誰もが“美味しい”と感じる味!「ポテサラ風スパイスサブジ」

コクハク編集部
更新日:2021-11-07 06:00
投稿日:2021-11-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・下北沢の「タコムマサラダイナー」の藤田一也さんに、誰もが絶対に好きな味「ポテサラ風スパイスサブジ」のレシピを教えていただきました。

料理名の「サブジ」は野菜の蒸し煮のこと

 昨今人気の「大阪スパイスカレー」をご存じでしょうか? 日本人の料理人がスパイスを独自に調合し、ダシを利かせた、ご飯に合わせるカレー。2000年代に入り大阪で出す店が増え始め、最近は新たな大阪名物に。「スパイスカレー店巡り」を目的に大阪を訪れる人も少なくないようです。

 タコムマサラダイナーの藤田さんは、スパイスカレーブームの火付け役ともいわれる「旧ヤム邸」出身。2017年、東京1号店が下北沢にオープンするのに合わせて上京。20年、満を持して独立、開業しました。

 しかしなぜカレーではなく、たこ焼き? それは次回以降で触れるとして、紹介するレシピは誰もが絶対「おいしい」と感じるであろうおつまみ。お店でも出しています。料理名の「サブジ」は、野菜の蒸し煮のこと。ビールが止まりません!

材料

・ジャガイモ 中サイズ4個
・卵Lサイズ 2個
・玉ネギ 2分の1個
・ピーマン 1個
・マヨネーズ 200グラム

ホールスパイス
・アジョワン 1グラム
・フェンネル 1・5グラム
・ニゲラ 2グラム

パウダースパイス
・ターメリック 小さじ1
・パプリカ 小さじ1
・チリ 小さじ2
・コリアンダー 小さじ2
・クミン 小さじ2
(手に入らないスパイスは省いてもいい)

レシピ

(1)ジャガイモを皮付きのままゆでる。別の工程でジャガイモを蒸し煮にするので、ここでは半分くらい火が通ればいい。火が通ったら、皮をむいて乱切りする。同時進行でゆで卵を作り、殻をむく
(2)フライパンにホールスパイスと多めの油(分量外)を入れ火にかける。スパイスが焦げ付かないように火加減に気を付ける。油は「想像より多め」が吉
(3)ホールスパイスの香りが立ってきたら、粗めにみじん切りした玉ネギを入れ、炒める。しんなりしたら、同じく粗みじん切りのピーマンを入れ、炒める
(4)パウダースパイス、ジャガイモを③に投入。蓋をして蒸し煮にする。この段階でジャガイモに完全に火を通す
(5)粗熱が取れたらジャガイモをつぶし、つぶした卵と混ぜ合わせ、マヨネーズで味付け。塩コショウ(分量外)で味を調える。好みでパクチーを添える

本日のダンツマ達人…藤田一也さん

▽藤田一也(ふじた・かずや)
 1980年、愛媛県生まれ。進学先の大阪でカレーとスパイスに興味を持ち、ゲーム制作会社就職後は仕事の合間にカレーを自作。2005年「ヤムカレー」(現・旧ヤム邸)代表の植竹大介氏と出会い、13年に「旧ヤム邸」へ転職。17年「旧ヤム邸シモキタ荘」開店のため東京進出。20年に退社し、植竹大介氏、「薬膳和鍋 Lotus Pot」(大阪・西天満)代表の小松佳苗氏の3人で「㈱ビーキュウ」を創業。翌21年、諸店舗「タコムマサラダイナー下北沢」を開業。

▽タコムマサラダイナー下北沢
 スパイスとダシが香る「スパイスたこ焼き」が主商品。「インドにないアチャール」「スパイス冷菜」「ポテサラ風スパイスサブジ」など、酒に合うつまみや、藤田さんならではのスパイスカレーも必食。今年8月30日には旧ヤム邸とのコラボ店「タコムマサラ日比谷」を日比谷フォートタワー1階に開店した。東京都世田谷区北沢2―32―8 SSビル2階A店舗。

(日刊ゲンダイ2021年10月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


おうちで簡単に作れる!かぼちゃとベーコンの絶品キッシュ
 急に冷え込む日が続くようになって、一気に季節が冬に移り変わろうとしていますね。冬は、クリスマスやお正月などイベントごと...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:21 フード
「南蛮エビなめろう」これぞ酒泥棒!目が覚めるコクとうま味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
削ってレンチン!赤ワインには「パリパリ・パルミジャーノ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
万能ソースが活躍「マッシュルームとフォアグラのリゾット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地のフレンチ「カラーズ」の加藤吾郎さん...
「ムール貝とカブのワイン蒸し」塩辛と生米で2度おいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
裏技テクでじっくり2時間 磯の風味を凝縮した「蒸しアワビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」は冷めてもおいしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
イタリアンな「魚介のサラダ」時短&失敗ナシなのに主役級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ニンジンのサラダ クミン風味」カレー風味の“なます”です
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
和食の基本と潔さ 手間をかけただけおいしくなる「煮ガキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「サバのフリッタータ」本場のオムレツをサバ味噌煮缶で作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「鶏モモ肉のロースト大葉とゆずの香り」皮のパリパリ食感!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「握り寿司に見立てたリゾット」見た目と味のギャップに驚く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
おいしい季節到来!何度も作りたい☆ほっこり白菜の卵とじ
 白菜がスーパーの軒先や棚にたくさん並び始めましたね。特に鍋で活躍する白菜ですが、今回はぐっち家で何度も作るおいしい白菜...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:20 フード
「イチジクとイワシの白和え」スパークリングワインのお供に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...