食べるスープ!「豚肉と春雨・豆腐のピリ辛酸辣小鍋仕立て」

コクハク編集部
更新日:2021-02-21 06:00
投稿日:2021-02-21 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに、スープと麺の“いいとこ取り”おつまみ「豚肉と春雨・豆腐のピリ辛酸辣小鍋仕立て」のレシピを教えていただきました。

「他のお店の料理は参考になります。これも外食がきっかけになりひらめいたものです」

 見た目は中華の酸辣湯麺。しかし、麺ではなく春雨で作るのがポイントです。

 記者も酸辣湯麺は好きですが、さすがに酒のアテとしては重すぎます。かといってスープのみの酸辣湯では物足りない。スープを吸って食感もある春雨はその中間、両者のいいとこ取りです。

「水菜などはあくまで彩りのためにのせました。なければないで構わない。そこはあまりこだわる必要はありませんよ。これは酸辣湯麺を食べていたとき、『春雨でも作れそうだ』と思ったのがきっかけです。他にもチェーン店のメニューからヒントを得ることもあります。チェーン店は味はともかく、面白い料理が多い。そもそも世の中には自分が知らないことなんてたくさんあるんです。自分とは違う他人の発想は、本当に参考になります」

材料

具材
・豚バラスライス 2枚
・絹豆腐 半丁
・春雨  適量
・刻みネギ 適量
・細切りタケノコ 適量
・シイタケ 2分の1個
・きくらげ 少々

スープ
・水 200㏄
・醤油 大さじ1
・ゴマ油 小さじ1
・中華スープのもと 小さじ1.5
・ラー油 小さじ1
・豆板醤 適量
・酢 大さじ1
・水溶き片栗粉 少量
・卵 1個
・水菜や三つ葉・糸唐辛子 必要ならそれぞれ適量

レシピ

(1)酢・片栗粉・卵以外のスープ材料を鍋で混ぜ合わせて、具材を入れて火にかける
(2)豚肉に火が通ってふつふつと沸いたら、水溶き片栗粉でとろみをつけてから、溶き卵、酢の順番で入れる。最後に水菜や糸唐辛子で飾って完成

本日のダンツマ達人…大羽昌美さん

▽大羽昌美(おおば・まさみ)
 東京都出身。高校中退後、1年間「大菊」でアルバイトをしてから、料理人になるため大阪で7年修業。その後、東京に戻って後を継ぐ。「大阪の割烹屋は寿司でも鍋でも、何でもやる店が多い。寿司も握れますよ」

▽大衆割烹 大菊
 大羽さんの父と叔父が1980年に共同で開店したのが始まり。和食を中心とした豊富なメニュー、豊洲市場から仕入れた新鮮な魚介類が売り。地元中心に常連が多く、「飽きさせないため、おすすめメニューを頻繁に変えています」とは大羽さん。東京都江戸川区東葛西6―4―2。

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