「バン・チャン・ヌン(ライスペーパーピザ)」ワインで乾杯

コクハク編集部
更新日:2022-07-22 06:00
投稿日:2022-07-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の「ベトナム料理★ビストロ オーセンティック」の中塚雅之さんと森泉麻美子さんに、ライスペーパーを使った「バン・チャン・ヌン(ライスペーパーピザ)」のレシピを教えていただきました。

焼き加減の合図はチリチリ音

 クレープ? ピザ? イカ焼きにも見えますが……。

「ライスペーパーを使った薄焼き風ピザです。林芙美子さんの『浮雲』の舞台でもあるベトナム南部の高原避暑地、ダラットの名物なんですよ。現地のナイトマーケットにはバン・チャン・ヌンの屋台がたくさん並び、最近ではホーチミンの市場でも見かけるようになりました」(森泉さん)

 現地では鉄板で炭火焼きが一般的ですが、家庭のフライパンでも手軽に作れます。春巻き以外にも、こんなしゃれたライスペーパーを使ったおつまみができるとは目からウロコです。

 クレープのように折り畳んで食べるのがダラット流ですが、広げたままの状態でフォーク&ナイフ、なんなら、お箸で切りながら食べても。ダラットはワインの生産地。となれば、ワインで乾杯ですね。

【材料】

・ライスペーパー(直径20センチ) 1枚
・チリソース 大さじ1
・小ねぎ 3分の1束
・卵 1個
・魚肉ソーセージ 2分の1本分
・クリームチーズ 1~2個
・フライドオニオン ふたつかみ
・マヨネーズ 小さじ1~2

【レシピ】

(1)小ねぎは小口切り、魚肉ソーセージはななめ薄切りに切っておく。

(2)大きなフライパンを中火にかけて、温まってきたらライスペーパーを入れる。チリチリと音がしてきたら、チリソースを上に振り、スプーンの背などで全体に薄く広げる。

(3)小ねぎをのせ、卵を割りほぐし、スプーンの背で全体に広げる。

(4)魚肉ソーセージをまんべんなく散らし、クリームチーズをちぎってのせ、つぶしながら広げる。

(5)フライドオニオンをふり、全体に火が通ったら、マヨネーズをのせる。フライパンの上で3等分に折り、皿にのせて出来上がり。

本日のダンツマ達人…中塚雅之さん、森泉麻美子さん

▽中塚雅之、森泉麻美子
 ご夫婦ともに料理人兼ベトナム料理研究家。夫の中塚さんは故郷・岡山でフランス料理に従事したのち、六本木「ベトナミーズシクロ」の元料理長、妻の森泉さんは元出版社の編集者という探求心旺盛コンビで店を切り盛りする。

▽ベトナム料理★ビストロ オーセンティック
 東京のベトナム料理で3本の指に入る名店。2007年に高円寺でオープンし、11年3月に浅草へ移転。昭和アングラな4坪の店内でベトナム本土の息吹とパッションを感じる料理を提供する。前菜からデザートまで手書きのメニューに目移り必至だが、蒸し春巻きは必食。

東京都台東区浅草1-1-12 浅草地下街36号

(日刊ゲンダイ2020年5月2日付記事を再編集)

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