「塩茹でエビ」軽く茹でるだけ…でも異様なまでに甘い驚き

コクハク編集部
更新日:2021-01-07 09:22
投稿日:2021-01-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木公園のポルトガル料理店「クリスチアノ」の佐藤幸二さんに、ひと口食べてびっくり美味しい「塩茹でエビ」のレシピを教えていただきました。

お店でもやっている下処理作業

合う酒=ヴィーニョ・ヴェルデ(C)コクハク
合う酒=ヴィーニョ・ヴェルデ (C)コクハク

 自家製干しダラのクロケットや豚とアサリのアレンテージョ、ポルト定番の肉のサンドイッチ・フランセジーニャなど、知る人ぞ知る存在だったポルトガル料理が、この店の登場で一気に身近になりました。

 今回「酒のつまみは簡単に作れるものがいい」と教えてくれたのが、塩茹でエビ。

「塩でもんで、大根おろしで洗ったエビを、軽く塩茹でにするだけ、以上」

 え? たったそれだけ? と拍子抜けするほどの手軽さですが、これがひと口食べてびっくり。異様なまでに甘いのです。

「実はこれ、店でやっている料理の下処理作業なんです。でも、この段階で食べても十分おいしい。オリーブオイルやレモンはお好みで。21/25サイズ(10センチ前後)のエビなら、バナメイエビでもブラックタイガーでも何でもいいし、カキでもおいしいですよ」

 ポルトガルの微発泡の白ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」の爽やかで軽やかな味わいが、エビのうま味をより際立たせます。

材料

・エビ(殻つき) 160グラム
・塩 ひとつまみ
・大根おろし 85グラム
・オリーブオイル、レモン 各適量

レシピ

(1)エビは尾を残して殻をむき、背側に包丁を入れてワタを取り除く。
(2)ボウルに1を入れて塩をふってもみ、ぬめりが出てきたら大根おろしを加えてさらによくもむ。
(3)氷水に2を入れて大根おろしを洗い落とし、塩少々(分量外)を加えた湯で1~2分茹でる。
(4)ざるに上げて水気をきり、好みでオリーブオイルをかけ、レモンを搾る。

本日のダンツマ達人…佐藤幸二さん

▼佐藤幸二(さとう・こうじ)
 1974年、埼玉県生まれ。高校卒業後、武蔵野調理師専門学校で西洋料理を学ぶ。全日空ホテル勤務の後、98年に渡伊。イタリア各地、ロンドン、バンコクで料理の仕事をしながら6年間暮らす。帰国後、東京・松涛「アロッサ」の料理長を7年間務め、2010年に独立。代々木公園にポルトガル料理&ワインバー「クリスチアノ」を開く。その後、菓子部門を独立させた「ナタ・デ・クリスチアノ」、魚料理に特化した「マル・デ・クリスチアノ」、総菜ともんじゃの店「おそうざいと煎餅もんじゃさとう」を開き、カレーの店「ポークビンダルー食べる副大統領」やカツレツの店「貴族と平民」のプロデュースも。

▼クリスチアノ
 ポルトガル料理とワインが4000~5000円で気軽に楽しめるポルトガル版ビストロ。現地の定番料理を、自家製調味料や自家熟成させたバカリャウ(干しダラ)で仕上げた“今、ここにしかない味”が人気。東京都渋谷区富ケ谷1―51―10。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「イカの雲丹醤油つぶつぶ和え」ここぞという日の贅沢おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「ハタハタの唐揚げ 山椒あんかけ」あんかけで和食上級者に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「革命的シーフードドリア」片栗粉でホワイトソースを作る!
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2022-11-21 06:00 フード
「福井ポーク、上庄里芋の黒糖炒め」黒糖で野菜をおいしく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「アペロ」って知ってる?成城石井で買うお手軽1本はこれ!
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-11-16 06:00 フード
「油あげのお袋煮」なんでも詰めちゃう“おばあちゃん”の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、懐かし...
「豆苗のベビースター和え」ふりかけ感覚で簡単&クセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、1分で...
脳がバグる「カップヌードル 餃子 ビッグ」2022.11.10(木)
「すいませーん、ラーメンと餃子ください」  40年ちょい生きてきて過去何回、このセリフを言ったことでしょう。ラーメンと...
「『大芽園』風焼きそば」麺とモヤシ! 今はなき“名店”の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
爆速「オートミールお好み焼き」フライパンでまぜて焼く!
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2022-11-07 06:00 フード
つまみになるご飯!「納豆チャーハン」をパラパラに作るコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
「タコとジャガイモのエスカルゴバター」魚介類との相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
覚王山フルーツ大福「弁才天」実食レポ! 2022.11.3(木)
 いま流行りのフルーツ大福。大行列で話題の覚王山フルーツ大福「弁才天」に行って参りました。  朝から並ばないと売り切れ...
ブームの「ノンアルワイン」ぶっちゃけ、本当においしいの?
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-11-02 06:00 フード
餃子の皮で再現! ロシア風餃子をアレンジした「ペリメニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
「じゃがいものシャキシャキ炒め」食感を楽しむエスニック風
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、エスニッ...