あんこに合うお手軽最強ワイン!甘いものが苦手な人にもオススメ♡

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-05-17 06:00
投稿日:2023-05-17 06:00

和菓子(あんこ)とワインは相性抜群

 先日の「端午の節句」に大人の私も娘のおやつタイムに便乗して(笑)、あんこたっぷりの柏餅をいただきました。もちろん片手にはお茶……ではなく、ワイン♡(いま「え!?」と思った方も、このコラムを読めばきっと「和菓子×ワイン」にハマるはず!)

 実はあんこを使った和菓子には、ワインが最強に合うのをご存知ですか? でも、ワイン選びを一歩間違うと最悪のペアリングになるので要注意。そこで、おやつに、またはデザートタイムに和菓子をいただく際、ぜひ一度は試してほしい「和菓子(あんこ)と相性抜群の目から鱗の1本」をご紹介します!

 以前、チョコレートに合うワインをご紹介した際、味覚の法則として「甘いものには甘いワインを合わせる」のがテッパンだとお伝えしましたが、ちょっとひと捻りします!(ドヤ顔・笑)

辛口の赤ワインがいい! 辛口の白はダメ?

 今回ご紹介するのは、辛口の赤ワイン!!

 ちなみに、同じ辛口でも白ワインを合わせるのはもってのほか! 白ワインの軸となるのはほぼ例外なく“強い酸味”なので、残念すぎるペアリングになってしまいます。ご注意ください♪

 なぜ残念すぎるペアリングになるのか? それは、赤ワインを選ぶ際に押さえたいポイントに答えがあります。

 たとえば、世界で最も人気のあるカベルネ・ソーヴィニヨン(以下C.S)を合わせてしまうと、C.Sの特徴でもある「タンニン(渋み)」があんこの「甘味」によって強調されすぎてしまい、ワインがいつも以上に渋~く感じてしまいます。

 そんなC.Sと並んで二大高貴黒ブドウのひとつであるピノ・ノワール(以下P.N)は一見合いそうですが、ちょっと待って。P.Nの持つ強めの酸味があんこの甘味でさらに強調されてしまい、いつもよりワインが酸っぱ~く感じてしまうという残念すぎるペアリングになってしまうのです……。辛口の白ワインが合わない理由もまさにこれ!

北野エースで購入した辛口の赤ワイン

 じゃあ、何がいいの?

 フランス・ヴォークリューズ産の赤ワイン『BURLE EST-CE QUE(ビュルル エスク)』(税抜1500円)をピックアップ! 北野エースで購入しました♡

 グルナッシュという黒ブドウ品種を主体に、スパイシーなニュアンスのあるシラー種がブレンドされて造られています。

 グルナッシュ種は、タンニンや酸味が比較的穏やかで、甘やかな果実味がとても強いスペイン原産の品種。暖かい気候を好み、そんな土地の暖かさを感じるような柔らかくボリューム感のある味わいが特徴です。

色とテイストは?

 お色は、グラスに注ぐとやや濃いめのチェリーレッド。熟したカシスやプラムなどの黒系果実の香りに、レッドプラムやレッドチェリー、イチジクのような甘い華やかな香りも♡

 口当たりは滑らかで、心地よいタンニンや酸味と一緒に、爽やかで肉厚な果実味とスパイシーさも感じられる飲みごたえのある1本です。

(フルボディのワインなので、15度~18度の室温でお飲みくださいね♪ 控えめなタンニンと酸味を強く感じてしまうので決して冷やさないように!)

あんこと絶妙に合うんです!

 やさしい風味のあんこが、2つのブドウ品種(グルナッシュ種とシラー種)の持つふくよかな果実味と絶妙にマッチ。お茶のカテキン成分とあんこが調和するように、シラーのスパイシーさも甘いあんこにアクセントを与えてくれるんです。

 つまり、グルナッシュとシラーの程よく滑らかなタンニンと控えめの酸味が、あんこの甘味に寄り添いながらも、うまく調和してさっぱりとした口中にしてくれます。

「甘いものがあまり得意ではない」という方にも、かなりオススメのペアリング。和菓子のイメージが変わるかもしれませんよ♪

 今後、疲れたときの和菓子タイムにはぜひこちらの1本を。アナタ様の日頃の疲れを癒やしてくれることでしょう♡

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「イワシのリングアータ」脂の乗った身をサッパリといただく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
自家製の万能ダレが食欲をそそる「手羽先の甘だれ炒め煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「アジのパクチーなめろう」和の肴とパクチーの意外な好相性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
春の味覚「ホタルイカとカブのマリネ」はひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
使う食材は2つだけ「菜の花のからし和え」は春らしさ満開!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
「イカ海鮮水餃子」出汁たっぷりの卵と海鮮の甘さがピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前の中華料理店「チャイナサーカス」の劉...
スパイシーさが新しい「カツオと山芋のスパイスオイル和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「カキのワイン蒸しトマトサルサ添え」濃厚なのにサッパリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
あっさり「ベーコンと玉ネギの和え物」は箸休めにうれしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
新潟の伝統調味料がいい仕事する「タコとかんずりベーコン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「菜の花の昆布締め」染み込んだ出汁とほんのりした苦み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...
テンメンジャンを使った「マグロユッケ」甘めの優しい味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「新玉ネギの和風ビネグレットサラダ」煮切り醤油でコク出し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
ポテサラ風に食べる「おからサラダ」はヘルシーおつまみ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「キュウリとミョウガのシードル漬物」これはオトナの浅漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
豆腐でエスニック!?何度でも作りたくなるヘルシーサラダ♡
 今回はおうちで簡単に作ることができるエスニックサラダをご紹介! 豆腐を使っているのでヘルシーに仕上がっているのもうれし...
ぐっち夫婦 2020-04-25 18:02 フード