「レンコンの醤油焼き」味と香りとサクサク食感を楽しめる!

コクハク編集部
更新日:2021-04-12 06:00
投稿日:2021-04-12 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯隆司さんに、味と香りとサクサク食感が楽しめる「レンコンの醤油焼き」のレシピを教えていただきました。

素揚げは完全に火が通らないように

 食材は「レンコン」のみのシンプルな料理ですが、味と香り、食感は抜群です。

「生のまま素揚げするのはアクを抜くためと、火を入れるため。あとは焼き目をつけ、調味料を絡めるだけです。レンコンは皮付きのまま、ごつめに切ってください。皮にはうま味も栄養もあるので、捨てずに使います」

 ポイントは完全に火を通す手前で油から上げ、素早くサッと仕上げること。こうすることでサクサクした食感が残ります。

「熱々のフライパンで熱した瞬間、醤油の焦げたいい香りとみりんの甘い匂いが店内に立ち込めるので、お客さんが次々オーダーしてくれます。食欲をそそる、うちの一番人気の料理です」

 レンコンは一年中、手に入るので季節を問わず楽しめます。素材の味を引き出した一品です。アツアツサックサクのレンコンが、冷えたビールにぴったり。

材料

・レンコン 150グラム
・醤油 30㏄
・みりん 30㏄
・揚げ油 適量
・粉山椒 適量
・木の芽、三つ葉、小口ネ ギなど

レシピ

(1)レンコンは皮付きのまま厚いイチョウ切りにする
(2)170度の揚げ油で1~2分ほど素揚げする
(3)熱したフライパンに素揚げしたレンコンを入れ、焼き目をつける
(4)3に醤油、みりんを入れ、レンコンにしっかり絡める
(5)火を止め、器に盛り、粉山椒をかける
(6)お好みで木の芽などを盛り付ける

本日のダンツマ達人…梯隆司さん

▽梯隆司(かけはし・たかし)
 1982年、大阪・堺市生まれ。料理人に憧れ、「自分の店を持ちたい」という夢をかなえるため銀行マンになった異色の経歴の持ち主。大卒後、銀行に就職して経営のノウハウを学び、3年後、飲食の世界に飛び込んだ。
 魚介中心の料理屋や割烹料理店などで修業を重ね、30歳で独立。行きつけだった居酒屋の店主から、現在の店舗を譲り受けた。日本酒の知識は、日本酒を知り尽くしたその店主からの直伝だ。

▽お酒とさかな かけはし(おさけとさかな かけはし)
 2013年オープン。魚介の質や産地、鮮度にこだわり、食材はすべて国産の天然もの。お造りや焼き物が人気で、季節によって旬の素材を生かした料理が味わえる。お酒もすべて国産。冷酒20種、お燗20種、ワイン40種、プレミア焼酎20種、ウイスキーが用意されている。ご主人は料理人仲間と勉強会を開いて、オリジナル料理を考案するなど探求心旺盛だ。大阪市福島区福島2―7―20。

(日刊ゲンダイ2021年4月6日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


日本酒に合う「利平栗の渋皮揚げ」皮ごと揚げてホクホク甘い
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
しっとりと軟らかい「鶏むね肉の唐揚げ」のコツは揚げ時間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
市販の皮で作る「焼き餃子」誰でも簡単にカリッと焼ける方法
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
秋の定番といえば!「柿とかぶの生ハムマリネ」ワインとね☆
 実りの秋――。この時期になったら必ず作って食べるレシピがあるんです。素材の味を活かしたシンプルな一品。簡単に作ることが...
ぐっち夫婦 2020-10-11 14:51 フード
ソースに漬け込んで電子レンジで10分のお手軽「スペアリブ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
3分レシピ「いちじくカプレーゼ」 もうひと手間なら生ハムを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「IZAKAYA P/ma」の丸...
「豚肉とキュウリのニンニクソース」お肉も野菜もご飯も 
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「たっぷり秋野菜のそば味噌」ひと口食べたらリースリングを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
飲み過ぎ注意!「手羽中の豆鼓蒸し」個性の強い酒とぴったり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「柿と胡桃の白和え」フレッシュチーズと和えるだけで完成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
いつもの味が大変身!あの名店の「揚げナス」レシピをご紹介
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
「アボガドとアサリのぬた」森のバターを酢味噌が引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さん...
「いぶりがっこの白和え」ミネラル感のあるロゼにぴったり♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
「小松菜マスタード炒め」干しエビとマスタードって合うんだ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
ココナツとスパイス香る「ほうれん草炒め」はビールと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
「中華風冷ややっこ」みじん切りにしたニラとミントをのせて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...