スーパーで買える食材で作れる「鰻カリー」 日本酒とともに

コクハク編集部
更新日:2021-07-25 06:00
投稿日:2021-07-25 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・関内の「Spice Drunker やぶや」の藪晋伍さんに、スーパーで手に入る食材で作れる「鰻カリー」のレシピを教えていただきました。

ロティのような味わいのお燗が料理を引き立てる

 スパイス料理のレシピというと、不安が先に立つ人も多いのではないでしょうか。「スパイスをいろいろ揃えなければならないんじゃないか」「難しいテクニックが必要なんじゃないか」……など、思ってしまいますよね。

「今回紹介したレシピはすべて、スーパーで手に入れられるものでできるもの。だれでも簡単にできるはずです!」

 鰻のかば焼きも、藪さんの手にかかれば一気に異国モードただよう一皿に。でも、レシピを見れば、ほとんどが自宅のキッチンにある材料ばかりです。ぜひトライしてみてください。

 合わせる「英君山廃純米」は、開栓して1カ月以上常温熟成させたもの。お燗することで全粒粉パン(ロティ)のような味わいが出てきます。それがこの料理のおいしさを一層引き立てるのです。

材料

・バター 50グラム
・鰻かば焼き 1匹
・玉ねぎ(スライス) 1個
・トマト缶 200グラム
・ししとう(小口切り) 4本
・おろしニンニク 小さじ1
・おろしショウガ 小さじ1
・ココナツミルク 200ミリリットル
・水 100ミリリットル
・カレー粉 大さじ1
・唐辛子粉 小さじ1
・ガラムマサラパウダー 小さじ半分
・かば焼きのたれ 10グラム
・山椒 お好みで
・ヨーグルト 30グラム
・塩 少々

レシピ

(1)小さい鍋でバターを熱し、溶けたら玉ねぎ、塩を入れ、しんなりするまで炒める
(2)ニンニク、ショウガを入れ、ニンニクのツンとした香りが飛んだら、ししとう、トマト缶を入れる
(3)全体がなじんで沸いたら、カレー粉、唐辛子粉、ガラムマサラパウダーを入れ30秒ほど炒め、ヨーグルトを加える
(4)全体がなじんだらココナツミルクと水、鰻を入れ蓋をし、時々かき混ぜながら10分煮込む
(5)蓋を開けて、たれを入れ、さらに5分煮込みトロッとしたら完成。仕上げにお好みで山椒を振ってどうぞ

本日のダンツマ達人…藪晋伍さん

▽藪晋伍(やぶ・しんご)
 大阪府生まれ。プロボクサー時代、「減量にいいかな」と思って働いた薬膳料理屋がスリランカ人だらけ。彼らが作る料理を食べ、スパイスの世界にハマった。南インド料理屋「エリックサウス」で料理を学び、本場パキスタン料理店の集まる、埼玉・八潮の人気店「カラチの空」で日本人として初めて厨房へ入り修業を積んだ。

▽Spice Drunker やぶや
 2018年に浅草で間借り営業を開始。瞬く間に人気店となったが、当初の予定通り約5カ月で閉め、料理のブラッシュアップと経営の勉強に費やした。満を持して今年1月30日オープン。完全予約制で、スパイス料理と日本酒(燗酒)のペアリングコース税抜き8000円(ノンアルペアリング、または日本酒とノンアルの行ったり来たりもOK)のみ。神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1―3―7 沼田ビル3階。※予約はFacebookのDMで。

(日刊ゲンダイ2021年7月17日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


誰が作っても失敗しない!「棒々鶏」は簡単&作り置き向き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
「豆腐と玉ねぎのからし和え」自家製からしドレッシングで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「厚切りベーコンの酒粕漬け」あぶった香りだけでも飲める!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
「マカポテサラダ」銀座の女性への心配りが込められた一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
天日干しで甘さを引き出す「大根の醤油漬け」のひと手間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
「チーズのカリカリ焼き」じっくり弱火でチーズを焼くだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
「ウナギと卵のオープンサンド」ふわとろでボリューム満点!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
これは反則ワザ!「ウニじゃがバター」でねっとり感を堪能
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
【豆苗まるごと豚バラ鍋】ごま油はひと工夫で香味アップ!
 鍋のシーズン真っ盛り。市販の鍋スープもいいですが、いつも同じ味でちょっと飽きたなぁというときにおすすめの鍋を紹介します...
ぐっち夫婦 2020-02-13 15:20 フード
「キウイのカツレツ」キウイの“皮”が食感のアクセントになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
「ニンジンとレーズンのクミン風味」シンプルな素材と香り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ミニトマトのナムル」漬けダレがトマトの甘味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
スイーツ系おつまみ「黒豆クリームチーズ」で正月の箸休め
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「とこぶしの唐揚げ」間接的に火を入れてうま味を逃がさない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
「大人のオムライス」鶏肉の中に焼き飯をたっぷり詰めて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「アミエビキムチ」うま味を引き出すのはひとつまみの砂糖
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...