「友達以上恋人未満セフレ否定」曖昧な関係しか築けない40代男の心理

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-06-10 06:00
投稿日:2023-06-10 06:00

ラベルが貼られたら冷めそう

「俺、気難しいかもしれないけれど、結婚もしたくないし誰かと一緒に暮らすのも無理。それに自由な生活を制約されるのも勘弁。

 だから絵里との関係に『彼女』とか『彼氏』とかってラベルが貼られた時点で、俺の気持ちがスーッと冷めそうな気がしてならない。

 このまま絵里が、曖昧な関係で満足してくれれば俺も大満足だけれど、絵里も普通の女性だからね、そのうちに『私たちの関係って、何?』って言ってきそうな気がしてならないんだよな」

曖昧なままのほうがいいこともある

 ため息をつきながらこう話すツトムさんは、絵里さんとの居心地の良さは、曖昧だからこそ生まれている関係だと分析しています。

「恋人同士のラベルを貼った瞬間に、義務とか出てくるでしょ。お互いの気持ちの上でも相手を尊重する度合いが下がりそうだし。うまく言えないけれど、恋人ってなると相手のことを自分の所有物みたいな感覚になって、気を使うべきところが減るって言うかさ。

 そういうふうになると、俺はもう絶対にダメだから、今のまま曖昧な状態がずっと続いてくれたほうが、絵里に対してじっくりと向き合えるんだよ」

セフレではないけれど…

 今後も絵里さんに対して、正式な恋人関係になろうと話すつもりはないと断定するツトムさんは、今の関係が世間で言うところの『セフレ』に近いことも否定します。

「セフレは体の関係だけで、精神的なつながりを求めないでしょ。でも俺は絵里に精神的なつながりも求めているから、セフレでないことだけは確かだよね。

 でも、恋人ではないんだよ、そこが難しいところなんだけど、セフレではなく恋人に近いけれど恋人ではない関係。まさにこれが、俺が理想とする男女関係だから、絵里にはこれから何年先も今のような関係を大事にしてもらえたら嬉しいよなぁ」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


秋に再アタック!ひと夏のアバンチュールで終わらせない方法
 花火、海、バーベキュー、野外フェス……。夏は出会いの場がとにかく多い。夏特有のどこか特別な雰囲気って、気になっていた彼...
七海 2019-09-18 06:00 ラブ
年上のモラハラ夫が妻に繰り出す「卑怯すぎる常套句」3選
 妻へのモラハラ発言を繰り返す夫には、どうにもならない事柄を引き合いに出して、妻を意のままに操ろうとする人も少なくありま...
並木まき 2019-09-18 06:14 ラブ
結婚に「妥協」という言葉を使う女性は婚活を卒業できません
 あなたは妥協してまで結婚したくない人ですか? それとも妥協してでも結婚したい人でしょうか? さまざまな男女の結婚をサポ...
山本早織 2019-09-17 06:00 ラブ
そのうちバチが…呆れるほど自分本位な鬼嫁たちの怠惰な生活
 結婚生活には「我慢」や「忍耐」がセットですが、鬼嫁の辞書にそんな言葉はないようです。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)な...
並木まき 2019-09-17 06:00 ラブ
デートのお会計問題! 男性の“本当のキモチ”を考察しました
 初めての二人っきりのディナーデート。  会話も弾み、美味しいご飯にお酒も入っていい感じに。  お会計は1万...
伊藤早紀 2019-09-16 06:30 ラブ
キラキラ生活の裏で…不幸への道を歩む「港区女子」の共通点
「港区女子」と聞けば、夜な夜な煌びやかな生活を謳歌しているゴージャスな女子の姿が、頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか...
並木まき 2019-09-16 06:14 ラブ
必見!「アプリを削除しない男」の“メス力”的3つの問題点
 メリさん初めまして! 私は付き合って5カ月の彼氏がいるのですが、3カ月目ぐらいの時に彼の前で彼の携帯を見たら、マッチン...
神崎メリ 2020-05-20 11:25 ラブ
無言で脅迫するモラハラ夫との2年間…真由さんのケース#1
 暴力や器物損壊、暴言などを繰り返すDVとモラルハラスメントの違いはどこにあるのでしょうか? モラハラ男と結婚した体験談...
神田つばき 2020-01-11 07:00 ラブ
モテる女は自己肯定感が高い 卑屈さを捨て自信をつける方法
「同僚のあの子はいつもキラキラしてて周りに人が絶えない。わたしは顔も可愛くないし頭も悪いし、仕事もできない。比べられてる...
七海 2019-09-15 06:47 ラブ
あおり運転問題に学ぶ…車に乗ると豹変する男の性格とリスク
 あおり運転が社会問題化していますが、オラオラ系運転をする男性は少なくありません。弱い犬ほど吠えるのと同じで、実は自信が...
山崎世美子 2019-11-14 19:23 ラブ
同棲後に結婚するポイント♪ うまくいくための5つのルール!
「結婚を見据えて同棲をしたのに別れてしまった……」、そんな話はよくありますね。将来のことを考えてせっかく同棲をしたのに、...
孔井嘉乃 2019-09-14 06:17 ラブ
首?胸? 部位別で違う!キスマークを付ける男性の深層心理♡
 彼にキスマークを付けられると、嬉しい反面、「どうして付けるんだろう?」と、思ったことはありませんか? そんなキスマーク...
リタ・トーコ 2019-09-13 09:49 ラブ
良き妻を演じていたのに…鬼嫁の化けの皮がはがれた瞬間3選
 本性は「鬼嫁」なのに、人前では良妻ぶった演技を貫いている女性もいます。ところが、そんな“化けの皮”がペリペリと剥がれて...
並木まき 2019-09-13 07:21 ラブ
可愛いだけじゃ物足りない!「色気がある」女性の6つの特徴
 男性からモテる女性とはどんな人でしょうか。顔が可愛い、元気、明るい、スタイルがいい……そして何より「色気がある」こと。...
七海 2019-09-13 16:54 ラブ
「バチェラー3」で注目したい 女性たちが駆使する凄い恋テク
 amazonプライムの名物番組「バチェラー・ジャパン」は、いよいよシーズン3が9月13日よりスタートです。セレブ男性1...
内藤みか 2019-09-12 06:00 ラブ
構ってちゃんな旦那がウザい! 今すぐ簡単にできる対処法3つ
 構ってちゃんな旦那が世の中に存在するのを知っていますか?  ダイニングで新聞を広げる父のために、母は朝食を用意。...
東城ゆず 2019-09-12 06:00 ラブ