「結婚は人生の罰ゲームですよね?」妻を抱きたくない新婚夫の離婚願望

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-07-29 06:00
投稿日:2023-07-29 06:00

1日も早く離婚したい

 しかし実際に結婚をしてみたら、カズマさんの期待を裏切るかのように優香さんが夜になると甘えてきたり誘ってきたりすることがあり、妻のそんな行動には困惑を通り越して苛立ちを覚え始めているとカズマさんは憤ります。

「口約束だったから軽く捉えられちゃったのかもしれないけれど、結婚前の取り決めを向こう(妻のこと)が勝手に反故にしているから、すごく腹が立ちますね。

 わざわざ波風を立てて家の中の空気を悪くしたくないから黙って我慢して、優香が別の部屋に行ってくれるまで知らん顔をしてやり過ごしていますが、向こうのそういう態度はすごく不愉快で仕方ありません」

 同居を始めてわずか4カ月で、ここまで気持ちが冷めるとは予想もしていなかったと話すカズマさん。

 残念なことに、離婚をできるなら1日でも早く離婚をしたい決意まで固まっているのだそうです。

結婚するべきじゃなかった

「いやぁ……、自分が未熟だったと言われちゃえば、それまでなんですけど。なんのしがらみもない状態で自由に決断できるなら、すぐに離婚して今日にでもシングルに戻りたいですよ。

 でも親のこととか仕事の人からの評判とかも気になるから、今はまだ離婚しちゃいけないなって思って、頑張って耐えています。

 でもね、今回の結婚で僕みたいな性格の人は、結婚なんて絶対にしちゃダメなんだってことだけは学べました。

 世の中ではみんなが結婚しているし、なんとかなるだろうって勢いで決めちゃったけど、やっぱりそんな甘いものじゃなかったです。毎日他人がいる家に帰らなくちゃいけないなんて……、僕には人生の罰ゲームとしか思えません」

  ◇  ◇  ◇
 
 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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