「あん肝の奈良漬け添え」まるでムース…奈良漬と相性抜群!

コクハク編集部
更新日:2021-09-04 06:00
投稿日:2021-09-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・浅草の「鮨 久いち」の出口威知朗さんに、奈良漬けとの相性が抜群な「あん肝の奈良漬け添え」のレシピを教えていただきました。

薄く塩を振ると、うま味も出る

 あん肝を口に入れるとまるでムースです。次に刻んだ奈良漬をあん肝にのせ、口に入れます。抜群に相性がいい! これにはフルーティーな日本酒がよく合いますね。

 出口さんは、あん肝を寿司で出す場合は、刻んだ奈良漬をのせて海苔を帯にするそうです。

「いぶりがっこにクリームチーズを合わせるイメージで作ってみました。ペーストではなく原型でこれだけ軟らかいあん肝はなかなかできないと思います。肝に薄く塩を振ると臭みがとれて、うま味も出ます。臭みを酒で取るのは、味が落ちますからやめたほうがいいですね」と出口さん。

 肝の下処理の要は血管取りですが、取り残した血管は蒸して後に取り除いても大丈夫だそうです。

材料(2人前)

・あん肝 1個(250グラム程度)
・塩 適量
・刻んだ奈良漬 適量
・刻みネギ 少々
・ポン酢 適量

レシピ

(1)あん肝の血管を包丁で切りながら取り除く
(2)あん肝をザルに入れ、薄く塩を振り、10分くらい放置。水で洗い流し、キッチンペーパーで水分をふき取る
(3)あん肝をラップで包んだあとアルミホイルで包み、中火にした蒸し器で15分ほど蒸す
(4)蒸しあがったら冷蔵庫に入れて冷やす
(5)適当な厚さに切り、奈良漬を刻んで添え、刻みネギを入れたポン酢で食べる

本日のダンツマ達人…出口威知朗さん

▽出口威知朗(でぐち・いちろう)
 1987年、東京都生まれ。女性向け情報誌で食や美容・健康にまつわる編集を担当したのち独立。ナッツ料理研究家、フードコーディネーター、フードプロデューサーとして活躍し、2016年にナッツ専門店をプロデュース。2020年3月、東京・外苑前にグルテンフリーバインミー専門店「Bánh mi Tokyo 」をオープンさせた。マッシュルーム料理専門店「マッシュルームトーキョー」、江戸前寿司×現代アート「すし玲」など話題の店舗にも携わっている。

▽ひさいち
 祖父の代から85年続く寿司屋を継ぎ、2005年10月に「久いち」として開業。焼き、〆、煮などの江戸前や熟成のお寿司がオススメ。寿司の合間には野菜や果物を用いた多彩な料理も提供され飽きない。四季を通じて暖簾をくぐりたい。東京都台東区浅草3―18―8。

(日刊ゲンダイ2021年8月27日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


衝撃!「ハッピーターンオレ」を飲んでみた 2022.5.26(木)
 ローソンで衝撃の光景を目にしました。商品棚をカラフルに彩るこちらの商品をよく見ると……。 「ハッピーターンオレ」...
ブーム到来!「オルソー」の台湾ワンタン♡ 2022.5.24(火)
 台湾ブーム、本格到来!? 最近巷では、台湾フードの本格的な風が吹いているようです。  台湾カステラの“元祖大本命...
「とろける湯豆腐」ひとつまみの“重曹”で絹ごしが高級な味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
「鶏ひき肉の餃子」お肉と長ネギだけ!ニンニク無でさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
「干しダラのきんぴら」常備菜の代表格を酒好きが作ったら…
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
「キノコ入りTKGと味噌汁」食感とコク、最強の卵かけご飯!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「マッシュルームのピクルス」上品な酸味が白ワインと相性◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「マッシュルームのカツ」サクサク&ジューシーの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「マッシュルームのラクレット焼き」きのこ×チーズ、最強!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「ひらひらマッシュルームサラダ」スライサーでアッという間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
【KALDI】“ぬって焼いたらメロンパン” 実食 2022.5.6(金)
 世の中の食いしん坊のハートをがっちり掴んで離さない輸入食品店「カルディ」。色とりどりのおいしそうな食品たちに目を奪われ...
「あかね和牛モモ肉のビステッカ」トースターで焼くのがコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「真鯛のミラノ風カツレツ」溶き卵+粉チーで一気にプロ級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「瀬戸内レモンのクリームソーススパゲティ」ゆで方は4分の3
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「新玉ネギと野菜のピクルス」最強常備菜、作るなら今でしょ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「牛タンの塩糀漬け」アレンジ無限大!驚くべき“こうじ”の力
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...