運命の出会いを果たし…夫の元から去った女性の意外な選択

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-10-13 06:00
投稿日:2021-10-13 06:00

運命的な出会いで離婚を決意

 そんな元夫と一つ屋根の下で暮らすことに苦痛を感じていた矢先、Yさんは仕事の関係で一目惚れをします。

「まさに運命的な出会いでした。と言っても、相手は私が好意を抱いていることなんて、現時点でも知りません。だからもちろん、不倫関係でもありません。

 だけど、その人と出会ったことによって、元夫のことが本当に陳腐な人間に見えてしまったし、虚しさを感じたんですよね。

 それで『こんな男性の妻でいることに、なんの意味がある?』と自問自答した結果、離婚を選びました」

最後の話し合いでこぼれた本音

 元夫は家庭での冷たい態度に加えて、コロナ禍で収入が減ったことによって妻に隠れて借金までつくっていたことも発覚。家の中では口論が絶えず「狭い家の中で、家庭内別居状態でした」とYさんは言います。

「離婚を申し出たら、元夫もあっさりと承諾しましたよ。それで最後の話し合いのときに、『Yは俺のこと、好きじゃなかったんだと思う。一緒にいても寂しかったし虚しかった』って言われました。

 コロナ禍っていう特殊な状況になって、私たちはお互いに相手への真の愛がないことに気づいてしまったって感じですね」

 そして離婚が成立し、現在はひとりで暮らすYさん。一目惚れをした相手と進展をしているのかと思いきや、そうではないのだそう。

離婚はしたけど恋の進展は望まない

「一目惚れの相手には、片想いでいいと思っています。今はもう、特定の男性と親密な関係を築くのは懲り懲り。一目惚れの相手は、あくまでも“理想の男性”として胸にしまっておきたいんです。

 彼と出会えたことで、元夫に愛情がないことを自分で確認できたことが大きく、無駄な時間を過ごしていた私に、気づきを与えてくれたと思っています。

 コロナ禍でなかったら、元夫とは今も、のらりくらりと一緒にいた可能性が大きいですね。でもきっと、それだと何十年も経ってから虚しい人生を後悔し、振り返ることになっていたと思うんです。

 まわりには『一目惚れしただけで離婚したの!?』なんて驚かれますが、私にとっては、一目惚れの相手は、大事なことを思い出させてくれた存在で、それ以上を望んではいません」

 ◇  ◇  ◇

 コロナ禍は、潜在的に存在していた男女の問題を、残酷とも言えるまでにあぶり出しています。異常事態でありながらも、ニューノーマルでもある今のご時世には、これまでとはまったく異なる男女模様も散見されます。コロナ禍によって、男女の恋愛観や結婚観も大きく揺らいでいるのが現実なのではないでしょうか。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


もう恋愛で傷つきたくない!辛い気持ちを乗り越える方法5つ
 20〜30代になると、「これ以上傷つきたくないから、恋愛したくない」と、恋愛に消極的になる人が増えているようです。過去...
恋バナ調査隊 2020-12-30 06:09 ラブ
夫婦仲ビミョーで離婚したいけど…大人婚2つだけ後悔なし!
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2020-12-29 06:00 ラブ
クイズに弱いと彼女失格?叶わなかったイケメン東大生との恋
 東大生との恋ーー。それは、女性なら誰もが一度はしてみたい恋かもしれません。実際に婚活市場では、東大出身の男性との結婚を...
田中絵音 2020-12-29 06:00 ラブ
恋愛上手な女性に学ぶ特徴6つ&今すぐ真似したいテクニック
 過去に辛い恋愛を経験してきた人の中には、「恋はしたいけれど、もうあんな辛い思いはしたくない……」と、後ろ向きな気持ちに...
恋バナ調査隊 2020-12-28 06:00 ラブ
まるで就活…恋活アプリのデート直前に男性が思っている本音
 アプリでマッチングした人との初めてのデートってとても緊張しますよね。メッセージのやりとりはしても、実際会って幻滅された...
若林杏樹 2020-12-28 11:33 ラブ
ダメな恋愛に終止符! ダメ男の見分け方&良い女になる方法
 気づけばいつもダメな恋愛にハマってしまって、苦しんでいる人は多いようです。「どうして、会う人会う人ダメ男なの?」と、自...
恋バナ調査隊 2020-12-27 06:00 ラブ
別れるなら今のうちかも…成長しない彼氏に見切りをつけた女性
「冷酷と激情のあいだvol.26〜女性編〜」では、仕事を理由に、デートをしてくれない彼女に恋心を募らせる男の苦悩をご紹介...
並木まき 2020-12-26 08:36 ラブ
仕事と俺とどっちが大事?多忙な彼女に寂しさを募らせる男性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-12-26 08:34 ラブ
もう無理かも…別れを意識する男性たちが彼女に幻滅した瞬間
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。2人の関係がスタートしても、最初からお別れすることなんて考えないはずです。い...
山崎世美子 2020-12-26 06:00 ラブ
傷ついた心に響くのは…まっすぐな好意に心打たれる理由
 傷心中って、ちょっと投げやりだったり自暴自棄になったりしませんか? あるいは「もう恋なんてしない!」「男なんてこりごり...
七味さや 2020-12-25 06:00 ラブ
好きな人に彼女がいる…略奪愛を成功させるコツ&NG行動
 好きになった男性に彼女がいることがわかったとき、彼のことを潔く諦めるか、略奪愛を覚悟してアタックを続けるか、悩んでしま...
恋バナ調査隊 2020-12-25 06:00 ラブ
なかなか煮え切らない彼に喝!逆プロポーズで結婚を決めよう
 結婚をしたい、あるいは子供がほしい女性にとって、今付き合っている彼氏に結婚の意志があるかどうか、結婚の時期をいつだと考...
七海 2020-12-24 06:00 ラブ
GoTo停止で…コロナ禍のカップルが選んだ年末デートプラン
 年末年始を迎えるカップルたちが悲鳴をあげています。この時期にデートや旅行を楽しもうとプランを立てていたのに、コロナ禍で...
内藤みか 2020-12-24 06:00 ラブ
どういう意味…?人の言葉にモヤッとしたらやってほしいこと
 言葉は難しいものです。普段何気なく人と話していても、ふと相手の言葉にモヤっとしてしまうことはありませんか? 小さなモヤ...
おくげちゃん 2020-12-31 05:42 ラブ
「好きだけど付き合えない」ってどういうこと?理由&対処法
 せっかく告白したのに「好きだけど付き合えない……」と返されたら、落ち込んでしまいますよね。そもそも相手の男性は、どうし...
恋バナ調査隊 2020-12-23 06:00 ラブ
結婚願望のない男でも“ソノ気”にはなる、を逆手に取った女
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2020-12-29 23:58 ラブ