夫婦で収入減も「大丈夫っしょ」…楽観的すぎる夫に冷める妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-09-04 06:17
投稿日:2021-09-04 06:00

このままでは共倒れになるのでは

「それなのに、夫は『大丈夫っしょ』『何かしらの仕事はあるでしょ』などと言って、私の不安に寄り添ってくれません。

 コロナ禍になる前は、そんな楽観的な夫の性格に救われたところもあったけれど、パンデミックの社会になっても夫みたいな考え方でいると、最終的に社会から離脱してしまうんじゃないかと思うんです。

 だから、もうちょっと真剣に捉えてもらいたいのに……」

 実際、1年半前と比較すると「生活は、確実に苦しくなっている」というKさん。

 それなのに、従来と同じように生活を送りたがっている夫に対し、不安だけでなく嫌悪感も抱き始めているそう。

「こんな夫といたら、共倒れになるんじゃないかって気がしています。

 ならば離婚して、身軽になったほうがいいのかなとか。

 子どもはいないので、離婚するのも比較的、簡単だと思うんですよね」

価値観の違いだけでは済まされない

 真剣に話しているのに、夫にまともに取り合ってもらえない毎日が続き、今では心身に不調を抱くほどになっているというKさん。そんな妻の様子に対しても、同情するどころか「考えすぎ」「ネガティブ思考」としか言わない夫には、幻滅しているとのこと。

「もはや夫のことを好きなのかどうかすら、自分でわからない毎日です。いったん離れて、自分のための生活を構築していったほうが幸せなのかなぁとか考えています。

 夫がなぜ、私の不安を受け止めてくれないのか。どうして、きちんと話をしているのに、これっぽっちも理解してもらえないのか。単なる価値観の違いと言われればそれまでかもしれませんが、これでは共同生活を送っていくのは難しいと思っています。

 夫婦は運命共同体だから、相手の不安に寄り添わないとうまくいくものもダメになるって何度言っても、理解してもらえないんです」

 もはや夫と一つ屋根の下に暮らすことも苦痛になりつつあると言うKさん。では、夫はそんな妻に対し、どんな感情を抱いているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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