ファミマのPBと「神の雫」が合体!“名ばかりワイン”か否か購入ルポ

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-04-10 06:00
投稿日:2024-04-10 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

神の雫×ファミリーマートの泡!

 ワインラバーになったキッカケのひとつとして、多くの方からタイトルがあがる漫画といえば、「神の雫」。

 ワインを題材とした作品で専門用語が並んでも初心者でも理解しやすい内容だと、連載がスタートした2004年から現在まで幅広い世代から愛されています。

 昨年は山下智久さん主演の実写ドラマ(日仏米共同)が世界中で放映されたのも記憶に新しいところですが、ファミリーマートのPBワインとコラボした新商品が発売されたとあっては、試さないわけにはいきません…!

 3月19日から全国のファミリーマートで限定販売中の『フィオリトゥーラ ランブルスコ』(税込987円)。

 神の雫の原作者である亜樹直さんは味わいについて、以下のようなコメントを寄せています。

幼なじみと食べるフルーツバスケット

『春がきて、幼なじみの一家とピクニックに出掛けた。同い年の少女は、バスケット一杯の苺を嬉しそうに抱えて、隣にいる僕に、一粒食べさせてくれた。甘く、フレッシュで、弾けるような果実味が泡に包まれて鼻腔の奥まで満たしてくれる。このワインは、幼なじみと食べるフルーツバスケットである。』

 もぅ~なんて美しすぎる表現なんでしょう♡ 想像しただけで春の風とともにランブルスコの甘~い香りが漂ってくるよう…♡

 いざ私たちも「神の雫」の世界観を覗いてみましょう♪

ランブルスコは気泡が抜けてもおいしい!

 ランブルスコとは以前も登場しましたが、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で栽培されている黒ブドウをつかった微発泡性の赤ワインです。

 あ、ちなみに高級車のフェラーリやマセラティはこの州に本社拠点を置いてるんですよ!

 実際に味わう前にひと言だけ。

 他の泡にはない、ランブルスコならではの良さといえば、気泡が抜けたあとも最後の一滴までおいしく飲めること。

 ひとりで飲むって方もどうぞ安心して、ワンボトル(750ml)を抜栓してくださいませ!

誰にでも寄り添う甘やかな味わい♡

 グラスに注ぐと、イタリアの太陽の光をたっぷり浴びた完熟ブドウを思わせる濃いめのダークチェリーレッド。

 やさしく穏やかな気泡が立ちあがりながら、ラズベリーなどの赤系果実やイチゴキャンディーのようなチャーミングな香りが広がります♡

 ひと口含むと、なんとも甘やかで華やかなアタック。まるでフルーツ爆弾並みのフレッシュでジューシーな果実味が舌と喉を通り、ブドウジュースを飲んだ後のような余韻が鼻から抜けます。

 さぁここで、亜樹直さんのコメントを思い出してみてください。うん…たしかに、幼なじみとピクニックで食べるフルーツバスケットのよう?

 遠い遠い昔のキラキラした甘酸っぱい記憶が蘇ってくるようです♡ 笑

 誰にでもスッと入って馴染んで寄り添ってくれる甘やかな味わいだからこその表現だなぁ…。

 アルコール度数もワインの中では低めの8.5%なので、普段あまり飲まない方も非常に受け入れやすい味わいです。

「地方性を合わせる」の法則

 甘口ワインなのでスイーツとの相性も抜群ですが、ペアリングのポイントである「地方性を合わせる」点で考えると、エミリア・ロマーニャ州の特産品である生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢を使ったサラダなんかにもよく合うかと♪

 ウキウキわくわくしていた幼少期のピクニックの思い出とともにゴクリ…。

 これを一口飲んだだけで何もせずとも「なんかイイ春だなぁ~♡」とシアワセ気分になった市野瀬なのでした♪

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


ほっぺた落ちる「鶏そぼろ」で温玉うどん♡ 2021.10.6(水)
 デジタル大辞泉によると、 【ほっぺたが落ちる】たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。  そうなんで...
「ちりめんじゃこ山椒煮」丁寧に極力時間をかけて煮詰める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏すき焼きの黄金比のたれ」コクとうま味の秘密はザラメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
甘くて香ばしい「海老芋の唐揚げ」思わず笑みがこぼれます
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
今が旬! ぶどう4種を食べ比べ 2021.9.29(水)
 信州の知り合いから、ぶどうをいただいたので食べ比べてみました。一度に一房を平らげてしまうほどのぶどう好きの筆者。こんな...
「鶏そぼろ豆腐」プロの仕上がりに少しでも近づける技とは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の人気焼き鳥店「鳥田中」の田中惣一...
「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
色鮮やか!「季節野菜のピクルス」は下準備とスパイスが肝
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
大人のティラミス 2021.9.24(金)
 今回は「大人のティラミス」レシピを紹介していきたいと思います! 前回のアマトリチャーナに引き続き、本格イタリアンのお料...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」茹で時間は1、2分でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
「たっぷりキノコのアヒージョ」キノコは“事前に冷凍”がコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ピーマンと豚肉好きにはたまらないレシピ 2021.9.21(火)
 この夏、ピーマンの料理をたくさん食べました。一時期、台風などの悪天候が重なり高騰したこともありましたが、それでも手頃で...
「ジャガイモのアンチョビーマヨネーズ」至福の無限ループ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ふんわりホットケーキの作り方  2021.9.19(日)
 毎回なんとなーく焼いてしまっているホットケーキ。ふと、メーカーの最新レシピを読んでみると、いつもの焼き方がすでに古くな...