作る。そばの実はフライパンでからいりし、香ばしくなってきたら味噌、ヨーグルト、酒を加え、木べらで練りながら煮詰める。冷まして保存しておくと便利(冷蔵庫で1週間ほど保存可能)。
(2)なす、きゅうりは半月に切り、スライスして塩もみをして水気を搾る。みょうがはみじん切り、大葉は好みの大きさにちぎる。
(3)ボウルにそば味噌を好みの量入れ、オリーブオイルで練る。
(4)2の野菜を加えてよく混ぜる。

本日のダンツマ達人…島田由美子さん

▽しまだ・ゆみこ
 神奈川県相模原市出身。大学卒業後、出版社に2年間勤務の後、フランスに1年遊学。帰国後、ワイン雑誌の編集に3年間携わった後、2003年から「ワインセラー ローゼンタール」の店長となる。15年からオーナー。

▼ワインセラー ローゼンタール
 JR新橋駅銀座口から徒歩7分。ドイツワインと、自家菜園から届く季節の野菜料理が楽しめる大人の気楽な談話室。季節のフェアや月に1度ワイン会も開催。東京都中央区銀座8―7―11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8階。

(日刊ゲンダイ2017年10月18日付記事を編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「牡蠣の酒蒸し」冷やして食べることでうま味をぎゅっと凝縮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
フレンチの鉄板“カモネギ”「鴨胸肉の燻製 焼きネギ包み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
いろいろ漬けよう! 変わり種ぬか漬けをご紹介2021.5.30(日)
 まだまだぬか漬け生活を続けています。ダイコン、ニンジン、キュウリの定番以外にもいろいろ漬けてみましたのでご紹介します。...
「ボンレスハムのムース」生クリームとハムの風味が癖になる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「スモークサーモンとイカのタルタル」魚介と野菜の二重奏!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「冷製豚しゃぶソースクレオザ」これからの季節にうってつけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「タラバガニのブラマンジェ」絶品ムースで広がるカニの風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
ペヤング獄激辛第4弾! 担々麺はどうなのよ? 2021.5.25(火)
 まるか食品さんのペヤング獄激辛シリーズ第4弾。今度は担々麺です。新商品発表のペース早くないですか? 脳科学によると、ス...
「台湾カステラ」大本命キター! 2021.5.24(月)
 次から次へと出てくる流行りものスイーツ。週末の情報番組ではフルーツサンドからの「フルーツ大福」が注目されているなどと取...
ホットプレートでペッパーライスを作ってみた 2021.5.22(土)
 TikTokでバズり中の「ペッパーランチ作ってみた」。「#ペッパーランチ」の総再生回数は1.5億回以上と驚異的な数字を...
「マグロの血合いの醤油漬け」手間いらずで絶品のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
期間限定!里山の宝石「山椒」を食す 2021.5.20(木)
 ノビル、タケノコと続き、地元の旬の食材第3弾は「山椒」。いつもの無人販売所に並んでいたので早速、購入しました。
「シイタケのゴルゴンゾーラ焼き」突き抜けた個性のタッグ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「べったらタルタル」漬物で広がるタルタルソースの可能性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「ほうれん草のめんたいクリーム和え」めんつゆで和の風味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「牛たたきと赤ピーマンの甘酒和え」意外なコラボは相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...