生臭さゼロ!今が旬の「ぶりの竜田揚げ」は柚子胡椒が決め手

コクハク編集部
更新日:2024-01-24 06:00
投稿日:2024-01-24 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・下北沢の「大衆酒場 こみじ」の天津真弓さんに、今が旬! 「ぶりの竜田揚げ」のレシピを教えていただきました。

 冬は「寒ぶり」のおいしい季節♡ ところが、天津さんは魚が苦手だったそう。

「臭みの強い魚がチョット。ぶりも焼けば食べられましたが、刺し身は受け付けませんでした」

 彼女の味覚に変化をもたらしたのは、ズバリ、ゆずこしょう!

 ぶりにのせて食べてみると、嫌な臭みを感じず、苦手意識がすっかり吹き飛んだのだそう。以来、ドップリとハマり、生み出した一品がこちら。

「たっぷり加えた、ゆずこしょうの爽快感がぶりの脂の強さに負けていません」(天津さん)

 確かに口の中でアクの強い素材同士、プラスの相乗効果を生み出すんだな~。

 濃い味つけで、1切れだけ食べてもグイグイ、ピッチが上がっちゃう。お好みでマヨネーズをつけても◎。

 衣はさっくり片栗粉だから、唐揚げより胃に負担にならないのもうれしいですね。ついつい、箸もお酒も進む、珠玉の一品です。

【材料】(2、3人前)

・ぶり切り身 3切れ
・片栗粉 大さじ1
・揚げ油 適量
・塩 適量
・レモン 1切れ

※合わせ調味料

・酒 大さじ2
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・ゆずこしょう 大さじ1

【レシピ】

(1)ぶり1切れを3等分にし、塩をふって10分置き、出てきた水分をふき取る。

(2)ぶりを※にもみ込み、10分置く。

(3)片栗粉をまぶして、フライパンに油を入れて揚げる。

本日のダンツマ達人…天津真弓さん

▽天津真弓(あまつ・まゆみ)
 1985年、山形県飯豊(いいで)町生まれ。デザイン学校進学のため、上京。学生時代から飲食系のアルバイトに精を出す。印刷会社に就職するも、料理店開業の夢を抱き、退社。以後、十数年にわたって割烹店やバーなどで働きながら、料理と日本酒、洋酒の知識を学び今年、独立。念願の店を構えた。明るい人柄とテキパキとした仕事ぶりにファン多数。

▽大衆酒場こみじ(たいしゅうさかば こみじ)
 オープンは2020年7月。昨年、結婚した旦那さんがホールを手伝う。旦那さんの本業はミュージシャン。夫婦そろって20代の頃から思い入れのある“シモキタ”での出店にこだわった。「おひとりさまでも通いやすい店」をコンセプトに料金は抑えめだが、本場の山形料理を味わえ、全国の地酒6種が常時そろう。仲間うちで飲み合う雰囲気に浸れる店として、早くも常連の心を掴んでいる。

東京都世田谷区北沢2-33-6奥田ビル2階

(日刊ゲンダイ2020年12月17日付記事を再編集)

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