手軽で栄養◎!万能常備菜「野菜の重ね煮」2021.10.17(日)

コクハク編集部
更新日:2021-10-17 06:00
投稿日:2021-10-17 06:00

ズボラさんも大喜び

 10月も半ばになり急に冷え込むようになってきました。体調を崩しがちな季節の変わり目はしっかりと野菜を食べて免疫力を上げたいですよね。とはいえ、毎日料理するのは面倒くさい……。ええ、ズボラですとも。「面倒くさい」って、人生で一番使っている言葉だと思う。

 そんな時に便利なのが、万能常備菜の「野菜の重ね煮」です。

順序良く重ねることで食材が調和するとな

 作り方はとっても簡単。好みの野菜をお鍋の中に重ねて塩を加えて煮るだけ。水は使わず、野菜の水分だけで調理するので蒸すというイメージの方が近いかもしれません。コツは野菜の重ね方です。下から順番に

 きのこ類→海藻類→果菜類→葉物類→いも類→根菜類の順番で重ねます。

 なんでも東洋ではすべての食材に対し陰と陽があり、陰陽それぞれの野菜を鍋の中に順序良く重ねて入れることで、食材が調和するのだそう。「野菜の重ね煮」は、食養料理家の小川法慶先生によって考案された調理方法とのことです。

 今回は冷蔵庫にあったキノコ、タマネギ、ニンジンの3種類で作ってみようと思います。

キノコ、タマネギ、ニンジンの重ね煮の作り方

1. ひとつまみの塩を鍋の底に振る
2. いしづきを取ったキノコ(今回はブナシメジです)を入れる

3. 薄切りにしたタマネギを入れる

4. 千切りにしたニンジンを入れる

5. 上からてのひらで軽く押し平たくする
6. 塩をひとつまみ振りかけたら蓋をして弱火で煮る
7. 野菜のいい香りがして来たらできあがり

 ニンジンを千切りにするのがちょっと手間なくらいであとは基本的に放置です。野菜同士で勝手においしくなってくれます。

 分量は適当です(キリッ)! それぞれ好みのバランスでどうぞ。ちなみに、筆者はタマネギが大好きなのでいつも多めに入れています。

 野菜の水分を使うので、蒸気が逃げないようにしっかりと密封できる蓋を選んでくださいね。

 鍋に入れたまま粗熱が取れるまでほったらかしにし、その後、優しくかき混ぜて素材をミックスさせてから大きめのタッパーに入れて保存。冷蔵庫で5日ほど持ちます。小分けにして冷凍庫で保存するのもアリです。

あなた好みにアレンジを

 勿論そのまま食べてもおいしいのですが、アレンジが利くのが「野菜の重ね煮」のよいところ。

 塩茹でして、つぶしたジャガイモと混ぜれば、あっという間にポテトサラダに大変身。

 野菜のうまみがたっぷりなので、マヨネーズや卵を加えなくてもおいしくいただけます。カロリー大幅カットでとってもヘルシー。

 お味噌汁もおすすめです。出汁を取る必要がないので時短にもなります。みじん切りにして、ハンバーグやカレーに入れてもいいですよー。

 手軽にたっぷり栄養が取れる「野菜の重ね煮」。ぜひお試しくださいませ。

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「コチュマヨツナの味噌キャベツ」マッコリと一緒に韓国気分
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
「山わさびのせ豚ロースステーキ」あくまでも中火でじっくり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、さわ...
「長芋のチーズ焼き」意外な組み合わせとホクホク食感が新鮮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「定番のオム豚キムチ」ご飯が何杯でもいける“最強おかず”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
「トンビ豆腐」豚の尾を“野菜だし”と3種の唐辛子でコトコト
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
「シラス山椒」爽やかな山椒が香る和風マリアージュの王道
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...
「ナスのひき肉詰めムサカ仕立て」余り食材がおしゃれに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「ちくわの向こう側」えのき明太マヨがちくわにピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
黄身を崩して絡めたらも~最高! 絶品☆新玉ねぎのサラダ
 旬が短いからこそぜひ食べてほしい「新玉ねぎ」。通常の玉ねぎより水分を多く含んでいて辛みが少なく、柔らかな食感なので、生...
ぐっち夫婦 2020-04-28 15:10 フード
「クロスティーニ」あらびき肉とクリームチーズのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「マラケシュのポテサラ」4種のスパイスが食欲を刺激する!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「ナスの生姜焼き」甘じょっぱいタレはだれもが好きな味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...
「ハッスルたらこ」お酒と白飯がグイグイ進む危険なおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「チーズの葉わさび和え」ダイエット中の人にもお勧めしたい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
「大山鶏山椒煮」抜群の素材の味を引き出すシンプルな味付け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「サバと大根の湯揚げ」醤油とバルサミコのポン酢ソースで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...