味付けはあなた次第!どのお酒とも相性抜群 「挽き肉豆腐」

コクハク編集部
更新日:2019-05-26 05:03
投稿日:2019-04-24 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに、味の組み合わせが無限に広がる「挽き肉豆腐」のレシピを教えていただきました。

100通りの味

「挽き肉豆腐」という名前から麻婆豆腐のような見た目かと思ったら。あら、意外。豆腐のてっぺんをくりぬき、そこに炒めた挽き肉を入れるというスタイルです。ややしょっぱめの挽き肉が淡泊な豆腐とマッチし、なるほど、酒との相性は抜群。しかし、この料理のキモはそこではないそう。

「これは人によって、食べ方が何通りもあるんですよ」

 とは唐料理長。どういうことなんでしょう。

「ラー油をちょっと垂らしてみてください」

 それまでは焼酎を合わせていたが、ラー油の風味になった途端、ビールが飲みたくなった。いや、他の酒でもいいかも!。

「ワサビも合いますよ」

 その言葉を聞くや、焼酎……日本酒も合うのかな? と、しばし考察。七味唐辛子もイケるんじゃない?

「それもいいですね。つまり、調味料次第で好みの味付けができる。挽き肉ではなく、エビのすり身でもおいしい。幅広いでしょ?」

 笑顔の唐料理長に、さまざまな味付けが思い浮かぶ。マヨネーズは絶対に合うだろうし、挽き肉をカレー風味にしてみるのも面白いかも。いやいや、味噌をのっけて、あえて塩味をきつくしたところで日本酒を……。想像するともう止まりません。豆腐と挽き肉をいかに好みの味に仕上げるかは、あなた次第。彼の好みに合わせて作ってあげるのも いいですね。

【材料】

・絹豆腐 1丁
・挽き肉 60グラム
・カツオの顆粒ダシ(8グラムのスティック) 1袋
・醤油 適量

【レシピ】

1. 顆粒ダシと醤油を合わせた調味料で挽き肉を炒める。
2. 食べやすい大きさに切った豆腐のてっぺんを少しくりぬき、調理した挽き肉を入れて完成。ダシと醤油のタレをかけるもよし、他の調味料で味付けをしてもよし。

本日のダンツマ達人…唐子庭さん

▽とう・してい
 1947年、広東省珠海市出身。プリンスホテル系列で中華料理長を歴任し、91年にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの「中国料理 カリュウ」初代料理長に就任。世界屈指のチャイナタウン、横浜中華街を擁する横浜ならではのバリエーション豊富な料理が得意。

▼壱龍釜
 日本における広東焼き物料理の第一人者、横尾博志氏がプロデュースし昨年12月に開店。横尾氏のレシピを基に作られた広東料理を中心にさまざまな本格中華が楽しめる。店名の由来となった世界に1つだけの特注釜は、焼き物の出来上がりが違うと評判。春雨を使った「麻辣湯(マーラータン)」は女性にも人気。
神奈川県横浜市南区浦舟町1―8
℡045・309・8286

(日刊ゲンダイ2018年2月24日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「超簡単ポテトサラダ」NO作り置き!“5分で完成”時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
超人気!ボンボローニを確実に購入するなら 2022.6.13(月)
「本日、完売となっております……」  ガーーーン! という冒頭から失礼をいたします。 「食」に限っては、流行...
「ジャガイモとアンディーブのグラタン」フランスの家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
【フォカッチャ】初めてのパン作りに挑戦! 2022.6.7(火)
 最近、SNSでパン作りが流行っていますよね。ツヤツヤのパン種の動画を、ず~っと見ているとマネして作りたくなるもの。今回...
「季節の野菜のコンポテ」バターと野菜の甘みが溶けたスープ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
門前仲町のスーパーの屋上がビール天国な件 2022.6.4(土)
 いつの間にやら6月に。暑すぎず、寒すぎず、長かった花粉地獄も終わったこの季節が一番好きです。新緑も青空もキラキラまぶし...
「タルトフランベ風トースト」塗って焼くだけ!朝ごはんにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
数量限定の気仙沼クリームサンドに出会った…2022.6.2(木)
「ご当地」と「数量限定」に心が躍る皆さま、情報を共有させてください!  秋葉原駅電気街口から徒歩1分、高架下にある...
「ホタテのソテー生海苔とバターのソース」組み合わせの妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「長ネギとイワシのマリネ」フランスのクラシックなお総菜
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「鯛と鮪と鰤の黄身醤油漬け」刺し身が劇的変化するプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
衝撃!「ハッピーターンオレ」を飲んでみた 2022.5.26(木)
 ローソンで衝撃の光景を目にしました。商品棚をカラフルに彩るこちらの商品をよく見ると……。 「ハッピーターンオレ」...
ブーム到来!「オルソー」の台湾ワンタン♡ 2022.5.24(火)
 台湾ブーム、本格到来!? 最近巷では、台湾フードの本格的な風が吹いているようです。  台湾カステラの“元祖大本命...
「とろける湯豆腐」ひとつまみの“重曹”で絹ごしが高級な味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
「鶏ひき肉の餃子」お肉と長ネギだけ!ニンニク無でさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
「干しダラのきんぴら」常備菜の代表格を酒好きが作ったら…
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...