シイタケがコッテリ、ピリッと洋風に
スパイスをちょっと足すだけで、同じ食材を使った料理でもいつもと違う味を楽しめます。
「スパイスというと、何種類も揃えなければならないと考える人が多いですが、家庭の料理にワンスパイス加えるところから始めてみてはいかがでしょう。ただし、スパイスを使う際は、風味を立たせるためにひと手間かけてください」(伊藤シェフ)
風味を立たせる方法は大きく分けて3つ。①フライパンでからいりする②ひくか叩いて潰す③油の中で加熱してはじけさせる――この3つがポイントだそう。
市販のカレー粉もからいりして使うと、風味が格段によくなるそうですよ。
今日の一品はスパイスのブラックペッパーを“潰す”ことでぐっと風味を立たせます。
オリーブオイルとバターの割合はお好みで。コッテリめが好きな方はバターを多めにしても美味しくいただけます。
ブラックペッパーは粗びきするか、ビンの底などで潰して振り掛けます。ブラックペッパーの代わりに、からいりしたコリアンダーシードを使うとエキゾチックな柑橘系の風味に。両方作って、風味比べするのもスパイスの楽しみ方のひとつ。自分のお気に入りの風味を見つけてみては?
【材料】
・シイタケ 1人分4個
・ニンニク 適量
・バター 適量
・オリーブオイル 適量
・ブラックペッパー 適量
・塩 少々
【作り方】
1. シイタケのヘタを取り、傘の裏にバターとオリーブオイル、みじん切りのニンニクをのせる。
2. 200度のオーブンまたはオーブントースターで10分ほど焼く。
3. 粗びきしたブラックペッパーと塩少々を振り掛ける。
本日のダンツマ達人…伊藤一城さん
▽いとう・かずしろ
1970年東京都生まれ。大学卒業後に4年間勤めた会社を辞め、1996年から3年半で5大陸48カ国を回った。帰国後にイタリア料理店で1年間、インド料理店で2年間、スリランカ料理店で1年間のシェフ修業を経て、03年に「スパイス・カフェ」を開業した。
▼スパイス・カフェ
東京スカイツリーにほど近い下町情緒が残る一角にある築50年の木造アパートをカフェに改築。ランチは水・木・金曜の11時半~15時(LO14時)。ライス、副菜、ドルチェ、ドリンク付きでカレー1種1100円、カレー2種1400円。ディナーは水~日曜の18~23時(LO20時半)。完全予約制で、スパイスの楽しさを表現した7皿のコース(5000円)のみ。
東京都墨田区文花1―6―10
℡03・3613・4020
(日刊ゲンダイ2017年10月12日付記事を再編集)
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