麻婆豆腐にはビール派?1本800円台で楽園に行ける「泡ロゼ」の世界へ

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-08-09 06:00
投稿日:2023-08-09 06:00

夏だ、麻婆豆腐の季節だ!

 うだるような暑さこそ食べたくなる(!)ピリッと辛い麻婆豆腐。麻婆豆腐が大好きなので、特に夏はいろんなお店の麻婆豆腐を食べ歩き、自宅でもよく作っています♪

 飲み物は何を合わせましょう? ビール? 紹興酒? うーん、もちろん合うんですが……なんかいたってフツーですよね?(笑)

 このコラムを見てくださったアナタ様には、ぜひ麻婆豆腐にワインを合わせていただきたい!

 お洒落で華やかで特別感があるのに、激安激旨ワインをお試しあれ~♪

赤と白のイイトコどりしたスペイン産のロゼ

 世界中のワインを直輸入し安価で販売している「Jupiter(ジュピター)」にありました! 『Divine Justine BRUT ROSE(ディヴィーヌ ジュスティーヌ ブリュット ロゼ)』。

 さっすがジュピター。私が訪れた日はなんと858円(税込み)で販売されていましたよ!(驚)

 毎日さまざまなワインがセール価格で売られている、ワインラバーにとっては楽園のようなお店です♡

 スペインで造られたロゼのスパークリングワインで、赤ワインと白ワインの中間であるロゼは両者のイイトコどり

 赤ワインのほどよいタンニン(渋み)と白ワインの酸味がいい感じに楽しめます。合わせるお料理の守備範囲も広く、なかでも「中華料理と完璧なペアリング」として有名です!

「泡ロゼ」を選んだワケ

 そんなロゼワインが「泡」で堪能できるこの1本は、見た目も味わいもまさにサマードリンク! 爽快感の強いスパークリングとロゼの組み合わせは、暑い日に食べたくなるパンチのある麻婆豆腐にもってこいです。

 麻婆豆腐には白のスパークリングワインも合いますが、個人的にはロゼのスパークリングワインが断然合うかと。タンニンが多少感じるロゼの方が、強めな味付けの麻婆豆腐に負けないからです!

 英語圏では「ピンクワイン」とも呼ばれているロゼワインですが……グラスに注ぐと、バラ色を思わせる濃いめのサーモンピンクが際立ちます。

 キラキラ輝きながらグラスの底から立ちあがってくる繊細な泡たち……ん~もぅ見ているだけで気分もあがって幸せな気持ちになりますよね♡

さて香りは?

 スパークリングワインの場合は、気泡が抜けてしまうのでスワリング(グラスをクルクル回す動作)はNG。グラスを持ち上げそっと鼻に近づけてみましょう。

 クランベリーやラズベリーのようなチャーミングで華やかな香りが気泡とともに立ちあがってきます。そして、なんとな~くハイビスカスを思わせるような甘やかな香りも……♡

 冷蔵庫から出した瞬間の温度がだいたい6度と言われているので、そのくらいよく冷やして一口含むと、とっっってもフルーティー!

 辛口(エチケットに表示されてる「BRUT」は辛口の意)なのに、果実感が非常に強いためか、どことなく甘味を感じます。

爽快感ある泡がいい“仕事”をする

 この「果汁の甘味」と、スパークリングワインならではの「爽やかな酸味」が絶妙なバランスとなり、麻婆豆腐のスパイシーさにはほんのりとやさしい甘味をプラス。そして、爽快感ある泡が挽肉部分の脂身をサラッと流してくれる感覚で、麻婆豆腐のタレやお肉の旨味と辛味を引き立てる素晴らしい“仕事”をしてくれるのです!

 麻婆豆腐にはビール派! という方も、今日からはぜひロゼの世界へ♪

 これまでに味わったことのない特別感ある麻婆タイムを過ごしてみてください♡

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「千枚蕪と柿の酢物」シャクシャクとトロッのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
生のカリフラワーを使うのがポイント!「いもフラワー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフレンチレストラン「Restaur...
彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」...
ふわっとした食感に仕上がる「白子のバターしょうゆ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の和食店「多に川」の阿部学さんに、軽い...
玉味噌の風味とナスが溶け合う「米ナスの田楽牛肉添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
「きのこのマリネ 半熟卵添え」一晩寝かせてマイルドな味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
【パクチーえび餃子】パクラー集合! お好みで追いパクも♡
「仲良しメンバーで年末集まろ~!」「鍋パーティーしよ~!」などとワイワイごはん会の計画を立てている方に朗報です!(笑)今...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:57 フード
外はカリッと中はふわっふわ「ジャガイモとツナのフリコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
砂肝の皮を使った「砂肝ポン酢」 コリコリ食感がやみつきに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
すし酢を使ってまろやかな味に「トマトとバジルのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「シュークルート」寒い夜は煮込み料理で体の芯から温まろう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「数の子の芋サラダ」定番のポテトサラダが“和”のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
おなじみのスナック菓子が大変身!お手軽「ポテサラ明太」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
銀座の名店の味を自宅でも!ヘルシーな「季節野菜のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
肝を加えてコクを出す「サンマとクリームチーズのリエット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...