ほっこり温かい「山形内陸風の芋煮」牛肉の甘味が口に広がる

コクハク編集部
更新日:2021-12-10 06:00
投稿日:2021-12-10 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・御茶ノ水の「麺ダイニング ととこ」の菅原由紀子さんに、すき焼きのようなゼイタクな味わいの「山形内陸風の芋煮」のレシピを教えていただきました。

一口食べると牛肉の甘味が広がって

 芋煮というと河原で行う巨大鍋を使った味噌味の鍋というイメージでしたが、地域によって材料と味は異なります。味噌と豚を使うのが庄内。今回紹介する内陸では牛肉と醤油と砂糖を使うそうです。

 早速、一口食べると汁の中の牛肉の甘味が広がり、すき焼きのようなゼイタクな味わいです。

「里芋、ネギ、コンニャクが基本ですが、そのときに家にある、ゴボウや豆腐、キノコなど、みんなが持ち寄ってきた食材を鍋に入れる。それが芋煮です」(菅原さん)

 かつては里芋の収穫期である秋や冬の食べ物でしたが、いまは山形産冷凍里芋も入手できるようになり、一年中食べられるそうです。

材料 4人前

・里芋(一口大) 400グラム
・白コンニャク 1枚
・長ネギ 1本
・牛肉切り落とし 100グラム
・醤油 大さじ2~3
・砂糖 大さじ1
・日本酒 100㏄
・水 800ミリリットル

レシピ

(1)里芋の皮をむいて食べる大きさに切る。ネギも一口大に斜めに切る。コンニャクは一口大にちぎる
(2)鍋に水を入れて里芋を5分ほど下茹でしアクをとる
(3)里芋が茹で上がったら、鍋にコンニャク、砂糖、日本酒の順に入れて15分ほど煮る
(4)醤油、牛肉を入れ、味が染みこんでから、ネギを入れ軟らかくなったら出来上がり

本日のダンツマ達人…菅原由紀子さん

▽菅原由紀子(すがわら・ゆきこ)
 1958年、山形県西村山郡西川町生まれ。食に関心が強くて食堂まで開業した父の影響を受け、子ども時代から食べ歩きが趣味。大学卒業後は水質分析の研究室で働くが、結婚を機に退職。子育てをしながら和食から喫茶、ファミレスまでさまざまな飲食店で料理とサービスの経験を積む。食の原点である山形料理にたどり着き、ラーメンダイニングとして「ととこ」を開業。

▽ととこ
 2012年開業。「ととこ」は山形弁で「鶏」の意味。餌と育て方にこだわった鶏や湧き水で育てられた魚を山形から仕入れている。地酒や地ワインも豊富に揃える。化学調味料は一切使わず、毎日でも食べられるというラーメンは女性ファンも多い。

(日刊ゲンダイ2021年11月27日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
骨付き肉を食べるなら…サイゼリヤ一択! 2022.1.27(木)
 無性に骨付き肉が食べたくなる時があります。野生(?)の血が騒ぐのでしょうか。本能のままに肉にむしゃぶりつきたい。そんな...
【酸梅泡菜】台湾風漬物は酸味のある日本酒にピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【ちりめんじゃこ山椒冷奴】たまり醤油は4、5回分けて差す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
「旬のお野菜とフルーツとチーズ」チーズがこだわりの一皿
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
百均グッズでオリジナルシリアルバー作り 2021.1.20(木)
 以前ご紹介した「電子レンジチップスメーカー」に続き、ダイソーでお菓子作りグッズを発見しました。その名も「レンジで簡単シ...
「TOYOタッキー」特別な日のディナーにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
「マグロとアボカドの磯辺和え」3つの工夫で極上のウマ味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂にある「多に川」の大森雄哉さんに「マグ...
「筋子とマッシュポテトのサンドイッチ」紅白で晴れやかに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
「白トリュフの塩パン」で“ジャにの”体験 2022.1.15(土)
 いまネット上で話題になっている、Truffle BAKERYの「白トリュフの塩パン」を知っていますか? 今回は、売り...
「骨付き鶏もも肉の源たれ煮」万能調味料に“おんぶにだっこ”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
横浜のディープスポットで絶品カレーを食す 2022.1.13(木)
 カレーが好きです。冬に凍えた体を芯から温めるのもよし、暑い夏に汗だくで食べるもよし。ちょっと胃腸がお疲れ気味……なんて...
「しめ鯖のキウイマリネ」店主が追求するキウイ料理の進化系
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...