天神の豚しゃぶ個室でキス、彼の指がランジェリー越しに…#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-09-30 11:44
投稿日:2022-09-23 06:00

遠距離恋愛の彼はいるけど

――続けてください。

「前回もお話ししたように、Yさんは既婚者です。そして私にも遠距離恋愛の彼がいます。心は冷え切っていましたが、別れ話を持ち出すと逆上されそうで、結局うやむやなまま。複雑な思いでしたが、フライト中は夜のデートに心を奪われていましたね。

 やがて、飛行機は無事福岡に到着。降機するお客さまを笑顔で見送る際も、Yさんには『ありがとうございました。後ほど』と、とびきりのスマイルを向けました。ワイルドで素敵なYさんも笑みを向けてくれて、いっそうときめきました」

今日ほど制服を愛おしく思ったことはない

――続けてください。

「フライト後、CAたちはミーティングをして、タクシーで博多駅前にあるSホテルに向かいました。時刻は14時を過ぎていたでしょうか。

 Yさんとの食事は18時からで、その前に彼がホテルに迎えに来てくれる約束になっていたんです。福岡ステイはグルメや観光、ショッピングとCAたちには人気の街なので、皆ご機嫌でしたね。

 パーサーが『お疲れさま。明日は13時にロビー集合です』と言い、CAたちは各々の部屋に向かいました。

 部屋に入ると、制服を脱いで軽くブラッシングをし、ハンガーにかけました。Yさんが褒めてくれた制服を今日ほど愛おしく感じたことはなかったかしら。

 そして、バスルームでシャワーを浴び、フライトの疲れを癒しました。シャワーを浴びる間、いつもより念入りにワキやアソコをボディソープで洗ってしまいましたね(笑)。

 それから湯上りの裸を鏡に映して、まじまじと見たんです。女ならこの気持ち、分かりますよね?」

何も始まってないけど「負けられない」

――すごく分かります(笑)。

「私はどちらかというと細身の体型で、バストはDカップです。でもお尻だけはちょっと大きめでコンプレックスなんですが……。歴代の彼は『この大きいヒップがセクシーだ』って褒めてくれることが多くて……。もし、Yさんに抱かれることになったら、どんな風に思われるかしら……と考えていましたね。

 彼は上海やシドニーに赴任経験もあるから、海外の美女ともエッチしたことがあるのかしらとか……。まだ何も始まっていないのに『負けられないわ!』なんて思ってしまって(笑)。

 不倫してしまうと悩んでいたのに、いつの間にか心は彼に抱かれることが前提に変わっていて……。自分でもよく分からないまま、ボディークリームを塗って、ヘアメイクも時間をかけて仕上げましたね。当時からボブヘアでしたからブローも念入りに」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


ハンズフリーで楽しめる…ローターの振動から逃れられない!
 本日紹介するのは、ニューヨーク在住の女性2人が立ち上げた「デイム」というブランド。女性のオーガズムについて研究とリサー...
桃子 2019-11-12 04:39 エロコク
いわゆるSMではダメ…精神的に屈服させられることに興奮する
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-05-24 18:05 エロコク
同棲編<2>男に求めては絶対NGなのに女が求めすぎる“〇〇力”
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
出版社OLが“人妻風俗”に転落した理由 美沙さんのケース#4
 職場の人たちからも、実家の家族からも距離を置いてしまった美沙さん。一人の給料で健斗と二人の生活費をまかない続けてきまし...
主婦レズビアンの告白#3…女同士の底なしのセックスとタブー
 夫とのセックスレスに悩むY子さん(35歳・薬剤師)は、観劇仲間で、宝塚男役のように麗しい友人・Dさん(37歳・独身・映...
蒼井凜花 2019-05-15 17:33 エロコク
温感&ターボ機能…優しさとワイルドさを併せ持った優秀電マ
 女性を気持ち良くするグッズとして、これまでバイブ、ローター、吸引系グッズを中心に紹介してきましたが、電マを忘れてはなり...
桃子 2019-10-08 15:56 エロコク
SEXはコミュニケーション…オナニーは自身の“快楽の追求”
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-05-11 06:00 エロコク
同棲編<1>男のアレを抜いてトリコにさせる第一歩
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
寿司を素手で食べる女性はモテる? 男を無意識に欲情させる
 これから書くことはあくまで私の経験による持論でしかありません。しかし、寿司を素手で食べる女性はモテる傾向にあります。つ...
先端の二股で耳もくすぐって…新たな快感に出合えるかも
 “くすぐったい”って、笑っちゃうような、それでいて性感の一歩手前のような、なんとも、じれったい感覚ですよね。「ファンフ...
桃子 2019-11-12 04:39 エロコク
マッチングアプリでお金目当ての男性を見抜く3つのポイント
 今や利用率は20代、30代の男女で約20%とも言われ、次第に一般的になりつつあるマッチングアプリ(出会い系サイト)。ア...
内藤みか 2019-05-06 06:00 エロコク
容姿やお金が足りなくても…M女を従わせるのは心根だと実感
 私が出逢い系で遭ってきた様々な体験談を語るこの連載。第2回目はSM系のチャットで知り合った男性と会った時の話です。
吸引系ラブグッズの衝撃 ドイツメーカーに聞いた開発のウラ
 “吸引系”ラブグッズーークリトリスを覆い、振動で刺激しながら吸い上げるラブグッズのことを、こう呼びます。これが世界中で...
桃子 2019-11-12 04:38 エロコク
<袋とじ>浮気しない男を見つけるために必要なひとつのこと
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
現代と違う? 15年前の“パパ活”マンガを読み直してみました
 先日、15年前のちょっと過激な少女漫画『娼婦ハルミン物語』を読み直してみました。援助交際をする10代の女の子が主人公な...
内藤みか 2019-05-05 23:11 エロコク
無意識のモテ術! 着飾る“キレイすぎる女”がモテにくい理由
 皆さんは「無意識のモテ術」って知ってますか? これ、私が恋愛に困っている女性たちにレクチャーしている恋愛術のひとつなん...