焼き鳥でナニ飲む?塩もタレも「合うんだなこれが」の最強オレンジワイン

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-10-04 06:00
投稿日:2023-10-04 06:00

「焼き鳥×ワイン」最強ペアリングとは?

 カップルで、おひとり様で、はたまた上司や後輩、気の置けない仲間と……。今やどんなシチュエーションにも対応可能な使い勝手の良い存在になった焼き鳥店。

 焼き鳥ブーム到来から早1年、ますます盛り上がりを見せる中、今回はお店でのオーダーorテイクアウトで自宅で楽しむ際にぜひ試していただきたい、焼き鳥との最強ペアリングをご紹介します!

 読み終えた頃にはきっと、焼き鳥にはビールやサワーでなく無性にワインを合わせたくなっていることでしょう♪

「白の辛口スパークリングワイン」は鉄板

 まずオススメしたいのは、泡! とは言ってもシャンパーニュはお高いので(苦笑)、白の辛口スパークリングワインなら何でもOKです。

 焼き鳥の味付けは塩、タレ、柚子胡椒、ワサビなど様々ですが、串や味付けごとにワインを変えるのは現実的ではありませんよね。基本的に塩には白ワイン、タレには赤ワインを合わせるのがベストですから……。

 でも白の辛口スパークリングなら、非常に汎用性が高く、塩でもタレでもNGがない無難なペアリングに。泡が持つフレッシュな爽快感が、焼き鳥の味付けを邪魔せずにうまくマッチし、かつ口中をサラリと流してくれます。

 スパークリングが置いてある焼き鳥店で、ぜひお試しを!

 自宅で召し上がる際には、このコラムでも(※)お手頃価格の泡をご紹介していますので、お好きな一本を選んでみてください♪

KALDIでゲットしたオレンジワイン♡

 でもって、ここからが、本領発揮!

「焼き鳥×泡」というワインエキスパートなら誰もが提案するようなペアリングでは終わらせません!(ドヤっ! 笑)

 おうち焼き鳥タイムを過ごす際に超絶オススメしたい1本があるんです!!

 KALDIで発見した『MASARET ORANGEWIME(マサレ オレンジワイン)』税込1364円。

 みかんを使ったワインではないですよ~! 白ワイン用の白ブドウを使って赤ワイン製法で醸造した“オレンジ色”のワインです。

 この醸造方法で造られるオレンジワインは『タンニン(渋み)のある白ワイン』なので、この少しの渋みが食事の油分を中和させ、ペアリングとしてうまく仕事をしてくれます。

 白ワインにタレの焼き鳥を合わせると味の強弱の面でワインが負けてしまいますし、赤ワインに塩の焼き鳥を合わせるとタンニンの重みで焼き鳥の旨みが引き立ちません。

 だからこそ、塩でもタレでも何でもいらっしゃいのパートナー、オレンジワインです!

塩、タレ、七味…なんでも寄り添う優等生

 グラスに注ぐと、このワインの生産地であるイタリアの大地を思わせるような、透明感ある明るいオレンジ色(アンバー色や琥珀色と表現したりもします)。

 蜜りんごやアプリコット、桃、トロピカルフルーツのような甘やかな香りとともに、蜂蜜、ナッツ、僅かなスパイス香も感じ取れます。

 味わいは、厚みがありつつとってもフルーティ♡ 凝縮感あるジューシーな果実味とやさしい酸味、穏やかなタンニンのバランスが素晴らしく、全体的に豊かな丸い印象を持ちながらもオレンジピールのような柔らかな渋味と苦味が特徴です。

 ちょっぴり渋さ&旨苦さがプラスされたグリップ感(飲みごたえ)のあるオレンジワインだからこそ、塩にもタレにも良し、七味をガンガンかけても良し、その他の調味料にも見事に調和する最強のペアリング!

家飲みならではの楽しみ方

 オレンジワイン自体を提供している焼き鳥店はそうそうないですし、もしあったとしてもおそらくお高いです……笑。

 ならばご自宅で、普段はなかなか出会えない「焼き鳥×オレンジワイン」の新しい世界観を堪能してみてはいかがですか♪

 このペアリング、きっと虜になるハズです♡

(※)過去におすすめの辛口スパークリングご紹介した記事は…1000円台で“シャンパーニュそっくり”の万能な1本!秋の味覚やハロウィンに♡ →コチラ /年越し蕎麦はワインで決まり!「辛口カヴァ」が超絶合うワケ →コチラ

 過去記事含め、本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


お酒に合う「長ナス、モッツァレラ、バジルのオーブン焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
スパイスとパクチーを効かせた「サバ缶とチーズの卵焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
夏に食べたいモツ料理「豚白モツのゼリー寄せ、夏野菜添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
シンプルイズベスト! 3分で完成「万願寺唐辛子の焼き浸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「空揚げホルモン ジャンマヨ添え」サワーがグイグイ進む味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
ナポリの定番!海藻を混ぜて揚げる「マダコのゼッポリーネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
辛口の純米酒と合う「鶏とアンチョビーのポテトサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
「蒸しナスの中華サルサ」ピリ辛な時短レシピをテキーラと!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
「おきつねチョリソー」油揚げにのせてトースターで焼くだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
豚の煮こごり「フロマージュドテット」で最高級のおもてなし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
シャキシャキ食感の「ゴニラ」味付はごま油とコチュジャンで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
ピリ辛の濃厚ソースに病みつき「生シラスのアラビアータ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
暑い日には「手づかみ棒棒鶏」 キュウリで挟む逆転の発想
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
トースターで極上おつまみ「しいたけのブルーチーズ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
も~止まらない!ポテチ定番のり塩味をおかずにアレンジ!?
 一口食べたらつい止まらなくなってしまうあのお菓子。そう、ポテトチップス! みなさんは何味が好きですか? 私たちもたまに...
ぐっち夫婦 2020-08-02 15:37 フード
お米を前菜として食べる 赤ワインに合う「ライスコロッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...