うんちく,NO!「赤ワイン診断チャート」で“神旨な品種”がわかる

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-04-05 06:00
投稿日:2023-04-05 06:00

「赤の泡」にたどり着いたアナタ様は…

“泡”の大半は白のスパークリングやシャンパンが占めますが、『赤の泡』も存在します。この連載でも取り上げたイタリアの「ランブルスコ」

 甘口から辛口まであり、グラスに注ぐとキラキラ輝く濃いラズベリー色、苺のような甘やかな香り、フレッシュでジューシーな果実味が特徴です。

「肩ひじ張らずにカジュアルに楽しみながら“映える”華やかさが欲しい!」というオシャレなアナタ様にピッタリ♡

 女子会などで、ハンバーグやオムライスなどの洋食とともに味わってください♪

「カベルネ・ソーヴィニヨン」(以下C.S)にたどり着いたアナタ様は…

 う~ん、しっかりと飲みごたえのあるワインがお好きなのですね~♡

 数ある赤ワイン品種の中で最も人気があり、世界中で栽培されているC.Sは、ほとんどがフルボディタイプで、色の濃いダークチェリーレッド色から放たれる濃厚な果実香とスパイシーな香り、そして強めのタンニン。ステーキやジンギスカン、焼肉などしっかりしたお肉料理全般にピッタリです。

 生産国によって味わいも様々なので、フランスやアメリカのC.Sを飲み比べてみるのも楽しいですよ♪

 ちなみに仏ボルドー地方は降水量に幅があるので、一つの品種に頼るのは高リスク。メルロやカベルネ・フランとブレンドして味わいのバランスをとるのが一般的です。

「ピノ・ノワール」(以下P.N)にたどり着いたアナタ様は…

 C.Sと並ぶ二大高貴黒ブドウのP.N。エレガントで繊細な味わいのP.Nは、しなやかで官能的なワインです♡(官能的なアナタ様にピッタリ?笑)

 色は明るくタンニンは穏やか、酸味が強いのが特徴で、C.Sのように他品種とブレンドされることはほとんどなく、P.N単独でワインが造られます。

 タンニンが少ないので寿命は短め(早飲みタイプ)ですが、最高級品は長期熟成でパワーを発揮し、この上なくおいしくなります。

 鳥料理全般ほか、インドカレーにもよく合いますし、レアチーズケーキはお互いの酸味がうまく調和し、最高のマリアージュになります♡

「甘口ワイン(デザートワイン)」にたどり着いたアナタ様は…

 無類の甘党♡ 可愛くおいしそうにワインを飲むお姿を想像しちゃいます♡笑

「甘口ワイン好きはワインの良さを知らない」などと軽蔑する方がほんの一部いらっしゃるようですが、とんでもない!(キリッ)

 ワインの世界では「甘口ワインは奥が深く大人のお酒」だととらえ、熱烈に愛好する方々が大勢いらっしゃるのですよ!(ちなみに私もその一人です…笑)

 甘口ワインと言ってもかなりの種類があり、低アルコールのドイツの中甘口ワインから、仏ボルドー地方の高アルコールの極甘口ワイン(「貴腐ワイン」)まで、全く別の“生き物”と言っていいほど味わいに違いがあります。

 ワインは普通に造れば辛口になるワインを、醸造家たちはあらゆる工夫を凝らし、甘くなるように造っているんです。果汁糖度を上げたりブドウをわざと遅く収穫したり……。

 そうして造られた甘口ワインはデザートとして食後に飲んだり、チョコなど甘いスイーツと合わせてみたり。一方で、最強に合うペアリングとしてフォアグラと一緒にいただいたり。スペシャルで、いろいろな可能性を秘めているのが、甘口ワインなのです。

素敵なワインライフを!

 いかがでしたか? アナタ様の今後のワインライフに繋がるようなことは発見できましたか?

 お好みのワインとともに……チアーズ♡

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


日本酒に合う「利平栗の渋皮揚げ」皮ごと揚げてホクホク甘い
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
しっとりと軟らかい「鶏むね肉の唐揚げ」のコツは揚げ時間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
市販の皮で作る「焼き餃子」誰でも簡単にカリッと焼ける方法
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
秋の定番といえば!「柿とかぶの生ハムマリネ」ワインとね☆
 実りの秋――。この時期になったら必ず作って食べるレシピがあるんです。素材の味を活かしたシンプルな一品。簡単に作ることが...
ぐっち夫婦 2020-10-11 14:51 フード
ソースに漬け込んで電子レンジで10分のお手軽「スペアリブ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
3分レシピ「いちじくカプレーゼ」 もうひと手間なら生ハムを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「IZAKAYA P/ma」の丸...
「豚肉とキュウリのニンニクソース」お肉も野菜もご飯も 
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「たっぷり秋野菜のそば味噌」ひと口食べたらリースリングを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
飲み過ぎ注意!「手羽中の豆鼓蒸し」個性の強い酒とぴったり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「柿と胡桃の白和え」フレッシュチーズと和えるだけで完成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
いつもの味が大変身!あの名店の「揚げナス」レシピをご紹介
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
「アボガドとアサリのぬた」森のバターを酢味噌が引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さん...
「いぶりがっこの白和え」ミネラル感のあるロゼにぴったり♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
「小松菜マスタード炒め」干しエビとマスタードって合うんだ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
ココナツとスパイス香る「ほうれん草炒め」はビールと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
「中華風冷ややっこ」みじん切りにしたニラとミントをのせて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...