ライブ配信の沼に…“推し”に課金を続ける夫を理解できない妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-09-11 06:13
投稿日:2021-09-11 06:00

彼女のブランド物のお金はどこから?

「このことでは、何度も夫婦喧嘩になっています。私としては、遊びに使っているお金の何割かを私に使ってくれるだけでも気持ちは落ち着くのに、夫はそれすらしてくれません」

 生活費はきちんともらっているし、子どもの教育費ももらっているものの、普段は質素な生活を心掛けているEさんにとって、「余っているお金があるなら、私だってブランド物を買いたい」と、その願いは切実です。

「夫があまりにも“推し”にお金を使うので、夫に言わずにこっそりアプリでその子を見てみたんですよ。そうしたら、見た目がけっこう派手な女性で、ブランド物のアクセサリーを着けているのを見て、なんとも言えない不快な感情が湧いてきました」

 その子のブランド物の原資となっているお金は、夫が費やしている投げ銭なのでは……と思ったEさんは、それ以来、寝ても覚めてもその女性に対して許せない気持ちが消えないとのこと。夫の“推し”の女性とは面識はありませんが、アプリを通じて顔を見てしまったことで、相手の顔が頭に浮かび、不快感が消えないことで苦しんでいます。

嫉妬する対象ではないけどモヤモヤ

「アプリを見なければよかったんですけどね。完全な興味本位でした。嫉妬する対象でもないことも頭では理解しています。

 だけど、夫がその子にお金を使うことは、やっぱり許せない。なぜ、夫に何度も私から話をしているのに、聞き入れてもらえないのか、疑問ばかりが大きくなっています」

 このまま夫がアプリに散財する生活を続けるならば、Eさんも夫に対して家事をボイコットするなど反逆に出ようと考えているそう。しかしコロナ禍で家に一緒にいる時間が長くなっているため、家庭内がギクシャクすることにも不安はあるそうです。

「とはいえ、このまま見過ごしていたらエスカレートしそうだし、繰り返しになりますが、よその女性に使うお金があるなら、私に使ってもらいたい。妻として当然のことを夫に主張しているだけだと思うのですが、それを夫が理解してくれないってことは、私の感覚がおかしいんでしょうか?」

 途方に暮れているEさんは、このままの状態が続けば夫との結婚生活に不満ばかりが募りそうだと口にします。では、夫であるRさんはどのように考えているのでしょうか? 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ
義母が嫌で外泊、若い男と浮気…悪妻と離婚した夫の言い分
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹介...
並木まき 2019-11-13 18:16 ラブ
「先に浮気したのは…」離婚した夫に“異議あり!”な妻の声
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なるケースも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹...
並木まき 2019-05-24 06:00 ラブ
ヒモ以下の“ロープ”と呼ばれた男…法廷で暴かれた惨めなウソ
 甘酸っぱい恋から始まる男女の仲も、時間の経過や環境の変化とともに色あせてしまうもの。痴話ゲンカから果ては刃傷ざたまで、...
高橋ユキ 2019-05-24 06:00 ラブ
イケメン101人…韓国男性アイドルの選考番組がスゴい!
 IZ*ONE(アイズワン)という2018年秋にデビューした12人組女性アイドルグループは、韓国で放映されたオーディショ...
内藤みか 2019-05-23 06:07 ラブ
彼氏と長続きしない…“飽きられ女子”が犯している間違い3選
 学生時代は長く男性と付き合えていたのに、大人になってからの方が彼氏とうまく行かなくなった……そんな「アラサー病」が流行...
ミクニシオリ 2019-05-23 06:49 ラブ
大人の恋愛で駆け引きはしない方が良い理由! NG事例を解説
「恋愛上手な女性」と聞くと、「男性を手玉に取る駆け引き上手な女性」というイメージありませんか?でも、実は、大人になればな...
孔井嘉乃 2019-05-23 01:30 ラブ
彼氏のスマホチェックをやめるには? 無限ループに陥る前に
 いけないことだと分かっていながらも、ついやってしまう彼氏のスマホチェック。1度限りで終わらず、気づけば無限ループに陥っ...
孔井嘉乃 2019-05-21 06:00 ラブ
“平成ジャンプ”ですが何か? 令和元年の合コンで受けた屈辱
 2019年5月1日に新元号が施行され「平成」から「令和」の時代となりました。世間は令和フィーバーで何かと盛り上がりまし...
田中絵音 2019-10-21 11:45 ラブ
実は狙い目!「理系男子」と話が弾むためのトークテクニック
 最近になって結婚相手として評価急上昇中の「理系男子」。浮気をせず真面目である、意外と高収入で安定している、言葉で伝えた...
しめサバ子 2019-05-20 06:20 ラブ
理不尽…鬼嫁が一方的に夫に押し付ける驚愕の“マイルール”
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちは、第三者が耳にすると驚愕するようなルールを一方的に夫に押し付けることもあるみたいです。  魑...
並木まき 2019-05-19 06:00 ラブ
高収入男性が浮気するワケ あなたは見て見ぬ振りできますか
 浮気をする男性の特徴の1つに、「高収入」ということが挙げられますね。でも、なぜ世の中のお金持ちは浮気に走るのでしょうか...
リタ・トーコ 2019-08-18 07:40 ラブ
LINE交換できてもデートできない男…彼のLINEは何が問題?
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきのもとに届く「モテない」を自覚する男たちからの悲痛な叫び。...
並木まき 2019-06-17 16:25 ラブ
遊んでいないイケメンはいる!その特徴&彼女になる方法は?
「イケメン=遊び人」というイメージが頭を巡り、「好きになるのはやめておこう」と自制した経験がある女性は多いのでは?でも、...
孔井嘉乃 2019-05-17 13:09 ラブ
もし婚活女子がドラッガーの「マネジメント」を読んだら
 経営の神様ピーター・F・ドラッガー、日本では「もしドラ」が大変有名ですが、この名著「マネジメント」は婚活女子にとってバ...
しめサバ子 2019-05-17 06:00 ラブ
【恵比寿編】年下男に「アラサーとは話したくない」と言われ
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-05-16 06:00 ラブ