「白魚と根三つ葉の卵締め」出汁さえ丁寧に取れば3分で完成

コクハク編集部
更新日:2021-05-20 05:28
投稿日:2021-04-28 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木の日本料理店「器ながや」の北田昌利さんに、出汁の香りが食欲をそそる「白魚と根三つ葉の卵締め」のレシピを教えていただきました。

食べるときに山椒を振っても美味しい

「出汁の香りが広がるでしょ。これは、とにかく出汁がすべてだよ」

 出来たての小鍋を受け取ると、ぐつぐつと立ち込める湯気からいい香りが。

 日本人なら、だれもが食欲をそそられるでしょう。

「出汁さえきちんと取れば、味噌汁もおでんもおいしいから、ぜひ覚えておくといいですよ」

 一般に、一番出汁を取るときの昆布とカツオ節の量は、水の量の1%。水が1リットルなら、それぞれ10グラムです。丁寧に取った出汁を8、みりんと薄口醤油を1ずつの割合で合わせたものが、この料理のベースになります。

「小鍋に出汁と調味料を合わせたものを入れて、三つ葉と白魚に8割ほど火を通したら、溶き卵を回しかけるだけ。簡単でしょう」

 出汁さえ丁寧に取ってしまえば、3分クッキングで済みます。食べるときに山椒を振ってもgood。肌寒い晩酌時にホッとする一杯です。

材料

・白魚 1パック
・根三つ葉 適量
・溶き卵 1個分
・一番出汁 大さじ8
・みりん 大さじ1
・薄口醤油 大さじ1
一番出汁
・水 1リットル
・昆布 10グラム
・カツオ節 10グラム

レシピ

(1)水に昆布を30分ほどなじませたら弱火で10分ほど加熱する
(2)1が沸騰する直前に昆布を取り出し、弱火で沸騰させる
(3)2に少量の水を加えて温度を下げたら、カツオ節を加えて沸騰しないように1分ほど加熱する
(4)3をキッチンペーパーなどで濾せば、一番出汁の出来上がり
(5)小鍋に一番出汁とみりん、薄口醤油を分量通り加え、三つ葉と白魚をのせて火にかける
(6)透明の白魚が白くなって8割ほど火が入ったら溶き卵を回しかけ、卵がとじたら出来上がり

本日のダンツマ達人…北田昌利さん

▽北田昌利(きただ・まさとし)
1961年、和歌山県出身。元シンガポール日本大使館公邸料理人。2000年に独立し、器ながやをオープン。地元の食材の販路拡大にも奔走する。

▽器ながや
六本木・東京ミッドタウンの裏にたたずむ日本料理店。“奥座敷”で本格的な和食が楽しめるとあって、常連客はネットにのせずお忍びで訪れる。夜はコースのみで8000円~。東京都港区赤坂9―1―7 赤坂レジデンシャルホテル1F。

(日刊ゲンダイ2021年4月22日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「キュウリのソムタム」甘辛酸っぱいドレッシングが後を引く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、甘...
「カレーの聖地」神保町で極上カレーランチ 2022.2.17(木)
 近年じわじわと人気を集めている「南インド料理」。筆者も大好きです。  こっくりとしたカレーをナンで食べるおなじみの北...
「イカの醤油バターソテー」焦がしバターと醤油の香ばしさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ジャガイモグラタン」食材の特性を生かした家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ムール貝の白ワイン蒸し」酒蒸しは飲むお酒に合わせて選ぶ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
脱マンネリ! 丸ごとレモンで“レモン湯豆腐”2022.2.10(木)
 住宅街に突如現れるこちらのなにやらおしゃれなオレンジ色の建物。なんと「青果ミコト屋」という八百屋さんなんです。 ...
甘いものが苦手な彼に♡ラムトリュフとトリュフ餅はいかが?
 恋人の祭典となっている「バレンタインデー」は、日本では女性から男性にチョコレートを贈る文化が根づいていますよね。けれど...
並木まき 2022-02-08 06:00 フード
ご当地スイーツ青森編♡ お手頃価格でネットでも買える3品!
 青森を代表するご当地スイーツといえば、ラグノオの「パティシエのりんごスティック」や「気になるりんご」がチョー有名ですが...
「ニンジンのパスタ仕立て カニを添えて」生ニンニクが◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
韓国おやつ「ホットク」作ってみた! 2022.2.5(土)
 最近の韓国グルメといえば、チーズハットクやトゥンカロンが話題ですが、「ホットク」も根強い人気があるのを知っていますか?...
「皮のぬた」魚の皮のイメージが変わった、ゼラチン最高!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ゼ...
疲れた胃腸の救世主!「おかゆ」のススメ 2022.2.3(木)
 昨年末に盛大な食あたりをしてから、どうにも胃腸の調子が芳しくありません。先日も胃痛&下痢に悶絶しておりました。  し...
【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...