「タンドリー風フライパンチキン」2度目は好きなスパイスで

コクハク編集部
更新日:2020-12-04 17:47
投稿日:2020-12-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷区神宮前の南インド料理店「エリックサウス」の稲田俊輔さんに、スパイスでインド料理を楽しめる「タンドリー風フライパンチキン」のレシピを教えていただきました。

スパイスを難しく考えない

 ちょっとだけ本気を出して、インド料理を作ってみたいと思ったら? 最初にそろえるべき基本のスパイスとして稲田さんが挙げたのは、コリアンダー、チリ、クミン、ターメリック。

「いずれもパウダーで構いません。最低限この4種類があればインド料理を作れます。一番簡単なのは、1対1対1対1で混ぜ合わせること。スパイスを油で炒めたほうが香ばしく、味わいが深くなりますが、あえて炒めずに、煮込みなどに直接入れるのも楽しいですよ」

 スパイスだからって難しく考えず、和食の延長線上にあると捉えるといいんです。

「七味唐辛子をふるような感覚で使ってみてください。たとえば肉じゃがや大根の煮込みにスパイスをちょっと加える。どんな料理に使っても失敗することはありません」

 基本のスパイス4種類に慣れてきたら、そこに好みのスパイスを1種類加えて。より味が広がり、個性が出ます。今回のタンドリー風チキンも、2回目以降はオリジナルスパイスでいろいろ遊んでみては?

材料

・鶏モモ肉 1枚(皮を取って4等分)
・ヨーグルト  大さじ4
・おろしニンニク  小さじ2分の1
・おろしショウガ  小さじ2分の1
・塩  小さじ2分の1
・レモン汁(なければ酢)  小さじ1
・ガラムマサラ  小さじ1
・唐辛子粉  小さじ1

レシピ

(1)材料をビニール袋の中で全て合わせてよく揉み込み、そのまま最低1時間(できれば1~2日)漬け込む。
(2)冷たいままのフライパンに肉を広げ、中火にかける。
(3)焼き目がついたらひっくり返し、蓋をして完全に火が通るまで10分程度弱火で蒸し焼き。
(4)蓋を取って、焼き汁を煮詰めながら全体に絡ませる。

本日のダンツマ達人…稲田俊輔さん

▼いなだ・しゅんすけ
 鹿児島県生まれ。和・洋・エスニックと幅広い飲食店を展開する「円相フードサービス」専務取締役。食全般に造詣が深く、南インド料理ブームの立役者ともいわれる。「イナダシュンスケ」によるSNS上の発信には、熱烈なファンも多い。著書に「人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本」(扶桑社新書)、「南インド料理店総料理長が教える だいたい15分! 本格インドカレー」(柴田書店)。

▼エリックサウスマサラダイナー神宮前店
 南インド料理の「エリックサウス」だけでも全8店あり、それぞれ趣が異なる。最も新しい店は岐阜店。神宮前店はワイン片手に南インド料理をちょっとつまむのも良し、ここでしか味わえないモダンインディアンコース(5500円)をがっつり楽しむのも良し。お一人様カウンター限定メニューもある。東京都渋谷区神宮前6―19―17 GEMS神宮前5階。

(日刊ゲンダイ2020年11月6日付記事を再編集)

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