飲みながら作っちゃう? タイ版“酔っ払い炒め”こと「パッキーマオ」

コクハク編集部
更新日:2024-04-20 06:00
投稿日:2024-04-20 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック・チャームンクンさんに、あり合わせでパッと作れる「パッキーマオ」のレシピを教えていただきました。

パッは「炒める」、キーマオは「酔っぱらい」の意味

 口に入れた瞬間、さらに後から追うように辛味がやってくる。多くのタイ料理でおなじみの汗が噴き出るアレだ。

「パッは『炒める』、キーマオは『酔っぱらい』。つまり、酔っぱらい炒めという意味です。キーマオはどちらかといえば、タチの悪い酔い方を指す言葉。そんな酔っぱらいがテキトーにあり合わせで作った、という意味の料理なんです」

 とはオーナーの川口さん。確かに野菜を中心とした炒め物なので、作り方は難しくない。

「タイでは〇〇・パッキーマオと、炒めるものの名前がつきます。現地の『ママー』というインスタントラーメンの麺を使うなら、ママー・パッキーマオ。ビーフンなら、センレク・パッキーマオですね」(川口さん)

 ちなみに具材はレシピ以外のものでも可能。名前通り、台所でビールでも飲みながら、あり合わせでパッと作ってみよう。ただ、ケガや火加減にはお気をつけて――。

【材料】

・サラダ油 30グラム
・刻みニンニク 10グラム
・刻み唐辛子 10グラム
・鶏ガラスープ 40グラム
・ガパオ(ホーリーバジル) 適量

調味料
・オイスターソース 小さじ2
・醤油 小さじ2
・ナンプラー 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・ホットチリソース 小さじ2

具材(下記は一例)
・シメジ 適量
・インゲン 20グラム
・キャベツ 30グラム
・タマネギ 適量
・ピーマン 半分
・豚肉細切れ 40グラム
・溶き卵 1個
・焼きそば(蒸し麺) 1玉

【レシピ】

(1)フライパンにサラダ油を入れて、ニンニクと唐辛子を香りが出るまでゆっくり弱火で炒める。

(2)溶き卵を入れてかき混ぜ、半分くらい火が入ったら、豚肉、お好みの大きさに切った野菜、麺を入れて、さっと炒める。

(3)スープ、調味料をすべて入れて中火でしっかり炒める。

(4)最後にガパオを入れ、強火でさっと炒めたら完成。

本日のダンツマ達人…ウィラサック・チャームンクンさん

▽ウィラサック・チャームンクン
 1975年10月、タイ出身。18歳から33歳までタイのレストランで働き、その後はオープンスタッフを募集していた広島のタイレストランに勤務し、現在に至る。

▽オールドタイランド
 株式会社S.S.Cの川口洋代表取締役が2012年5月にオープン。19世紀のタイの民家をモチーフにした異国情緒漂う店内と、タイ人コックの作る本場料理が名物。

東京都港区新橋2-15-3 1階

(日刊ゲンダイ2020年11月11日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


野菜たっぷりの万能ソース「エビのカナッペゴイスアルギ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
伝説の店の人気定番メニュー「生ハムとイチジクの白和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
赤と緑が目にも鮮やか 「トマトパクチー」で残暑を乗り切る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ピリ辛薬味とうふ」食材もお皿もキンキンに冷やしてどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
アボカドのポケットにぽとーん♪ アボたま和風カルボうどん
 和洋中さまざまなレシピを紹介しているインスタグラムのフォロワー数はざっと17万8000。かくして各種メディアの記事執筆...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:18 フード
簡単“SNS映え”メニュー「イワシ缶のチーズ焼き~南仏風~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
素揚げしたナスをたっぷり薬味と一緒に「ナスのタタキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
まろやかな甘さが日本酒に合う「ニラとオクラの梅肉和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、暑...
キュウリをおしゃれに「キュウリとゴルゴンゾーラの前菜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
めんつゆでチョー簡単&時短!アボカドと鶏ささみのナムル
 共働き料理家のぐっち夫婦がコクハクに初登場! 美味しくて簡単なレシピは必見ですよ! 記念すべき第1回目は、女性に人気の...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:16 フード
「水しゃぶ豚キムチ」お手軽低温調理でしっとりとした食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
おもてなしにもピッタリ「牛赤身ロティ~アボカドソース~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「牡蠣の玉味噌焼き」フタ代わりに牡蠣のうま味を閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポルポ・エ・セーダノ」独特なタコの歯ごたえの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「塩フレンチトースト」ワインに合うオトナ味のパンペルデュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...