嫌味ゼロでワイン通になれる鉄板ワード5つ、「マロってますね」は何味?

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-06-28 06:00
投稿日:2023-06-28 06:00
 前回に続き、どんなワイン会に行っても安心して! 堂々と! リラックスしながら! おいしくワインが飲めるように『ワイン飲み会で貴女の株上げポイント~テイスティング編~』を伝授いたします♡
 なんとなく“通(ツウ)に見える”ワインの香り・味わいを表現する鉄板ワードを「5つだけ」押さえれば、もう安心です(笑)。

覚えて損なし!ワインの香り・味わい「鉄板ワード」5つ

1.「樽香(たるこう)がきいてますね」

 赤ワイン・白ワインともに共通の使えるワードから。グラスに注がれたワインから「木の樽の香り」がしたら「樽香(たるこう)がきいてますね」

 木樽(きだる)の香りは文字どおり、木樽でワインを熟成させる際、ワインと木樽が接触することで、樽のローストされた香りがワインに移ります。

 樽香の先にはほんのりと、赤ワインならコーヒー豆やチョコレート、キャラメルなど。白ワインならココナッツやヴァニラの香りがするはずです♪

2. 赤ワインで「〇系ベリーの香りですね」

 赤ワインの香りの基本は「赤系ベリー」か「黒系ベリー」に大別されます。ベリーはベリーじゃん、違いが分からんわ! と思った方……カンタンです!!

 ピノ・ノワールのようにワインの色そのものが明るくて、グラスの向こう側の景色が見えるorグラス真上からワインを覗き込むと、ステム(グラスの脚部分)が見えるくらい淡めの色調ならば、「赤系ベリー(ラズベリー、たまにイチゴなど)の香り」です。

 逆にグラスの向こう側の景色が見えないくらい濃い色合いで、グラス真上から覗いてもステムが全く見えない濃いワインならば、「黒系ベリー(ブラックベリー、ブラックチェリー)の香り」とコメントしてください。

 赤系・黒系の香りはほぼ100%の確率で、色調で当てられます! ちなみに、色調もいまいちよく分からない場合は、赤系と黒系の中間を表す「ブルーベリーの香り」といえば、OKです!

3. 白ワインで「マロってますね~」

 何!? って思いますよね(笑)。乳製品(バターやヨーグルトなど)の香りがしたら、ぜひトライを。

「マロ」とは「マロラクティック発酵」の略。ワイン用のブドウに含まれる主要な酸のひとつに、リンゴ酸というものがあります。そのリンゴ酸を乳酸菌の働きにより「乳酸と炭酸ガス」に分解する発酵を「マロラクティック発酵」というのですが……(小難しいお勉強っぽくてすみません!)。

 そのマロラクティック発酵によって、ワインの酸味(リンゴ酸)が穏やかに、かつまろやか(乳酸)になるんです! マロってるワインは、私も大好きな味わいです♡

「マロってる」の言い回しは多くのワイン通が白ワインに使うコメントなので、ワイン会に慣れてきたら、是非チャレンジしてみてください!

4. 自然派ワイン(ナチュラルワイン)で「還元臭」

 自然派ワインの特徴は、ワインを造る際に通常は必ず添加する亜硫酸を入れない、もしくは極少量しか入れないこと。

 そのため独特の柔らかな味わいがしますが、その分リスクもあり、ゆで卵や硫黄やアスパラガスなどの還元臭が感じられることもあります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


子供にも人気「牛肉の甘辛煮」弱火で30分煮込んでトロトロに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
辛さ再び! ペヤング「獄激辛麻婆」を実食 2021.9.17(金)
 まるか食品さんがまたやってくれました。今回の「極激辛シリーズ」は「麻婆やきそば」です。9月に入ってなんだか急に肌寒くな...
「ガーリックライス」最後に特性ソースでジュジュジューッと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
「チキングリル」面倒でも料理酒か白ワインで蒸すのが大事!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
サシがとろり「リブステーキ」 焼く前に常温で20〜30分置く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
ひき肉だけで作る「つなぎなしハンバーグ」 ソースが絶妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
「柴漬けアーリオ・オーリオ」ワインに合う人気賄いメニュー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さ...
自家製「鶏ハム」超簡単なのにしっとり&うま味じんわり!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さ...
「タコとオクラのマリネ」イタリア魚醤で味の輪郭くっきり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さ...
「きゅうりのバルサミコ酢マリネ」うま味と歯ごたえが絶品!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さ...
「ピーマンとツナのサラダ」ピーマンのしんなり加減はお好みで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さ...
「イチジクのコンポート」コツはイチジクの赤さを残すこと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・浅草の「鮨 久いち」の出口威知朗さんに、...
「あん肝の奈良漬け添え」まるでムース…奈良漬と相性抜群!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・浅草の「鮨 久いち」の出口威知朗さんに、...
うま味が濃厚!「煮帆立」帆立てとはまぐりのマリアージュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・浅草の「鮨 久いち」の出口威知朗さんに、...
秋を先取り! 生落花生のおいしい食べ方♡ 2021.9.2(木)
 まだまだ暑い日が続きますが、無人販売所には少しずつ秋の気配が。  8月下旬から旬を迎える「生落花生」が並ぶように...
江戸前寿司の象徴「煮はまぐり」 余熱でふんわり軟らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・浅草の「鮨 久いち」の出口威知朗さんに、...