面倒な手間は一切なし
包丁もフライパンも使わず、面倒な手間は一切なし。スライサーを使ってマッシュルームをひらひらにスライスするだけです。
これが驚くほどおいしいんですよ。塩とオリーブオイルにちょんちょんとつけて口に含むと、芳醇な香りが鼻を抜けていきます。マッシュルームは舌で溶けてしまいました。
「ポイントはできるだけ薄くすること。少しでも厚みがあるとボソボソになるので、本来の食感を楽しめません」
使っているのは千葉の生産者が手掛けた「シャンピニオン・ド・パリ」。フランス産の種菌の品種とのこと。
「ぷっくりとして高さがあり、うま味がギュッと詰まっています」と鈴木さん。もともとマッシュルームは、うま味成分として知られるグルタミン酸がシイタケの3倍と豊富。トマトや白菜といった野菜よりも多いんです。シンプルな味付けで十分おいしいはずですよね。
店で提供されているのはスーパーではちょっと手に入りにくいサイズだが、一般的な大きさのものでもおいしさは同じ。ただし、オリーブオイルは必ず別添えに。ドバッとかけてしまうと、どんどん吸ってべちゃべちゃになってしまうので台無しなるので要注意です。
【材料】
・マッシュルーム 適量
・塩 適量
・オリーブオイル 適量
【レシピ】
生のマッシュルームをスライサーで薄くスライスして、塩とオリーブオイルを添える。
本日のダンツマ達人…鈴木淑之さん
▽鈴木淑之(すずき・としゆき)
子供のころ、11歳上の兄に連れられて訪れた東京・田端のレストランで食べたポークカツに感動、料理人を志す。芝パークホテルで30年、フレンチレストランで料理長などを経験。「MUSHROOM TOKYO」のオープンから料理長を務めている。
▽マッシュルームトーキョー
マッシュルーム料理の専門店として2014年4月2日にオープン。生産者の味を壊さないシンプルな味付けで、マッシュルーム愛好家を増やしている。昨年6月、兵庫県姫路市に2号店の「MUSHROOM TOKYO HIMEJI」もオープンした。
東京都渋谷区神宮前6-2-4
(日刊ゲンダイ2020年3月24日付記事を再編集)
フード 新着一覧