北海道民のソウルフードが大変身
北海道民のソウルフードといえば、ラーメンやザンギのほか、ジンギスカンも忘れてはいけません。道内のスーパーマーケットの肉売り場は、牛肉よりも安くて手軽なジンギスカンの陳列のほうが多いことも。肉屋の場合、店によってオリジナルの味付けが存在するくらいなので“自分好みの肉屋”なんていうのも出てきます。
「ジンギスカン鍋をして、ちょっと余る時もあると思うのです。そういう時はタレにひと手間を加え、パスタソースのように絡めていただきます。パスタで食べるにはつけダレが甘すぎるので、酢の酸味を加えてスッキリさせています」
なるほど。酸味でうま味が増し、全体がうまくまとまっています。
「具材は冷蔵庫にある余った野菜で問題ありません。強いて言うなら、ルッコラなど少し辛味のある葉物があれば、味のアクセントになり、シャキッとした食感も楽しむことができます」
ピーラーで削ったペコリーノ(羊乳チーズ)をのせて、独特な香りを楽しむのもいいですね。
【材料】(4人前)
・味付きジンギスカン 200グラム
・ショートパスタ 50グラム
・酢 15㏄
・パプリカ赤・黄 各4分の1
・レタスまたはルッコラ 適量
・黒オリーブ(あれば) 6粒
【レシピ】
(1)ジンギスカンをタレと共に火にかけ、あくを取りつつ煮立たせる。煮立ったら、お酢を入れる。
(2)切った野菜を入れさらに火にかける。パッケージ通りに茹でたパスタと和え、黒オリーブを加えて盛り付け。お好みで粉チーズをかける。
本日のダンツマ達人…宮本慶知さん
▽宮本慶知(みやもと・よしとも)
東京・四谷のイタリアン「La Vita」にシェフとして在籍中、常連客だった三國シェフの目に留まり上川のプロジェクトに抜擢。1年間、札幌のテルツィーナで堀川シェフのもとで腕を振るい、「フラテッロ・ディ・ミクニ」のオープンシェフとして陣頭指揮を執る。
▽フラテッロ・ディ・ミクニ
ガーデンレストラン&ヴィラ。オーナーシェフは「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三氏と「トラットリア・ピッツェリア・テルツィーナ」の堀川秀樹氏。大雪山の大景観の素晴らしさと農業者たちの思いを伝えるべくオープン。食材だけでなく、地元の木材や石材を店内インテリアに使う。
北海道上川郡上川町菊水旭ケ丘
(日刊ゲンダイ2020年4月23日付記事を再編集)
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