彼は私のもの!実姉から略奪不倫し恋人に戻った妹の執念 #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-07-29 06:00
投稿日:2022-07-29 06:00

寝取ってやる…胸に芽生えた復讐心

 そして1年が過ぎた頃、姉が結婚相手と共に実家に挨拶に来た。そこでH子さんは息を飲んだ。なんと相手はRさんではないか。運命のいたずらを呪うH子さんだったが、結婚話はとんとん拍子に進み、Rさんは同居することにーー。

 H子さんの苛立ちは増す一方だった。やっと治りかけた傷のかさぶたを無理やり剥がされるような現実。そして胸奥に芽生えたのは「姉から彼を寝取り、復讐を果たす」ことだった。

ガレージで実行された復讐劇

 そして、復讐は実行された。

 姉が音大時代の同窓会に行き、夜に外出した際、帰宅したRさんを玄関先で呼び止め、ガレージへと招き入れたのだ。

 2人きりになるなり、H子さんは彼のズボンと下着を引き下ろし、フェラチオをした。「やめてくれ」と拒みつつも、彼はH子さんを押し退けようとも、逃げようともしない。H子さんはなおも愛撫を続ける。

 懐かしい肉の味と逞しい勃起に耽溺しながら、濃厚なフェラチオを浴びせていくと、Rさんも「うう……ああ」と呻き、やがて彼女の喉奥めがけて射精。それをゴクンと飲み干すと、再び、彼のモノを咥(くわ)えこんだのだ。

姉に勝った! 優越感も束の間…

 一度放出したにもかかわらず、Rさんのペニスは次第に硬さを増していく。フル勃起状態になった時、H子さんは口内のベニスを吐き出し、立ち上がってガレージの壁に手をついた。スカートをまくり上げると、そこはノーパンの尻がーー。

「早く入れて。見つかったら大変よ」

 H子さんの言葉に、Rさんは秘部に勃起をあてがい、腰を送り込んで来た。貫かれた瞬間、H子さんは「姉に勝った」と感じたという。

 Rさんが姉とのセックスに満たされていないと想像する一方で、時間が経過しても私とのセックスの相性はバツグンと実感した。

 ペニスの抜き差しは激しさの一途をたどった。H子さんもガレージの壁に爪を立てヨガリ、腰をふりたてた。

 2人がイキそうになったその時だった。

 玄関の踏み石を歩く足音が聞こえて来たのだ。おそらく姉のパンプスの音だろう。2人はつながったまま息を飲みーー待望の最終話!

 前回までの話はコチラ→第1回目第2回目第3回目第4回目第5回目

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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