ちょい面倒でも高野豆腐は必須!「高野豆腐の揚げ浸しと牛肉の治部煮」

コクハク編集部
更新日:2024-05-24 06:00
投稿日:2024-05-24 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに、だしの風味がたまらない「高野豆腐の揚げ浸しと牛肉の治部煮」のレシピを教えていただきました。

手間はかかるけど、美味!

 オーナーの中尾さんも料理長の五味さんも関西の出身。きれいに透き通った、うま味たっぷりのだしにそのルーツを感じます。高野山に由来がある高野豆腐もそう。

「ご自宅で作る場合、だしは顆粒や市販の白だしを使えば手間が省けます。高野豆腐も普通の木綿豆腐や厚揚げで代用すればより手軽です」

 五味さんはそう言うけれど、ここは高野豆腐を使いたいですよね。

 戻して、絞って、揚げるーーと手間はかかるものの、その分、ツマミとしてのグレードがぐっと上がること間違いなし。噛んだ時に、だしがジュワッとあふれるのは高野豆腐を使ってこそ。揚げることで香ばしさが加わり、牛肉のうま味を引き立たせます。

【材料】

・高野豆腐 2個
・牛薄切り肉 300グラム
・青ネギ 適量

※煮汁
・だし 1000cc
・みりん 75cc
・砂糖 大さじ1
・濃い口しょうゆ 25cc
・塩 少々

【レシピ】

(1)高野豆腐を80度のお湯で戻し、流水で水が濁らなくなるまで押し洗いする。水気をよく絞り、好みの大きさにカットする

(2)下処理した高野豆腐を175度の油で揚げる。くっつきやすいので注意

(3)煮汁を沸かし、高野豆腐と片栗粉(分量外)をまぶした牛肉を入れて煮る(余分な粉は落とすこと)

(4)器に盛り付け青ネギを散らして完成

本日のダンツマ達人…五味誠治さん

▼五味誠治(ごみ・せいじ)
 1980年、香川県生まれ。18歳から料理の道に入り、大阪・北新地の高級寿司店で9年間、腕を磨いた。その後、新大阪、西麻布の和食店で研さんを積み、その腕を見込まれ汐華の料理長に。

▼牛肉割烹 汐華(ぎゅうにくかっぽう ゆうか)
 兵庫県で牛肉の卸問屋を営むオーナーの中尾直哉氏が2017年11月にオープン。目利きのプロが厳選した新鮮な牛肉、希少部位をさまざまな調理法で提供する。

「ブランド牛にこだわらず、その日その日の最上のお肉を、それぞれの部位に合った調理法でおいしく召し上がっていただきたい。それも、リーズナブルに。問屋だからこそ、できることだと自負しています」(中尾さん)

中央区銀座8-5-10 金成ビル4階

(日刊ゲンダイ2021年2月20日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「イカの醤油バターソテー」焦がしバターと醤油の香ばしさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ジャガイモグラタン」食材の特性を生かした家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ムール貝の白ワイン蒸し」酒蒸しは飲むお酒に合わせて選ぶ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
脱マンネリ! 丸ごとレモンで“レモン湯豆腐”2022.2.10(木)
 住宅街に突如現れるこちらのなにやらおしゃれなオレンジ色の建物。なんと「青果ミコト屋」という八百屋さんなんです。 ...
ご当地スイーツ青森編♡ お手頃価格でネットでも買える3品!
 青森を代表するご当地スイーツといえば、ラグノオの「パティシエのりんごスティック」や「気になるりんご」がチョー有名ですが...
甘いものが苦手な彼に♡ラムトリュフとトリュフ餅はいかが?
 恋人の祭典となっている「バレンタインデー」は、日本では女性から男性にチョコレートを贈る文化が根づいていますよね。けれど...
並木まき 2022-02-08 06:00 フード
「ニンジンのパスタ仕立て カニを添えて」生ニンニクが◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
韓国おやつ「ホットク」作ってみた! 2022.2.5(土)
 最近の韓国グルメといえば、チーズハットクやトゥンカロンが話題ですが、「ホットク」も根強い人気があるのを知っていますか?...
「皮のぬた」魚の皮のイメージが変わった、ゼラチン最高!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ゼ...
疲れた胃腸の救世主!「おかゆ」のススメ 2022.2.3(木)
 昨年末に盛大な食あたりをしてから、どうにも胃腸の調子が芳しくありません。先日も胃痛&下痢に悶絶しておりました。  し...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
骨付き肉を食べるなら…サイゼリヤ一択! 2022.1.27(木)
 無性に骨付き肉が食べたくなる時があります。野生(?)の血が騒ぐのでしょうか。本能のままに肉にむしゃぶりつきたい。そんな...
【酸梅泡菜】台湾風漬物は酸味のある日本酒にピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...